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パーソナリティ心理学を学ぶことができる。
セルフモニタリング機能が高いか低いか、外交型か内向型か、自己決定型か他者依存型か、など人間の性質について解説されており、同時に自分がどちらに分類されるかのテストも行うことができる。自分の性質を把握し、どのようにその性質を活かしたり変容させたりすればより良い人生を送ることができるか、というところまで言及されている。
内向型である著者のエピソードは滑稽でいて共感できる部分もあり、楽しく読み進められた。
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人の性格と行動の違いの謎がよくわかる。ストレスマネジメントにとても役立つ。
190125再読
big fiveなど最新の心理学最前線が学べる。
第8章 住んでいる場所が「生活の質」を決める
では、アレグザンダーの話が出てくる。
190616再読
パーソナルプロジェクトの持ちようで幸福感が大きく変わる。親の介護は、パーソナルプロジェクトの中で、難しい課題である。
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パーソナリティ心理学について学ぶ。
生まれながらに持つ性格と、後天的に育てられる性格があると認識した。
自分自身の評価軸を、他人の性格を認識したり評価するのに使うことに注意。
評価軸は多く持っておき、つながりを認識した上で、他者の評価軸も鑑みて総合的に判断したい。
自分の生まれながらの性格が、どんな仕事に合うかもたしかに大事だろうが、個人的には評価軸、というポイントに注目した。
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パーソナル・コンストラクト
…その人を形作る考え方、評価基準、構成概念
人はメガネを通して世界や他人を見ている。
このメガネがパーソナル・コンストラクト。
評価基準が多い方が精神的に強い。なぜなら、それは世界を解釈するうえでの自由度となるから。その評価基準に基づいて判断できない場合、世界を解釈できなくなってしまう。(両極端でしか捉えられず、その中間として認識できない。)
例)良い悪い、カッコいいダサい、頭が良いバカ、優しい意地悪
人間は様々な評価基準、価値基準を持っていて、それぞれが繋がっている。繋がりが多いほど中核の価値となる。
それぞれの評価基準は主観的なものであるが、様々な評価基準があることによりその角が丸みを帯びてきて、客観的なものに近づいていくのではないか?(これらの評価基準は世界を解釈する枠組みとなる一方、自分を閉じ込める檻にもなる。)
人間には色んな面がある、のみならず、色んな目がある。
つまり、相手の色んな面のうち、これは絶対に受け入れられないという考え方から、
ビッグファイブパーソナリティ測定
1.5 2.2 3.5 4.3 5.6 6.1 7.7 8,1 9.5 10.6
誠実性 6 平均4.61
協調性 6.5 平均4.69
情緒安定性 5 平均4.34
開放性 4 平均5.51
外向性 6 平均3.98
私たちのパーソナリティは、現実世界を内側と外側の両面から捉えています。内側の現実は、私たちがその時に追い求めているもの(パーソナル・プロジェクト)で構成されています。外側の現実は、私たちが意識的・無意識的につくりあげている他者から見た自己のイメージで構成されています。パーソナリティはこの2つの現実が混じり合う場で作られ、修正され、再構築されているのです。
人間の行動を動機付ける要因
遺伝的動機、社会的動機、個人的動機
遺伝的動機とは、遺伝的に静かを好むなど。
社会的動機とは、育ってきた環境による影響。
個人的動機とは、各個人のパーソナル・プロジェクトに基づく。これら全てが自然であるといえる。
自由特性…変化できる性格。元の性格とは異なる自分を演じるということは自分を偽るということではなく、私たちの可能性を広げてくれる意義のあること。
キャラクターの外に出て行動し、変化する特性を使い分けることで、人は大切なプロジェクトを進めることができ、さらなる幸福を追求することができるのです。
SMテスト
××◯◯◯◯×◯×◯◯◯××××◯◯ 16/18
セルフモニタリングが高い人は人からどう思われているかを気にし、状況に合わせてふるまう。
自己解決型と他者依存型がわかるテスト
1.7 2.3 3.1 4.7 5.2 6.2 7.6 8.7 9.2 10.6
44:他者依存型
なんらかの目標に向けて行動するときには、幻想から離れて現実的になることが効果的です。その目標に、追求する価値があるのか、成功の見込みがあるのかを、幅広い情報に基づいて事前に考えておくと、予期せぬ出来事に直面して戸惑ったり、行動を途中で簡単に諦めたりしなくなります。
しかし、いったん目標に向けて行動を開始した後は、ポジティブな幻想(結果をコントロールでき���という幻想)に目を向けて、ネガティブな現実を意識しないようにする方が有利に働きます。つまり、目標に向かって邁進しているときこそ、幻想が効果を発揮するのです。
クリエイティブは新規性と実用性の両輪よりなる。
クリエイティブであるかどうかの指標、あくまで研究結果(4つ)
外向性:外向的か内向的かで内向的
情報の解釈:認識(出来事を見てその意義や意味を自由に解釈、その一方で秩序を欠く)と判断(出来事を
見てすぐに結論を導こうとする、秩序が生まれる)で認識
出来事や物事の理解方法:認識(意味を直ちに解釈し分別、現実的。事実以上の可能性を想像するのが苦手)
と直観(潜在的な意味や可能性を理解しようとする)
思考と感情:思考はロジックや合理的な分析、感情は感情的な反応に基づく。作家は感情、科学者は思考、
建築家は半々
一般に、独創的で革新的な偉業は、一人のクリエイティブな英雄の頭から生み出されるという考えがあります。しかしそれは正しくなく、注目すべきはその周りの人々(非クリエイティブ)の特徴です。
↑「天才と凡人」に似たような記述あり
表面的には同じ「プログラミングする」というパーソナルプロジェクトに取り組んでいても、それが本人にとって些細なことなのか、それともコアであるのかはわからない。
プロジェクトは最初新鮮で有意義なものに感じられるうえ、それを成功させられるだろうと楽観視している。しかし、時間の経過とともにそれは輝きを失っていく。
→プロジェクトのリフレーミング(新しい視点で解釈すること)によりプロジェクトは精細さを取り戻す。
このリフレーミングには比喩の活用が有効。軍隊の諸問題がアイスホッケーの比喩の下解決されていく例。
←スポーツは良い比喩に満ち溢れている。
全くの別人になり切る演技エクササイズ
これにより新たな視点を確保することで、未知なる自分や新たな自分の可能性を知ることができる。
→前提として、こうなりたいという理想がなくては始められない。また、現在の自分について知らないと理想
を形作ることができない。
自分のパーソナル特性を理解し、それに合ったパーソナルプロジェクトを遂行することが、幸福や成功の秘訣。
自分とは、様々な自分から構成されている。そして、それを認めてあげることが大切。
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パーソナリティ心理学をわかりやすく書いてくれている点は心理学を知らなくても理解でき読みやすい。
人のパーソナリティをBIG5での遺伝的なパーソナリティ特性だけでなく、環境特性、社会特性、そして、自由特性によってパーソナリティは複雑に変化することがわかる。
健康や幸福度とパーソナリティ特性を絡ませての説明も面白い。
パーソナリティ特性により人の向き不向きは発生する。そして、不向きなものでも自由特性により獲得し得るものがある。それは自分の目的を獲得するために使うものであり、無意識にその特性を使いすぎると健康を害することにつながる。
自分の遺伝的特性に合った回復できる場所、すなわち素直な自分を出せる場所があることが、挑戦や不向きなことをも回復させることになるので、そういう場所を作ることはとても重要である。
自分のパーソナリティ特性を知り、許し、受容するだけでなく、自分が演じているパーソナリティ特性を知り、許し、受容することが大切だと身にしみる。
とても勇気付けられる本であった。なんども読んで頭に入れ、行動に移したいと私は感じた。
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『自分の価値を最大にするハーバードの心理学講義』
ブライアン・R・リトル
彼の考えてることがわからない。何故彼女はわかってくれないのか。
このような経験は自らが偏った『価値観』で物事を捉えているからである。
その違いを乗り越え物事を異なる価値観で見つめ直すにはどうすればいいのか。
本書では、人間が持つポジティブな側面に注目した人間心理学を基に、自分を知り、時には自らを変えることで、人生を懸けたプロジェクト達成への道を示す。
序盤では、価値観が異なるとは具体的にどういうことなのか。自分の性格を5つの要素で定量的に知ることができる。
その上で、中盤では自らの性格を状況に応じて『自然に』変えることができると述べている。
そして、終盤にはこれまでの内容を踏まえて、自らが人生を懸けて達成すべきプロジェクトへの向き合い方を示し本書を締めくくっている。
この本の内容で興味深い点は世間一般では優劣がつけられている性格、価値観に対して、それぞれメリット、デメリットを説明し、一概に優劣をつけていない点である。例えば情緒安定性や、協調性、柔軟性などの有無に関してもそれぞれ利点があることを述べている。
この本は人間関係で悩む人、あるいは周りを巻き込んでプロジェクト達成を目指す人にとって進むべき方向を示してくれる一冊である。
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浪人中の息子が、大学で心理を学びたいとのことを
言い出して、それはなかなかおもしろいというか。
めの付け所がいいのではと思いましたが。
心理学って何?と思い、この本を選びました。
読んでみて、載っている簡単な心理テストの結果を見て、
自分自身の感覚と違う結果や、そこからも含めて
自分を見つめなおすことなどを、教えてもらった感じが
しました。
パーソナルプロジェクトのコアプロジェクトについて
見つめなおすことができました。
私生活や、仕事や人間関係に対して有用なことを学んだ気がしました。
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人生を満足のいくものにするために、自分のコア・プロジェクトとパーソナル・プロジェクトとは何かを考えたいと思った。また、特に演技エクササイズに興味を持った。いつもと違う自分に一時的になってみることによって、自分の目標を達成するという考え方は、私にとって斬新なものであった。この本は自分の考え方をガラッと変えてくれた。
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3.3
所々面白い点はあったけど、
全体的にそこまで興味が持てなかった。
変わり者の幸福感
クリエイティブな人と精神病疾患者の紙一重
性格テストの嘘
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他の心理学書を読むとだいたい「知ってるよ、他の本で読んだから」っていうのが多いけど、これは独自の観点で物を見てる気がします。
他の視点が少し見える気がする。
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2019.12.23
【感想】
わたしには少し難しかった
現実と幻想は両者使い方次第、どっちの特性が良くて悪いってことはないんだなあ
【好きな言葉・表現】
「愛」と「プロ意識」が人を変える(P93)
こうした刺激を楽しんでいないわけではありません。ただ、そのような状況が続くと、パフォーマンスが下がってしまうのです。(P101)
敵意が浮かんだら「ストップ」と叫ぶ(P180)
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自分を知ることはもちろん大事なのだけど、他人がどういう人で、どういう見方をするのかを考えるというのは当たり前のようだけど、なかなか上手く行かない。あまり人を型にはめて考えるのはどうかとも思うけど、性格、セルフモニタリングの高さ、自己解決型/他者依存型そういった切り口での行動特性は極めて説得力があり、どういうタイプの人なのかということを考えて付き合っていると、その人の言動が理解できるのかもしないなと感じさせるものがありました。まずは自分を知ることかな。
この本にもタイプAの話が出てきました。きわめて自分もタイプAに近いことを自覚しているのだけど、タイプAが健康に悪影響を引き起こす原因となっている深層の特徴は「敵意」とのこと。これも極めて説得力がありました。なぜ、こんなにイライラしているのだろう・・・っていうことですね。もう少し心にゆとりを持たないといけない。
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生まれ持った性格というものは変えられないものの、
演じることにより、相手が受ける印象を変えることが
可能であり、場合によっては一部の性格も変わる
可能性も秘めている。
こういうのをパーソナル・プロジェクトというのだが、
同じような内容が繰り返されているように思え、
正直そこまで得られる知見は無かったかなと思う。
【勉強になったこと】
・セルフモニタリングが高い人は、人からどう見られて
いるかを気にし、状況に合わせて振る舞う。
・クリエイティブな人の知的なスタイルには次の特徴が
見られる。
知的、率直、頭の回転が速い、要求が厳しい、
攻撃的、自己中心的、説得力がある、弁が立つ、
自信がある、物怖じしない、
悩みや不満を包み隠さず表現する
・パーソナル・プロジェクトと呼ばれる、
自分にとって大切な行動のためなら、人は普段の
パーソナリティの枠を超えた自分になれる
これを、自由特性理論という。
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他人をみるときの評価基準は、見る側の「パーソルコントラクト」によって左右される。つまりパーソナルコントラクトが少ないと偏った見方になってしまうため、複数の基準(価値観)をもっていることが望ましい。
つまり、他人も自分も1つの性格に当てはめるのではなく、いろんな性格を持っていると考えることができる。
性格には、以下の3つの気質がある。
①生体由来の気質(遺伝的なもの)
②社会由来の気質(社会環境で求められるもの、後天的に身についた気質)
③個人由来の気質
中でも③の個人由来の気質は、本人が自身の目的「コア・プロジェクト」を達成するために自信を形づくる特質であり、大切な要素となっている。
本書を通して、他人、そして自分自身をより広く寛容に受け入れることが出来るようになります!
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面白くてぐいぐい惹きこまれ、1日で読んでしまいました。
私が大学で心理学を学びましたが、当時の古臭い学問と違い、すべては「解釈」だとする本書は、斬新な印象です。
「性格は変えられない」という人がいますが、それも解釈。同じ出来事を経験して、受け止め方が全く違う場合もありますが、それも解釈。
自分で勝手に枠組みを作ってしまわないよう、自由度を高くしておきたいと思いました。
いくつかセルフテストが掲載されています。やってみると面白いと思います。
私の場合、身近に「自己解決型」の人がいますが、本書を読み、うまく対応できる方法を見つけたような気がします。
解釈を変える。リフレーミング。とても大事なことを学びました。