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百貨店内の大きな書店で働いていた青年が、思わぬ事故で辞めることになり‥?
優しい気持ちにさせてくれる物語です。
風早町の古い百貨店本館にある銀河堂書店。
月原一整は、隠れた名作を見出す才能があると店長に認められていました。
才能ある店員が揃っている職場ですが、毎日の重労働に加えて、勧めたい本のポップを作ったり、本の並べ方を工夫したり。
決して楽な仕事ではありません。
地道な取材を感じさせる描写で、ネット販売が主流になっていく時代に、町の書店への応援歌となっていますね。
えてして軽い気持ちで行われる万引きも、実は書店に大きなダメージを与える問題。
思わぬ事件の顛末で書店の評判が落ち、一整が責任を取る形で辞めることになります。
これほど立派な人達が揃っている店なのに、なすすべもなく‥
傷心の一整は旅に出て、以前から交流のあった桜風堂の主人と出会います。
時の流れに取り残されたような山間の小さな町・桜野町で、たった一つの書店が閉店しそうになっていた‥
子猫やオウム、桜風堂の孫の少年らとの暮らし。
そこで出会った作品を巡って、銀河堂の仲間たちと再び‥?
過去にあったことで孤独がちだった一整が、居場所を見つけていく。
この作者ならではの清潔感のある文章の、柔らかな描写が心地よい。
モチーフはやや少女っぽく感じられるかもしれませんが、丁寧な描写でさすが読ませる力がありますね。
夢のある展開で、盛り上がります!
桜野町に行ってみたい。
この表紙の窓辺へ‥
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本屋さんの今、ありのままの姿を知ってもらうならばこの本を読んでもらうしかない!
本が売れないこの時代、書店員さんや出版社さん。
色んな人が知恵を出し合って、この厳しい時代を必死に闘っているんだ!!
そんな村山さんの応援が聞こえる。
本や本屋さんが好きな人ならばきっと心に暖かく残る物語になるはず。
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自分が見たかった光景、信じたかったものを見つけた嬉しさそんなものに近かった気がする。
「舟を編む」の映画を見た時と似たような感覚かもしれない。
やはり言葉は素晴らしい。
物語は素晴らしい。
最初に起こる万引き事件、あれは確かどこかで実際に起きたような話ではなかっただろうか。
百貨店ではなくショッピングモールだった気がするけれど。
物語の大半はその事件以降の話に集約されるが、私はその万引き事件の時の人々の反応のリアルさが(そこは少し悲しかった)つらかった。
被害者でもないのに被害者ぶって偉そうなことを言う人。
自分の正義が全ての正義であると思っている人。
自分の尺度でしか常識を語れない人。
世の中にはそんな人が一定数はいて、なにかの折にそれは噴出してしまう。
引き止めることができなかった職場の人たちの温かさ。
人とのつながり。
ネットで傷つくこともあれば、救われるのがネットだということもまたありえるわけで。
話はトントン拍子に進んでいるように見えるけど、パーツパーツは私たちの身に起きてもおかしくないことだったりする。
だからこそ身近に感じて嬉しくなる。
基本的に小説の映画化は賛否が起こるものだけど、私はこの作品がどういった形でも映像化されたら嬉しいと思う。
街の風景や、百貨店のディスプレイ、桜風堂がどんな景色なのか見てみたい。
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初めての作家さん。
万引き事件で書店員の人生が変わる。その間の書店員の周りの人々との交流を描いた作品。
帯には「涙は流れるかもしれない。けれど悲しい涙ではありません」とある。
その通りの作品です。
ネット社会の今、書店員はどう立ち向かっているかというのも感じられて良いです。全国で頑張っている書店員さんを応援したくなります。
最初の猫の登場にはちょっと戸惑ったけど。もともとはこういう作品の人なのですね。あとがきでわかりました。私はあとがきは後で読む派なので。
作中にも、その帯をつける「四月の魚 ポワゾンダブリル」が登場します。この本も書いて欲しいな。
登場人物の関係性はまだ決着していないので、続編も期待したいです。
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温かさが心の隅々まで行き渡るような一冊。
やむなく書店を辞めた書店員が、小さな町の本屋さんと巡り合い、引き継ぐことになる。
自分が仕掛けたいと思っていた一冊は、元職場の人達によって繋がれていく。
多くの人に読んで貰いたいとの思いが温かい。
じわっと涙が流れる。
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初読み作家。
歴史のある百貨店内の書店に勤める月原一整は、物静かな青年ではあるが店長や同僚から信頼されている書店員だった。しかしながら、万引き事件をきっかけに店を辞めてしまう。傷が癒えぬままネット上で知り合った小さな町にある書店、桜風堂の店主に会に行く一整。入院中の店主に頼まれ、店を任されることに。
ゆったりとした暖かさで、心温まる物語。猫のくだりはファンタジーのようになってしまい、あまり共感ができなかった。温かい人間に囲まれて、少しずつの想いが大きな結果を生む。予定調和では合ったが、面白く読めた。
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本に対する思いに心打たれました。
また、こんな風な店員がいる本屋さんが身近にあったらとてもすてきで毎日行きたくなるなって思いました。
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主人公一整は バイト時代から続けている書店員。
ある日を境に 今まで働いていた本屋を辞めることになる。
「あっっっ!」というような幕開けから ほのぼのとした文章で綴られ あたしもいつしか書店員の一員になっていたような気になった。
最後の集大成のpop 見てみたい。
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本屋大賞ノミネートの中に入ってくる、書店員が「私たち、こんな仕事してるんです!」「書店員として、共感します!」という推しがぐいぐい伝わる内容だった。
物語自体はとても優しい。書店員の仕事説明が多く、消化しきらない人間関係もあるけれど、どこか柔らかく、児童文学のような、詩のような語り口はふんわりとしていて癒された。
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書き下ろし
今年読んだ本の中で一番幸せになれた本。途中で読むのを止められなかった。
本好きの人なら、きっと心が暖かくなるし、書店員たちの頑張りを知って勇気づけられる。
それにしても著者の「あとがき」はずるいなあ。種も仕掛けも全部書いてある。笑
桜風堂のような本屋がうちの町にもあればいいのに。
でも、反省しました。本の注文はAmazonにじゃなく、時間がかかっても地元の本屋さんに出します。これ以上本屋はつぶしたくない。
ひとつだけ心残り。苑絵の恋はどうなるんだろう。
桜野町にお嫁に来ないのかな。。。
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村山早紀さんはこの桜風堂ものがたりが初めてですが、読後心がほっこりしました。
銀河堂書店員さん達の様々な思いや行動、リアル書店員さんは?っと最寄の書店を思い浮かべたりしました。
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最近流行りの本屋本ですが、
本好きな人にはたまらないでしょう。
風早シリーズに入っていることも、
よいテイストになっているというか。
いろいろ盛り込み過ぎな感じも。
あたかも出来すぎ、と言われるのを避けるための言い訳たくさん用意した、みたいな。
そんなのなくても素敵なのに。
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辛い思いや、悲しい思いをしている人が、幸せになる話は自分も幸せになれるから、すごく好き!(*≧∀≦*)大好きな風早の町の話も全て読めていないんだけど、桜野町のことも大好きな町になった(*^^*)♪あとがき によると、またいつか出会えそうなので、次はどんな奇跡が起こるのかドキドキ((o(^∇^)o))
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他作品に較べファンタジー要素は少ないが、その分偶然が多く、泣かされている感を感じてしまう。…のに泣いてしまう。
村山作品には珍しく心無い人が登場して主人公を追い詰めるが、他の登場人物はやっぱりいい人揃い。みんな素敵。
「四月の魚」読んでみたい。
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本への愛情が溢れている。
この本も、銀河堂書店や福和出版のような方々の熱意があって私たちのもとに来ているのだろう。
「四月の鯨」
読んでみたいなあ。