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医療系短編集。ブラックジョークのようなイメージ。
不妊治療専門クリニックを開業、性質のよくない精子を持つ夫の精液と、自分の精液を入れ替える。自分自身は子どもをもうけていないが、世界中に自分の遺伝子を持つ子どもがたくさんいる…
この話が一番面白かった。
久坂部羊の作品は、外れがなく、医療現場をのぞき見るような面白さがある。
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▶︎購入2016/09/23
▶︎2017/01/02-01/10
▶︎出生前診断の功罪を問う問題作品。偽善者ぶりたい現代人を糾弾。
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7話の医療系短編集。どの話も日常生活の中で起きてる出来事を大げさにしたようなストーリー。思いっきりシニカルで読んでて気分が悪くなるくらいブラック。腰帯に『最後まで読むと不思議にスカッとする』ってあるけど、それはないです…
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作者得意の医療系短編集。
どの作品も、何時ものように毒がある。
ただ、短編もいいけど、長編が読みたい。
ドナー登録を20~30年前にやろうとしたとき、家族の同意が必要で、反対されて諦めたけど、今は家族の同意は要らなくなったのかな?
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物覚えが悪くなって、読後すぐ内容を忘れてしまうこともしばしばですがこの短編、結構印象なく忘れてるの多い。
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ブラック嫌いじゃないんだけど
今回は楽しめなかったなぁ。
なんでだろ?
嫌な気分にしかなれなかった。
特に骨髄移植の話の「命の重さ」が
他人事じゃなかったせいもあるのか
鬱々。
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超高齢化社会や出生前検査、体外受精といった医療問題をテーマとした近未来医療小説、短編7編。シニカルでブラックで、それでもニヤリとさせられる辛口の一冊。
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7話の医療短編集
高齢問題、出生関連についての話が、織り込まれている。
『不義の子』など、余りに医療に詳しすぎて、配偶者への疑念を抱かせてしまって、精神的におかしくなっているのだろうと思う。
『命の重さ』は、上司からの圧力で、骨髄バンクへの登録をせざるを得ない状況に、家族たちの反応が、不安さが、増大しているのと、自分から積極的に登録を希望していないから、、、余計に本人も不安さが、大きく膨らんでしまっている。
『のぞき穴』、、トイレの覗き穴から見た欲望で、医者になった男が、自分の精子を、不妊症の人の体外受精に、秘かに用いるのであるが、、、、
だいぶ前に、どこかの御曹司が、アジアで、沢山の女性に自分の子供を作って、自分の家族(?)の一社会を作ろうとした出来事があったが、、、それに近いかもしれない。
グロテスク、、、と、帯には書いてあったが、、私はこの本を最後まで読んでもスカッとしなかった。
もう少し、夢のある医療について、描いてほしいと思った。
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何とも言えない読後感。出生前診断に翻弄された妊婦、断りきれず骨髄バンクに登録したが得られたものは…など。
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短編集。
少子・高齢化などの問題を、医療テーマを切り口に7編。一見理にかなったような話を、ありえない過激さで描く。
かなりシニカルでブラック。まったく笑えないようなものもあれば、あーなるほどなと感心させられる場面も。
しかしながら、こんな社会がこないように願う。
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う~んまぁ、面白かったけど期待したほどでもなかった。
可もなく不可もなく。
それほど深くないので、もっと短くして『ちょっとブラックなショートショート』で十分かなって感じ。
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7話の短編集。高齢化社会・出生前検査・ドナー登録・不妊治療・金持ち老人の空想の話でキレイ事では無い部分を物語にしている。相変わらずブラックでグロくて面白かった。無脳児はバラ色の夢を見るか?と不義の子と命の重さ、のぞき穴が良かったかな。後味悪い話が多いから好みは分かれる作家だと思うが視点が鋭いし私は好みだ。
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この筆者は長編のほうが医療問題を深堀してて良い。
人間の屑 ☆☆☆
無脳児は薔薇色の夢を見るか? ☆☆☆☆
占領 ☆☆
不義の子 ☆☆☆☆☆
命の重さ ☆☆☆
覗き穴 ☆☆☆☆
老人の愉しみ ☆☆☆
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短編集。
どれも恐ろしい医療物。
『人間の屑』意識がなさそうでも、ちゃんと聞こえていて話は理解しているのかも。ただ、それを相手に伝える手段がないというだけで……。
『無脳児はバラ色の夢を見るか?』事前の検査は有意義に思えるけれど、実は不安を煽るだけのものではないのかな? 具合が悪くて検査を受けるのならある程度は覚悟をしているけれど。
『占領』こんな時代がくるかも。子供は少ない、老人は多いし。
『不義の子』優秀な子供にしたいというのは誰しも考えること。
『命の重さ』こんな板挟みになりたくない。最初、職場でお願いされたときにきっちり断れば良かったのよ。そもそもが自分の意思じゃないというところに問題アリ。
『のぞき穴』ダメと言われていることを行うというのはドキドキがすごいだろうな。それがこんなことに繋がるなんて。男性版の優秀な子どもを残したいというバージョンか!?
『老人の愉しみ』考えていることが相手に伝わったら問題だ。何もかも伝わっていい、というわけじゃないな、こりゃ。
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2003年「廃用身」で鮮烈なデビューを飾った久坂部羊さんの「反社会品」、2016.8発行です。北杜夫、斎藤茂太、渡辺淳一、南木佳士など医者で作家は多いですが、久坂部羊さんほど特異な人は稀と思います。医者から「モラル」を投げ出した作家さんのような気がします。読んでて怖ろしくなります。人間の屑、無脳児はバラ色の夢を見るか?、占領、不義の子、命の重さ、のぞき穴、老人の愉しみの7話が収録されています。「無脳児~」「命の重さ」「のぞき穴」の3話はインパクトが大でした!