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驚いたことは2つ。
東北の方々の情熱とHBSの教育への投資意欲の高さ。
HLABの取り組みは非常に気になる。
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東北で学生を連れたサマーキャンプがあったので、東北でどんなことを学ぶと良いか考えるために読みました。
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ハーバード・ビジネス・スクールが毎年実施しているジャパンIXPの紹介。
参加者に「ナイス」な人が多いというのはよくわかる気がする。
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Tell me, what is it you plan to do with your one wild and precious life?
ねえ、教えて。たった一度しかないワイルドで貴重な人生をあなたはこれからどうやって過ごしていくの?(p.10)
事業が成功してきたがゆえに生まれた地域との間の軋轢のなkで、地域のための事業とは何かを模索し続けるはまぐり堂の亀山さん。単なるワイナリーとしての成功を求めるのではなくどのようにワイナリー事業を展開したら本当に地域のためになるのかを昼夜考えている毛利さん。
彼らの想いや活動を理解していく過程で、HBSの学生は「事業は利益獲得のため、利益は株主のため」というよくある議論を離れ、改めて事業の目的とは何か、利益とは何のためにあるのか、という問いを考え直す機会を得たのである。(p.133)
自分自身であることとグローバルに通用することは両立する可能性を示した南三陸石けん工房、伝統を守るために確信を起こし続け、そしてそれがグローバルに訴求する力となることを示した大七酒造。歴史も規模もまったく異なる2社ながら、HBSの学生に見せたのはともに、自分とは何者であるか、すなわちbeingの基盤があってこそのグローバルである、問いう学びであった。(p.160)
knowing(知識)からdoing(実践)、being(自信を知ること)への移行であり、ケース・メソッドとフィールト・メソッドの両立である。これらのInnovationが起きる前の時代をBI(Before Innovation)と呼び、その後の時代をAI(After Innovation)と呼ぶのであれば、ジャパンIXPはAIの申し子である。(p.281)
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HBSという超ハイレベルな人たちが東北から学びを得ている。東北の企業もHBSの人たちからアドバイスをもらい、その事業をさらによりよいものとして磨き上げていく。大事なことは志。震災を経て、東北には志を持って地域のため、東北のために奮闘している人たちがたくさんいる。自分自身も人のため、東北のために何はできるか、今いる場所でしっかり考えて志を持って生きていきたいと思う
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knowing偏重からdoing,beingへ。とりわけ自分の存在意義について考えさせられる好著であった。なによりも、目指すべき、理想的なケース集である。
ハーバードビジネススクールの学生さんの、能力、人格、倫理性があってこその成功だと思うが、東北には限りない可能性が在る証左だと思う。
国内でも危機に瀕してるからこそ,深い学びがあるという事例が積み重なると良いのだが。
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今年読んだ本の中で一番面白かった。監修の竹内教授があとがきでこの本の目的はハーバードビジネススクールの新しいアプローチを知ってもらうことと、生まれ変わろうとしている東北を知ってもらうことだと明記しているが、特に2つめの部分が僕には大きかった。登場する名前の中で僕が知っていたのは気仙沼ニッティングだけだったが、その他にもこれだけの動きがあることを知ることができて嬉しい。
僕は自分の東北復興に対する関わり方をものすごく後悔して反省していて、もっとすべきことできたことあったはずとずっと思っている。まだやることあるよね。それに、東北で前に進んでる人たちからHBSの学生が学んだと書かれている多くのことは、自分の仕事の姿勢にも全く当てはまることばかり。日本にはいないけど、日本人としてこういう姿勢は貫いていこうと思った。サクッと読めるし良い出会いの本でした。
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HBS×東北という企画は面白い。でも、色物感もある。このメンバーでシリアやイラクを訪れたら、どのようなバリューを立てられるか、見てみたい。
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ハーバードのフィールドメソッド。ケースメソッドで世界一となったハーバードの進化はこのケースからフィールドに出たことにあると言われる。確かに、現実の世界で通用するのはケースで過去の出来事を今ならどうやるかという観点で見ることではなく、現場で起きるさまざまなことを、ある一定の「何か」=これが大事だと思うけど、を持って「決める」ということだと思う。
knowing フレームワークや理論を教えて、知識をつけることに重きを置きすぎてきたことから、doing つまり実践の場を持つ方向性になったということでもある。その際に、自分がどうあるべきか、会社は何のためにあるのかといったbeingがその根底になければ一貫性を持って確固たる信念を持って実践することは難しい。
また、その源流となる体験は、新興国におけるコンサルに従事するプログラムもそうだと思う。いったことのない国で、コンサルをやる。これぞノウハウ本では身につかない絶対的な経験値となるからだ。会社では国際部門やら海外企画やらが存在しているが、海外で起きている問題を解決する能力はゼロに等しい。だからこそ、こうした実践が重要となる。
本書の監修を行っている竹内先生の講義を幸いにして受講していたが、確かに、本書にある「生徒を笑わせながら、鮮やかに盛り上げていくこのスタイルが、真面目な顔で知識だけをインプットしていく日本の教育者に衝撃を与えた」という点も非常に納得できる。まず、思いっきりアイスブレイクしてから、本題に一気に切り込み、そして笑いあり、厳しさありで進んでいく。最後は、めちゃくちゃモチベーションが上がって終了。やってやる、明日から何かを変えよう、そんな風に毎回思える授業だった。
本書が低減するビジネスの本質とは何か。それは、ビジネスの要諦は戦略でも戦術でもない、その手前にあるミッションや想いのようなものが、グローバルに戦える源泉となるということ。東北に恩返ししたい、東北の良さを伝えたい。原体験からくる、その思いが最も重要なコンピテンシーを産む。真のエリートはナイスな人というのも頷ける。頭がいい、相手を圧倒できる能力ではない。相手が言っていることの粗や弱い部分を突くことで、相手を言い負かすのではない。ハーバードの学生が持つ、平身低頭、聞く姿勢を貫き、共感し、インタビューで本質を聞き出す力、実るほど頭を垂れる稲穂かな、この言葉こそ、本書の最大の学びであったとも言える。
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ハーバードの日本の東北を経験する講座はなぜ存在し、どのようなことを行い、どのような効果があるのかを記した一冊。異文化と触れることの可能性、意義を感じさせてくれる一冊。名著。
理念型の利益にとらわれないリーダーシップ、経営とは企業のあり方とはなんなのか。ハーバードからの視点を通じて、考えさせてくれる一冊。
<メモ>
・knowing, doing,being
知識、実践、価値観信念。
MBA教育の結論の核。
実践のスキルがなければ、知識があっても役立たない。自己の存在からくる価値観や信念を反映した自己認識がなければdoingのスキルも方針が定まらない中で有効に使うことができない。実践の場を増やし、行動のベースとなる自身の価値観、信念の認識を深める教育を行っていかなければいけないという結論。日本の武道でいう心技体の概念に近い。
・フィールド教育という概念。
フィールド基礎で 自身のリーダーシップスタイル
行動への理解を深めるワークショップ
グローバル知性で新興国のフィールドプログラム
統合知性で事後湯立ち上げ経験。(失敗経験重視)
・ビジネスは共通言語だということ。誰もがうまくやりたいと考えており、ビジネスコンセプトやフレームワークはどんな分野の人でも理解できる言語へと変換できるもの。
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東北でできることを引き続き考える上で、参考になる一冊。これから東北にくる人、転勤や配属になった人に読んで欲しい。
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HBSはリーマンショックを受けて、教育の自省。
その結果、Konwing, Doing, Being という新しいフレームが開発された。
Konwing:理論や知識
Doing:スキル、能力開発
Being:価値観、態度、信念
Immersion Experience Program:どっぷり浸かって経験して学ぶプログラム
Japan IXPは"Doing"と"Being"の実践の場
これからのリーダー像
・相手を問わずにとにかく真剣に聴く
・貢献するために来たという目的意識が高い
・信頼と尊敬の上に成り立つ卓越したチームワーク
・見事なオンオフの切り替えと底なしのエネルギー量
・悩みを持つ等身大のロールモデルでもある
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ハーバード・ビジネス・スクール(HBS)の授業で、東日本大地震の被災地を訪れた5年間をまとめた一冊。世界のトップも驚く経営手法が、こんな身近にあるとは思わなかった。
地域に対する愛情や熱意、被災地復興への強い信念は、教科書だけでは決して学べないビジネスの秘訣だと実感した。