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「最近の若者は・・・。」はいつの時代も繰り返されてきたセリフですが、実際に僕たちの世代(僕は88年生まれ)は、車を欲しがらない、恋愛に興味ない草食系、野心がないなど言われ「若者の●○離れ」が深刻だと批判されることもある世代です。
この本はそういった「若者の●○離れ」の問題は、若者のことを理解できない大人の「若者離れ」にも原因があるのでは、という切り口で、14から29歳までを対象に電通さんがとったアンケートをもとに様々な若者の分析が書かれています。
例えば、コミュニケーション方法によって、「SNSめだちたがり」「ガチオタ」「リア充」など10タイプにわけてその特徴を分析しています。
また、スマホをはじめ、コミュニケーションツールに囲まれた時代環境のなかで育った若者はいつの時代よりもコミュニケーションが生活の中心にあり、「他人からどのように見られているか」を気にする世代であると筆者は述べています。
その例として、インスタに上げられた若者の写真やそのコメントから、若者が他人を気にしてどのような言葉や写真を選んで投稿しているのか分析しているのが、とても面白いです。
実は先ほど紹介した若者10タイプは、ひとりがどれか1つに当てはまるのではなく、ひとりが複数のタイプを持ちあわせているのだとか・・・。
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「今どきの若者は〜」といつの時代にもよく言われるが、その今どきの若者について、彼らの思考、彼らに対するコミュニケーションの方法を説く。ゆとり教育やインターネットが何をもたらしているか、ねっとの利用状況、シェアの度合いなどで、タイプ分けをして解説。電通若者研究部(通称「ワカモン」)が著者だけど、博報堂の若者研究所のパクリかなあ?
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まるで自分の解説書のよう。同世代の人たちも共感できるところが多いのかもしれない。
様々な情報の中で納得できるIを見つけられるのだろうか。
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若者はもともとくっついているという前提を覆すところからスタート。
確かに、大人の見方からすると当然であるものが、現代の若者からしたら当然ではないことの方が多くなっている。
その部分には気をつけているものの、まだまだ考えと洞察が甘いなあと、読んで感じた。
インタビューを重ねて深いところまでついていると思うので、とても参考になる良書と思う。
しかし、どういう心理なのかは理解はしたけど、実際には分かり得ない部分が多かった(笑)
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電通が(それがお仕事に直結するから故)「若者離れ」というなんだかよくわからない現象を大真面目に分析した結果をまとめた本。「イマドキの若者」を部下に持つ主に40代~50代のおっさんをターゲットに、時代の変化と関連付けながら若者について論じている。多様化の時代に対象のカテゴライズを(無謀にも)試みている、そもそもからおっさんのロジックで分析が進む等、ツッコミどころはイロイロあるが、正体のよくわかないものに迫ろうとする試み自体は評価できると思います。異世代の相互理解の一助になるはず。
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【超逆境】
今の若者はよく理解できないので、大人が離れていくという意味だと思ったのですが全然違いました。
ボリュームゾーンではないので、社会が若者に注目(重視)しなくなっているというなんとも悲しくなるストーリーです。
若者は「優柔不断になっている」の見解はなるほどです。
なんでも簡単に比較でき、比較できる情報も豊富にあり、突出して優れたものがなくなってきているため、決めきることができないということです。
確かに、甲乙(古い?)つけがたいものをたくさん並べられたら選べません!
いい大人が選択できるのは頭が固いので、比較対象を広げず少ない数から選ぶので選択ができるのです。
また、主張はしたいが出過ぎた杭のように打たれたくはないというむずかしいところにいるようです。常にみんなとつながっているので、少し出てしまうと打たれてしまう状態になります。
だれもが簡単に発信できるような時代になったはずなのに、目立つような発信はできないという矛盾があります。
海外に簡単に行ってしまう者もいたりする一方で、国内志向が強かったりもします。
右向け右と言っても全員が右を向く時代ではないです。
自信を持って左を向いていけばいいのです。
しかし、若者が注目されないようになるのは悲しいです。
若者は良くも悪くも目立って注目されるべきです。
もう、団塊の世代に注目しても意味がないでしょう。(←団塊の世代の悪口を言っているわけではない、羨ましいだけです)
若者は「今どきの若者は・・・」と代々言われ続け、注目をあび続けなければいけないのです。
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図式化が秀逸。論も思いの外、骨太。若者を批判するのでなく、また、迎合するでもなく、フラットな関係を提案する。最後の事例が図式にいまいちフィットしていないが、それ以外は深く唸らされた。冒頭の年表も便利。対談の内容も位置付けもよい。
・若者は不満ではなく、自分の将来と日本の将来に不安を抱えている。
・目の前にある就職やお金に対する短期的な不安と、将来が不安な日本において、自分自身もどうなるか分からないという、漠然とした長期的な不安も一緒に抱えている。
・彼らの不安は、この先の時代、自分たちが主役だという価値観が持ちづらいことも影響している。
・人間関係は、競うものから手を取り合うものへと変化してきた。
・松岡:私が尊敬できるのは宝くじが当たっても仕事を辞めないような人。
・S(欲求),E(環境),A(現象)モデル
・何を持っているかではなく、何をしていて、どのようなコミュニケーションを取る人間か。
・自分らしさは、帰属でも優越でもなく承認でもなく、自分の思うこと感じることをどれだけ肯定できるかで決まる。
・総相対化された社会をポジティブに生きるためには、「Iへのゆるい肯定感」が重要。
・3人の自分から「アリ!」をもらう。世の中ゴト、内輪ゴト、私ゴト。
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「若者の○○離れ」という言葉の本質は
大人や社会の「若者離れ」では?
をテーマに若者を分析。
「若者が抱く自分らしさ」は年代ごとに
帰属欲求→優越欲求→承認欲求→肯定欲求と変遷。
肯定欲求である今の時代は、
世の中ゴト・内輪ゴト・私ゴトという3階層に分かれ
私ゴトまでメッセージを届けなければ
若者を動かすことはできない。
その具体例がもっと豊富にあれば良かった。
なぜなら、どれだけ若者を語ったところで
いつの時代も若者は同じ思想なのでは?と思う。
現代の若者を分析して書いてある内容が
僕の若い頃(20年前?)に抱いていたものだ。
全体の文章も、書いている本人の自信の無さが表れ、
フワフワしています。
明確に断言しづらい、何かがある。
あっ!もしかしてこれが現代の若者なのかもしれない。
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大人や社会が若者から離れていっているのではないかという視点で、現代の若者とはどんな人達で、どう付き合うと良いとかが書かれている。「近頃の若いもんは」という思い込みは良くないと言いつつ、なんとか分類して、うまいことマーケティングにつなげたいという思いがにじみ出ている内容。いかにも広告代理店の人たちが書いたんだなあという本でした。実社会は「〜〜クラスター」みたいな分類に当てはまるほど単純じゃないのではないだろうか・・。ただ、若者に対して「“誰かが”がではなく“私が”で向き合う」など、具体的で役に立つアドバイスも多数載っている。
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現代の若者をクラスターで分け、三層のモデルを使って説明しているが、さもこれが今の若者論だと正解を明示しているような書きぶりには肯首できなかった。参考文献も少なく、参考資料も若者論の表層的なものばかりであった。
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若者の〇〇離れというのは、若者人口が昔と比べて減少している中で、企業側もボリュームのない若者マーケットを狙うよりも、最大多数層を狙うため、当然の結果。社会の方が若者から離れている。第4章以降の若者の行動心理とそれに応じた大人の対応の仕方というのが興味深い。
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<ホントの自分?>
大人に理解されたい欲に飢えた、若者。就職して、一層感じる所です。大人に限らず、やと思いますが。
誰かから理解された時、"承認"された時にこそ、生きてる感じがするんですよね。
『若者クラスター図鑑』こんな事を大人が真面目に分析して纏めたという事実がもう、アホっぽいやけど、面白い。笑
自分が上げたSNSの投稿を解説されるなんて、恥ずかし過ぎませんか。
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40代以降の世代が、若者世代を理解するための本。自分は30代でどっちつかずではあるが、若者とコミュニケーションをとる時には「他人目線でなく、自分目線でどう思うか」「集団ではなく、個人として向き合う」「上からモノを言うのではなく、相手を尊重する」というのは参考になった。