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ジオラマ
2024/01/12 17:04
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投稿者:ta - この投稿者のレビュー一覧を見る
すごくリアルで驚きました。小さいサイズ感がかわいかったです。部屋にインテリアとして飾ってみたいなと思いました。
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細密でリアルなジオラマの製作技法。
大学で工業デザインを学んだという筆者の説明は、極めて理知的だ。
例えば、リアルに見えるものを作るために、よく見ること、情報を集めることからはじめる。見るべきものは「構造」「寸法」「素材」「色」であるという。
錆の表現が印象的な作品が多いのだが、良い錆の表現のためには、鉄の下地と塗膜との間で、どのように錆が発生し進行するのかについて、そのメカニズムへの理解が必要である。湿度の違う日本と地中海沿岸とでは、廃車の錆のつき方が違うのだそうだ。
一点、残念なのはp.62に図解された下見板張りの納まりである。押縁が下見板に勝ってしまっている。この方が作りやすいのかもしれないけれど。
評者もかつてのプラモデル少年で、『鉄道模型趣味』という雑誌を愛読していた。
鉄道模型界隈では「ジオラマ」と言わず「レイアウト」と呼んでいた。建物などは「ストラクチャー」と呼ばれていたと思う。時代をつける汚し塗装は「ウェザリング」と呼んでいた。ラッカーとエナメルの塗料を使い分け、パステルの粉をなすりつけて、フィクサチフで止める。プラパーツの太さを嫌い、手すりやパイプを表現するレリーフを削り落として、細い真鍮線で付け替えるような「ディテールアップ」もやっていた。
適切な表現のためには、現実をよく見て構造とメカニズムを理解することが不可欠なのだ。
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販売されいるプラモデルと、自ら作り出す素材でジオラマづくり。
道具から作成のコツなど詰め込んだ本。眺めているだけでも楽しめる。
映画のワンシーンを再現するとしたら、どの作品で、どのシーンを選ぶか考えるのも楽しい。
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本書は最近展示会で良く目にするジオラマの製作ノウハウ本だ。ジオラマとは展示物と周辺環境を立体的により効果的に見せるミニチュア表現方法と定義されるが、本書は尺度1/24~1/48の「ミニチュア情景模型」が対象。
自然を盆の上に作りそれを手元で眺めていたいと考える「盆栽」にも通じ、日本人の感性にも合うのかも知れない。小さくて緻密にできたものに対し「これ、どうやって作ったの?」と、誰もが持つ共通の疑問に答えてくれるのが本書だ。
著者が手掛けた数作品を例にその作り方を詳しく解説し、材料や使用工具にも触れ、我々帆船模型モデラー特に情景模型モデラーにとっても大変参考になる一冊だ。