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「恥の多い生涯を送って来ました。自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです」青森の大地主の息子であり、廃人同様のモルヒネ中毒患者だった大庭葉蔵の手記を借りて、自己の生涯を壮絶な作品に昇華させた太宰文学の代表作品。
「いまは自分には、幸福も不幸もありません。ただ、一さいは過ぎて行きます」
ほかに、家族の幸福を願いながら、自らの手で崩壊させる苦悩を描いた「桜桃」も収録。
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太宰治の自伝といわれる、作品です。
本自体は薄いですが、ダメな人間の酷が晒されていて、内容はとても濃いものとなっています。
有名な作品ですし、是非読んでいただきたいです。
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みんなは読むと暗くなるとか言いますが、
あたしは十分楽しめました。
読書感想文に使わせていただきましたし(´^ω^`)
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桜桃から読みました。
それで 太宰は自分のことを書く人なんだなってわかり
そこからは 人間失格は読みやすかった。
これは本当に10代で一度読んでおくべきだったなと。
とっつきにくいタイトルだし 言い回しもちょっと・・・
今まではあまりよなまい分野だったけど
人に勧められたのがきっかけで読んでみたら 意外と面白いうというか 考えさせられるといった方が適切なんだろうな。
誰でも心に一度は思うようなそんなことな気がするんだけど
どうなんだろう?
そう思うのは私が今の年齢だからなのかな?
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読むと暗くなると聞いていましたが別に暗くはなりませんでした。
そんなに失格していないと思いました。
もっと愚図は幾らでも居るだろう。
もっと変な人を期待していた。
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あらすじは知ってるけれど、ちゃんと読んだ事が無かったっけ?と思い購入。(松山ケンイチ格好いいしさ。)
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午後二時まで怠惰に過ごした今日を反省し、近所の本屋で買ってマックで読む。高校のときに御伽草子を読んで以来の、太宰。「─自分には、あざむき合っていながら、清く明るく朗らかに生きている、或いは生き得る自信を持っているみたいな人間が難解なのです。」「─自分は、自分を生まれた時からの日陰者のような気がしていて、世間から、あれは日陰者だと指差されている程のひとと逢うと、自分は、必ず、優しい心になるのです。」”侘びしい””堀木””人間、失格。”のように、ところどころ短い単語が頭にあって、そこがちょっとした切れ目になっているのが読みやすかった。
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「自分には禍いの塊が十個あって、その中の一個でも、隣人が背負ったら、その一個だけでも十分に隣人の命取りになるのではあるまいかと、思ったことさえありました。
つまり、わからないのです。隣人の苦しみの性質、程度が、まるで見当つかないのです。プラクテカルな苦しみ、ただ、めしを食えたらそれで解決できる苦しみ、しかし、それこそ最も強い苦痛で、自分の例の十個の禍いなど、吹っ飛んでしまう程の、凄惨な阿鼻地獄なのかもしれない、それは、わからない、しかし、それにしては、よく自殺もせず発狂もせず、政党を論じ、絶望せず、屈せず生活のたたかいを続けていける、苦しくないんじゃないか? それなら、楽だ、しかし、」
「いや、それもわからない……考えれば考えるほど、自分には、わからなくなり、自分ひとり全く変わっているような、不安と恐怖に襲われるばかりなのです」
読み返すたび、隣人の喜怒哀楽を思い、葉蔵の生活に息が詰まる。
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恥の多い生涯を送ってきました・・・廃人同様のモルヒネ中毒患者、大庭葉蔵の手記。
太宰治本人の自伝。
大地主の息子で、学業も優れていたのに女、酒、終いには麻薬に溺れ精神病院に入院。
日本文学者は、文学に長けている分、精神面が不安定でコントロール出来ないんだと思う。
太宰治の精神面に触れた。
'08.08.31読書完了
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かっこよかったから、あえて改訂版を選択しました(笑)
これは多分他の人もそうだと思うけど共感というか、自分に投影して読んでしまいました。
読んでよかったし、すごく影響を受けた作品。
出来れば、若い時に読んだのが良い。
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9月10日読了。
よっぼどの物好きじゃないと面白いとは思えないのではないかと思う。
なぜこの本が有名になったのかといえば、それはおそらく、やがて自分は人間として失格であると悟った主人公と、
その著者である太宰治本人の経験が、類似している点にあるだろう。
それだけ奥が深いと言うところか……。
読んで置いてそんではないと思うが。
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2015年9冊目。
この本に自分の弱く狡い内面を重ね合わせた人は本当に多いと思う。
内面の掘り起こしが半端ではない。
人間を愛することができず、恐れ、尊敬されることにすら恐怖し、道化を演じつづける大庭葉蔵。
3つの成長段階の中での苦悩が生々しく綴られる。
「世間」に対する葉蔵の気づきは初読の際に強く印象に残っている。
何度も読み返したい作品。
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●桜桃●
もったいぶって、なかなか笑わぬというのは、善い事であろうか。
生きるという事は、たいへんな事だ。あちこちから鎖がからまっていて、少しでも動くと、血が噴き出す。
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ジャケ買い。w
昔少し読んだけどその当時は確か高校生くらいで
確か入り込むことができずやめた、『人間失格』。
こういうの読むと、他人から理解できる人の部分なんて
その人間の何の説明にもならないって思う。
私はどう足掻いてもこの人の小説を嫌いになれない。
『桜桃』より
「生きるという事は、たいへんな事だ。
あちこちから鎖がからまっていて、少しでも動くと、血が噴き出す。」
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友達に「確実に落ちる。見てはいけないものを見てしまった感じ」と言われ、ビビりながら読んだ
でも、主人公のやっている事はある程度、誰でもやっている事で
むしろ、こういう考えの人間がいたという事に救いを感じる
まぁ、確かに求職中には読まない方がいいっすね(笑)