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急逝が信じられないまま本屋で新刊が出ていた時の気持ちといったら…(泣)。しかし未収録数本を含んだ合冊版も同時に出ていて、タイミングが間に合わなかったのかもしれないけど何故最終巻に入れてくれなかったのか…便乗商売みたいに感じてしまってちょっと複雑だったので最終巻だけ購入…。
初期は比較的「本の紹介」に近い感じだったけれど、だんだん「本にまつわるエッセイ」から「その本を起点とした話」「その本のエッセンスをインスピレーションとした何か」と変化してきて、最終的にはショートショートみたいになったこの連載。そのふわふわとした夢の様な(時に悪夢だったりもする)空気は紛れも無く吉野作品だなあという感じなのだけど。
読書家の書評集などを読むと、その幅の広さに感心すると同時に、それでもその人の読書傾向は明らかにあるのが面白いし、その何百何千倍も広がる書物の世界の広さに毎回クラクラする。人が書いた世界だけでも到底追いつけないのだから、この世のことなんてわかっているようなことでも何一つわかっていないのだろう。
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一人暮らしを母親に
食事を作ってあげる 吉野先生。
ああ 私もいつか吉野先生の母親のように
娘の言うことを聞かない 母親になるだろう
未来の自分が見えるようだ
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単身赴任の旦那が赴任先へ帰り、しばらくすると
ジェンガ状に積み上げられた本のタワーが部屋のあちこちに出現し始める。
ほっとくと続々爆増してゆくし、とにかくもろくて崩壊しやすいという点において、家族には不評極まりない建造物ではあるが、
天使が住み心地良さそうにしているのはわかる。
著者の読書エッセイコミックであるこのシリーズが大好きなのは、
よそん家にいる個性豊かな天使の顔が覗けるから。
中には見覚えのある子や馴染めなかった子、縁遠いけど気にはなってる子なんかもいて、いちいちテンションが上がる。
羨ましいのは著者の読書仲間。
自分では読まないジャンルの本の情報交換によって、よりいっそう天使が舞う空間が広がる。
リアルでは汚部屋でも、天国にはより一層近くなる。
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読書エッセイマンガ。
ドストエフスキーから黒い家まで、幅広い読書域に感服。独自のこだわりが面白い。
知らないものが結構あるので読んでみたい。
でも、もうドストエフスキーは無理…かな
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書評じゃないのに興味をわかせるコミックエッセイ。お友だちがとても興味深い面々。『戻ってきた「猿の手」』は捨てても戻ってくる人形みたいで怖いかも。