紙の本
天文学的なミステリー
2022/08/03 08:42
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
絶海の孤島の天文観測所というシチュエーションに、アメリカ国籍の訪問医という組み合わせが異彩を放っています。落下する隕石に当たる確立と、殺人事件に巻き込まれる可能性。果たしてどちらが高いのか、などと妄想してしまいました。
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単行本が出た時に話題になっていたので購入。『トリックスターズ』も面白かったしね。
再刊された『トリックスターズ』のように、ファンタジー的な設定は無く、全ての事象にはきちんと合理的な解決が成される、ごく真っ当なミステリ。
派手さは無いが面白かった。
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やや盛り上がりにかけるきらいはありますが、よく練られたミステリーで読み応えはばっちりです。文章も読みやすくて、楽しく最期まで読めました。
もう少し星についての語らいが描かれると、雰囲気としては盛り上がったかなとは思う。
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バランスのいい、長編ミステリ。
派手な舞台設定に対し、地味で堅実な甲斐のあるストーリーと、妙にバランスがとれていて面白い。
文章もクセがなく、キャラクターも悪くない。トリックと解決シーンも、丁寧。
ただし、全体通してあまりにも無難すぎる嫌いはある。題材とタイトル以外、強い印象に残らない感じはある。顛末もありきたりだし。
例えばシリーズものにトライして、多少なりとも独特な世界観を出してくれれば、きっととてもよい。
3+
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主人公の男性がアンニュイな雰囲気を漂わせてるキャラクターでとても好みでした。というのが本作の私の評価を上げているかもしれませんが、先が気になって短時間で読めたので、面白く読めたと思います。ただ少し意外性が足りなかったかな?私自身どんでん返しものが好きなので、想定内の結末かな、と。ただこの作品は、隕石や星座などロマンチックな要素がとても気に入っています。
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表紙に惹かれたのと、
帯に米澤穂信称賛とあったので手に取った本。
軽妙な文体で読みやすい、
クローズドサークル系の典型的なミステリ。
出てくる物やワードは現代風なので
今時の推理小説だなという印象。
ありがちな展開だけど
天体や星が好きなのでその点も
そこそこ物語に絡んでいたので楽しめた。
エリスの作る手料理がおいしそうだった。
事件後は誰が犯人かみんな疑心暗鬼になって
食事はカ○リーメイト?になったり
飲み水に睡眠薬入れられたりしたのに、
暫定犯人はもう死んだからって
美宙が作って持ってきたパンケーキやら紅茶を
なんの疑いもなく飲み食いする主人公…大丈夫か…。
ラストもくどくなく、
上手いことまとまっていて読後感も悪くない。
もし地球最後の日が来たら、何をするか?
ちょっと考えてみよう。
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隕石にも宇宙にもさほど興味は無いけれど、語られる蘊蓄が分かりやすくて入り込み易かった。ミステリー部分はあっさりしている割りに、いい感じで読み終えたのは、登場人物に好感を持てたからかな。ただ一つのモヤモヤは、ロンドンの紳士が道を行ったり来たりする謎!この答えを聞けずに物語が終わるなんて!加藤だってモヤモヤしてるんじゃない?
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天文ミステリw ケレン味には欠けますが、丁寧な作品ですね。読んでる最中、なんでこの話で舞台がアメリカである必要性あるのか…?と思いながら読んでいたのですが、後書きで納得しました。なるほどね。
ちょっと気になったこと。某キャラの事をそこまで信用していいのか?とは思ったんですが…。(2人目の時、ああなってた場合、別の作者だと別の解答を持ってきそうなシチュエーションだな、と思ってて)
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タイトルに惹かれて読み始めたミステリー。数年に一度必ず隕石が降ってくるボストン沖の孤島、という舞台装置は絶妙。
だが、妙に芝居がかったハードボイルドふう主人公がいる一方、一部登場人物や動機の描写は甘く、全体的なチグハグ感は否めない。
端的に面白いし、幾つかのカタルシスは仕掛けられているし、一気に読みきらせる構成の妙もあるので、作品として悪くはないのだが、やはり、些細ではあるがミステリーとして外して欲しくないポイントの詰めの甘さが、ワシは目に付いてしまった。そこが詰められていれば傑作だったかも。
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<星は流れて降って,事件は幕を開ける―>
きれいなタイトル.
地球と隕石,島と参加者.
犯人の佇まいまでもが美しくみえたけれど,やはり隕石と同じで,運の面が強いと思った.
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■地球最後の日が来たら、何をしますか?
天文学者ローウェル博士は、自分の住む孤島で毎年、天体観測の集いを開いていた。それほど天文に興味はないものの、家庭訪問医の加藤盤も参加の申し込みをしたところ、凄まじい倍率をくぐり抜け招待客のひとりとなる。この天体観測の集いへの応募が毎回驚くべき倍率になるのには、ある理由があった。滞在三日目、ひとりが死体となって海に浮かぶ。犯人は、この六人のなかにいる!
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「そして誰も居なくなった」風のクローズド・サークル物の
ミステリーと紹介されて読んでみました。 天文学者サラ・ローウェル博士は、自分の住む孤島で毎年、
天体観測の集いを開いていた。博士は、天体好き達が集う
フォーラムを主催して、毎年、凄まじい倍率をくぐりぬけた者
のみ、島に招待するという。その集 一方それほど、天体に興味の無い、訪問医の
加藤は幸運にも、招待客のひとりとなった。 滞在3日目。
参加者のひとりが死体になって海に浮かぶ。犯人はこの6人の
中にいる。 閉鎖的な空間での殺人事件を扱う小説は多いですが、ありがちな
疑心暗鬼、パニックな描写はやや抑え目だったと思います。それより
、タイトルにもある「星読島」という舞台が持つ謎、ローウェル博士
の目的を解い 終わり方も、この手の作品では珍しく、割とさわやかな感じです。
トリック・犯人の動機などはあまり考えずに、天体観測を楽しむような
感じで、どんどん読んでしまったほうがいい作品だと思います。 どうでもいいですが、理系の女性はフィクションだと、とても可愛く
描かれることが多いような気がしますが、本作もその例に漏れません。
可愛らしいリケジョが好きな方には、特にお勧めです。
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なぜか流れ星が多く落ちてくる孤島(隕石が良く降ってくる島?)に集まった7人の男女。そこで事件が…。
おお、クローズドサークル物?と思って読んでみると微妙に違う。確かに範疇としてはそこに属するんだけど…。
まず展開が遅い。ページも半分過ぎて初めての事件、しかもあまりゴリゴリの犯人あてでもない。
ただ、隕石がふる島ということで天体関係の蘊蓄が色々あるのは楽しめるし、キャラもしっかり立っている。
一方で、なぜここをボストン沖合の島で登場人物をアメリカ人(しかも主人公は日系2世とか中途半端)にしたのかその必要性がよくわからなかった。
文章はとても読み易く、表現も感覚的で若い作者なのだろう、読後感も爽やかなのが良い。次回作が楽しみ。
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するっと読めます。
天文とミステリーを程よくブレンドした感じのもの。
ミステリー色もそれほど強くないし、謎解きというほどの何もなく、淡々と進んでいきます。頭を使わなくていいアクのない小説かも。
この前に読んだのが悲しみのイレーヌだったりしたせいか、加藤の妻子がどんな残虐な殺され方を!?と思ってたけど、そんなことはなかったです。
出て来るキャラが典型的、というかアニメ的。
加藤はよくいるボサボサ頭でヒゲ、タバコくわえてるおじさんで、美宙は気の強いツンデレ系美少女、博士はほわほわ天然系でサイコっぽく、、、もうアニメでいいんじゃね?って感じ。
まぁ、不快感はないし、不思議と読み始めると続けて読んじゃうから不思議!
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【あらすじ】
天文学者ローウェル博士は、自分の住む孤島で毎年、天体観測の集いを開いていた。それほど天文に興味はないものの、家庭訪問医の加藤盤も参加の申し込みをしたところ、凄まじい倍率をくぐり抜け招待客のひとりとなる。この天体観測の集いへの応募が毎回驚くべき倍率になるのには、ある理由があった。滞在三日目、ひとりが死体となって海に浮かぶ。犯人は、この六人のなかにいる!
【感想】