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【24歳の女性作家が放つ苛烈で美しいノワール】この地獄を抜け出し、故郷・日本に帰る――両親を惨殺された清美。その不屈の戦いを描いて『音もなく少女は』を想起させる傑作。
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セブンという仇名でハーフの清美が主人公。両親と妹を惨殺されロンドンのアンダーグラウンドという店で働いていた。そこに客として殺し屋のマークがやって来る。彼は両親が殺された事件を調査してくれるという。さらにロシア人とオーナーの問題に巻き込まれ殺されそうになる。
面白い。特にダークな雰囲気が良い。体は鍛えているが特別強いわけでは無いセブンだがメンタルは強くロシア人マフィアとも殺し屋とも渡り合う。
続きが出そうな幕引きなので次を楽しみにしたい。
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日本人の父とイギリス人の母の間に生まれたハーフ・石田清美。しかし、イギリスで暮らしている10代の終わりに、家に帰ってくると両親が何者かに惨殺されていた。
それから数年、彼女はロンドンの酒場でオーナーの愛人として、「セブン」という名前で働いていた。
怪しげな店には、両親を殺した犯人を探そうと申し出てくる殺し屋や、ロシアンマフィアの手先などが彼女に接近してくる。
ロンドンの底辺から抜け出して、日本に帰りたい!
その思いを遂げるために、セブンは危ない橋を駆け抜けようとする…
女性が書いた、女子のノワール。セブンはまだ20代になったばかりの、行動に幼さも残る女子だが、その幼さが時には先を読まない暴走と暴力を生む。
彼女を救い出してやりたくなるが、そんな救いの手も届かない、すごくダークでハードな物語。