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面白くて心あらわれる小説を求めて中学時代のバイブル(はいいすぎか。。)を再読。
タグとしてはこんな感じかなあ。
・まじめ・誠実 ハムテル
・ユーモア
・へたれラヴ
・青春・大学生活
・男子
・片恋
まじめとか誠実とかっていうのは、この日本語に起因してるのであって、それって今の基準で判断していいのかなあという感じがする。今の基準で読むと三四郎はまじめそうだけど、これが書かれた時代に読んだらどうかな?と思う。まじめかもしれないけど、その度合いというか。。
かっちりしすぎてていいなあ、と思うところは、別に当時は普通だったかもしれない。難しい。
例えば四本の棒の上に板をはったもの、という椅子の描写とかギャグなのか前衛なのかよくわからない。おもしろい。
三四郎はへたれっぷりがかわいい。熱出しちゃうところ萌え。
与次郎は魅力的。誰よりよじろうが書き込まれている印象を受けた。愛かな〜。
男子間の友情具合とか、あと大学への身の入れ方(すげーゆるゆる)とか、青春味わえる。
切実なのは恋の部分か。
三四郎はへたれだがまっすぐでえらい。「苦悶をとるために一足わきへのくことは夢にも案じえない。」
人から縁談聞いた後もきちんと会って決着つけるとことか、偉いなあ。しっかりしてますよ。九州男児。
昔読んだときはうじうじしてんなーと思ったけど、そればっかでもない。
あと広田先生の夢の話だけが妙に浮いている。すごいいい。
醒めてるけど隙間からでざるをえない切実さ、それをかくしたいのか大サービスユーモア、とかですか。
ああ、結局素敵でした。
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「あなたはよっぽど意気地の無い人なんですね」
現実(行動)と理想とのギャップ。
ストレイシープ…
人は正しい方向に動くばかりではない。
恋しているのに動けない男。
好きな男がいるのに他の男と結婚する女。
師匠を担ぎ出すため学内活動をする輩。
人間皆カオス。
人間の集まりの世の中もカオス。
個人的に村上春樹の『ノルウェイの森』との相性がばっちりだった。
☆4つ。
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始めに「それから」を読み、面白かったので三部作の第一部であるこの「三四郎」を読んだ。
今だったらもっとウジウジした内容になりそうだけど、どっかのほほんとしているのは漱石ならではなのでしょうか?
正直ストーリーとしては普通だと思いますが、所々に出てくる文にハッとさせられます。
これから読む「門」が楽しみ。
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門、それからへと続く三部作の第一部らしい。
三四郎はまさに、現代で言うところの草食系男子。女に対する態度だけでなく、与次郎にすべて流されるままに行動するあたりも、自分を持っていないというか、自信がないのか、全く意気地のない男だ。こういう人をみていると、私なんかは見ていてもどかしいしイライラするしw、喝をいれたくなる。
このように、何に対してもはっきり物を言わない主人公単体には嫌悪感を懐くが、作品全体としてはなかなかよかった。読了後の気分もいささか悪くない。何か事件が起きたり波乱のある内容ではないけれど、登場人物の心理描写が(時に間接的に)事細かに記されていて、駆け引きをする男女の心情を追って行くのが楽しかった。
ストレイシープ。三四郎と美 子の代名詞だ。三四郎は熊本から東京への電車で知り合った女性に言われた一言で、既にストレイシープと明らかになっていたのか。印象的。
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恋なんだけど、深刻でなくて特にラストの軽い終わり方がよかった。あと省略、というか書かなさ具合がいいと思う。
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「三四郎」(夏目漱石)読了。10代の時から現在に至るまで何度読んでも私は美禰子の真意の在り所を測りかねている。ちっとも進歩がないのだ。尚且つ、私は昔から「餘つ程度胸のない」人間です。(笑)
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中学生の時に読んだ本。
しかしタイトルは覚えていても中身が思い出せない。。。
ということで、10数年ぶりに再読してみました。
本作は三四郎の学生生活を書き綴った作品。
田舎から出てきた三四郎の周りに、
自分とは異なる考えを持つ様々な人物との交流から
様々な経験を得るようなストーリー。
明治時代の作品なので、学生生活といっても
現代とはマッチしないし、言葉が難しいのもあるけども、
色々な心理描写があり、全体の雰囲気は分ります。
本作はずっと気になる美禰子に失恋した感じで終わります。
本作は「それから」「門」と3部作なので、
さらに引っ張りだして他も読んでみようと思いました。
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途中まで、読み方がよく判らないなーでも妙に生々しいな、と思いながら、だらだら読んでいましたが後半からどんどん進みが早まりました。
ストレイシープ。。。
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名作の理由がわかんない。読んでも読まなくても良かった。ただ随所に現れる漱石の主張を繋ぐためのストーリーとしか思えない。
誰かに読み方を教わりたい、。
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本作は漱石にとって分岐点となる作品ではないかな?
青春小説だけど、どこか風変りな空気を纏っている感あり。その意味では中途半端とも言えるし、極みに達しているとも言える。
美禰子に翻弄され続けるが、何がその理由なのか三四郎には分かっておらず、かつ、漱石自身も読者にその説明は行わない。
いずれにせよ後期漱石作品への入門編でもあり、かつ、初期漱石の総決算でもある本作、読むべしかと。
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田舎から上京して、都会での学生生活に胸を踊らす三四郎の生活、周りの人から受ける刺激、妄想のなかでの淡い初恋を描く。
非常にピュアですがすがしい。当時の学生生活ってこういう感じだったのだろうか。文学部の三四郎、理学部や哲学科の友人たち、さぞかし優秀だったのではなかろうか。
田舎から出てきて変わってゆく部分、変わらない部分と三四郎の人間としての成長を描いている。単純なハッピーエンドではないところも良い。
登場人物が少なく、数人といつもばったりと出会う。交通機関も発達しておらず徒歩の生活圏は狭い。
漱石の文体はやや分かりづらいところもあるが、総じてさわやかで品が良い。
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こころと、坊ちゃんの間くらいのイメージ?
漱石もこんな爽やか切ない小説を書くんだ!と思いました。
今度三四郎池に行くので、美禰子さんの真似でもしようかな。
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じれったいなぁ。
でも、これがあの時代の恋なのかな。
美禰子も、憎からず思ってると思うんだけどな。
多分、主導権を持って引っ張っていってもらいたんだと思う。
結婚に、どれだけ積極的かを見極めているというか。
好きなら好きって言ってくれたらいいのに、くらい思ってる気がする。
最後の方は、結構三四郎もグイグイいってたと思うけど、もう遅いわよ、みたいに他の人と結婚しちゃうんだもんなぁ。
自分を想ってくれてる人より、自分が想う人を選ぶところが現代の女性っぽくて好きではあるけど。
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面白かった。これまで古典は字面の黒さが読みにくくて苦手だったが、角川のものは仮名遣いや漢字を現代の用法に近づけていてルビも不必要に振っていなく読みやすかった。それからイワタ明朝体オールドがよい。
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最初、ずーんと暗くて無理だと思ったが、
読み進めるとくすぐったいような爽やかなような青春小説だった。これが所謂"エゴイズム"??