紙の本
奇抜なストーリーにハマります!
2016/09/05 16:30
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投稿者:ストレート・シックス - この投稿者のレビュー一覧を見る
約20年前に書かれた作品で、コンピューターゲームソフト『蓬莱』の販売を中止するよう忠告を受けたゲームソフト会社の社長とその同僚達が、同ゲームソフトに隠された秘密を見つけていこうとするストーリー。販売を中止させようとする圧力には、暴力団のみならず巨大な組織が絡んでいる。それは一体誰が、何を目的にしているのか?
登場人物のキャラクターもそれぞれ個性があり、「PKOの海外派遣問題」等やや時代を感じさせる場面はあるものの、とても20年前に書かれたものとは思えないストーリー展開で、ゲームソフトの開発に日本や中国の民族、歴史を関わらせるなど、その奇抜なストーリーに最後までページを捲る手が止まらなかった。警察小説という枠ではくくれない。気付けば約400ページを一気に読んでしまった。
因みに、「今野敏の警察小説の源流」となったのがこの『蓬莱』らしく、この作品があったからこそ、現在の今野敏氏に繋がっていくようです。
電子書籍
一気読み必至!
2018/05/28 19:56
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投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『蓬莱』は、ゲームソフト開発会社「ワタセ・ワークス」社長・渡瀬邦男がある日やくざ者に「蓬莱」というファミコン用ゲームソフトの発売を中止するように脅され、翌日にはそのゲームソフトの企画とプログラミングの大部分を担った社員が電車事故(?)で亡くなるというところから始まり、誰がなぜ「蓬莱」の発売中止を求めるのかという謎を探っていく推理小説です。
20年以上前の作品ということで、PKO問題などの社会情勢や、ポケベルやフロッピーディスクなどのアイテムにその時代を感じさせるものの、着想の面白さは色褪せていないと思います。ゲームの中に歴史的設定を織り込むのはよくあることですが、「蓬莱」には2世紀ごろの日本が織り込まれているとのことで、話の中でどんどんそこに隠されているものが明らかになっていきますが、その「織り込まれた歴史」自体も興味深いものがあります。話のテンポもよく一気読み必至です。
「ワタセ・ワークス」社のほぼ全員で「蓬莱」の謎に迫り、発売中止の圧力に抵抗しようとする一方、安積警部補は警察としてできる範囲ところで捜査し、「蓬莱」発売中止に絡む背後関係を洗おうとします。つまり『蓬莱』は以後続く「安積班シリーズ」第2期「神南署」の原点でもあります。私はこのシリーズは読んだことありませんけど、面白そうなのでこれからおいおい読んで行こうと思います。
渡瀬の行き着けのバー「サムタイム」のバーテンダー・坂本建造も味わいのあるキャラです。彼のドラマシリーズがあっても良さそうな感じですね。
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面白かった!
登場人物のイメージがはっきりしていて入り込みやすいし、徐福の考察なども解りやすく噛み砕いてあって興味深い。
プログラマー、警察官、バーテンダー…プロの仕事ぶりってかっこいい!
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日本が封印されているというゲーム。
思わぬ所で徐福伝説が出てきて、思わず唸ってしまいました。
とても読みやすかったのだけれど、もっとマニアックに徐福伝説に突っ込んで欲しかった。
閉鎖的と言われる日本だけれど、その閉鎖的な国民性が何だか愛おしく感じる一冊。
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ゲームがキーとなるって書いてあったのが購入のきっかけ。
作者の人は名前見たことあったけど、小説読むのは初めてだったー。
読みやすい文章ですらすらいけた
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とうとう安積班シリーズに手を出してしまった。20年以上前の作品なのだが時代をあまり感じさせない。スーパーファミコン懐かしい。子供達が小さい頃やってたなぁ。実際にこんなことを考えている政治家がいたら怖い。まずは東京ベイエリア分署から読むべきだったかな。
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・本当に面白かった。
徐福伝説をもとに謎解きが進んでいくけど、
事件そのものというよりも、
ゲームの謎が解明されていく流れが
納得させられる点も多く、読むのを止められなかった
・犯人、刑事の駆け引きや事情、心理描写とかで
読ませるのではない、新しい刺激があった
・安積班シリーズ(何とか蔵之介さんがドラマやってたなぁ)らしいけど、それを知らずに読んだ
・個人的には、「シリーズものの1つ」ではなく
独立した1つの作品として評価したい!
人に薦めたいけど、評価がわかれそうだし、
万人受けしないんでないかと、ちょっと不安(笑)
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シムシティのようなゲーム、蓬莱。古代の日本を舞台。
ベンチャー企業の新商品。
社長がヤクザから、脅され販売ストップしろ!
ホームから開発者が転落。殺人?自殺?
警察に相談。対応したのは神南署の安積警部補。
ヤクザに脅された時、車から話したのは大物政治家?
鎖国制度復活を目指す大物政治家
始皇帝の策士徐福が日本に渡り日本国を作った
これをシミュレーションするソフトを殺された東大助教授と22歳プログラマーが開発。鎖国政策を正当化するようにしていた、1999年に外人部隊でクーデーターを計画していたのを告発するために、ソフトに仕込んだ。二人は殺された
政治家は殺人教唆で逮捕。
それを安積刑事の前で証明したプログラムも実は、そうなるように仕組んでいた。
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スーパーファミコンとか懐かしい。ストーリーも2転3転して思いもかけない展開で面白かった。以下に詳しい感想が有ります。http://takeshi3017.chu.jp/file6/naiyou15607.html
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ミステリーとして面白い上になかなか興味深かった。特に徐福の話は全く知らなかったのでかなり引き込まれたね。
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ゲーム「蓬莱」の発売中止をヤクザから脅された社長の渡瀬は、ゲームを企画した社員大木の死に不審を抱き、対決する決意をする。大木の事故死の事情聴取にあったていた安積警部補が渡瀬の不審に協調し、黒幕に迫る捜査が話を盛り上げる。「蓬莱」に隠された仮想日本のシュミレーションの秘密が明らかにされる。
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安積さん目線ではない始まりに少し戸惑う。余り知られていない「徐福」について、これほど詳しく読む日が来るとは思わず、難しかったけれど読むスピードは落ちませんでした。事件を解決するには頭を使うんだなぁと思った読後。興味が無かったり、全く知らない世界の話でも、頭が良し悪しに関係なく、その世界で事件が起きれば知らなきゃ解決できないんだから。結局「蓬莱」に隠されていたのは政策だったわけだけど、巻き込まれた会社の人達には気の毒としか言いようがない。派手な殴り合いのシーン、歴史の解説、政治、と盛りだくさんな作品でした。
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徐福の説明の下りは、歴史音痴の私には少々難しすぎたけど… お勉強になりました。。。 渡瀬さんみたいな社長がいる会社は、きっと働きやすい・・・ というより働き甲斐があるんだろうな・・・ 大変そうだけど^^; ゲームを侮ることなかれ! 安積さんと須田さんコンビに再びあうここができて、よかった♪
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神南署安積班は、テレビのドラマでは見ているのですが、
本を読んだのは初めてでした。
佐々木蔵之介さんが目に浮かんできました。
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最初はゲームの世界の話ねー。と思って読んでいましたが、どんどん話が深くなっていって、おもしろかったです。
日本の歴史に引っかかる パンドラの箱を開けちゃうのか?と… いやいや、日本征服でしたね。(*^^*)