紙の本
ホラー、サスペンス、SFにファンタジー。江戸時代ものなどすべての要素を昇華させ、ドールズシリーズ完結!
2020/11/19 13:39
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投稿者:タオミチル - この投稿者のレビュー一覧を見る
物語は、7歳の少女に江戸文化文政期の人形氏泉目吉が転生。目吉は、その少女の中に宿りながら、さまざまな事件を解決してゆくという…ホラー、サスペンス好きのみならず、江戸文化好きにもかなり楽しめる要素が満載のお話も本書で完結。
物語は、少女の身体に棲んでいる江戸の名人形師・目吉が、なぜ彼が江戸から現代へ転生しなければならなかったのかの真相を追うもの。陰陽師が登場したり、現代から江戸へとタイムスリップしたり、ついでに、同じ作家の違うシリーズの主要人物が登場したりと忙しかった。別に、タイムスリップしたわけじゃない読者までいっしょに連れていかれた気分でした。
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前作全部引っ越しの時にギブアップしてしまったんで、イマイチ細かい内容が思い出せず、こんな”総門谷”っぽい話やったっけ??いや、もっとしっとりと美少女の中に同居する名探偵目吉センセーが活躍する別なノリのお話だったような、、と思うんだが。ま、それはともかくスッカリ忘れているお陰で非常に楽しく読めました。蘭陽が出て来て嬉しかった。ていうか、やっぱり総門的高橋ストーリーで決着して大団円でした。満足。ただ、なんとなく総門谷や龍の柩の時よりも、登場人物のバランスが微妙というか、、全員が同じ場で居る筈なのに居ないような錯覚を起こすというか、例えば最後は味方グループは現代人5人(3人+陰陽師親子)、ご当地人3人に霊が3体とかなりの人数なんだけど、なんかいつも2、3人しか居らんような錯覚を起こすというか、スカスカした感じがするんよねぇ。それに箱神との対決自体がちょっと肩すかし的でザ割愛っぽいのがナニでして、不完全燃焼気味ではありますが、でもまぁ、いままでドールズを読んでいたら読まずには済まされまいよ。ま、ぶよぶよエイリアンを期待して読みましたが、果たして多分あれはそうなんでしょうねぇ。大変高橋本らしくてそこらへんで満足でした。
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ドールズシリーズの最終作。
前作で「箱神」を追って、死んだ聖夜のお葬式から始まりますよ。
で、壮大な冒険になっていくのだが…。
ちょっと駆け足だったかな。でも、様々なことへの膨大な知識に圧倒される。
が、それを生かすために(?)ちょっとご都合かねっという展開が…。
まぁいいんだけど。
でも、やばげな展開になったからこそ、怜ちゃんと目吉の混在っていうのがなくなっていて、それが面白いのに残念だったかも。まあ、そこで怜ちゃんがどうのってなると、彼女のトラウマになりそうだから、むしろなくてよかったんだろうけど。
なんか、ホラーで始まったシリーズだったけど、最後はほんわか暖かい光に満ちていた。
人は望むかぎり、光に手を伸ばそうとする限り、前にむいて進んでいけるという、多分そういうこと。
智内兄助氏の表紙が今回も素敵でした。
(そもそも表紙買いだったしね)
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ついに読了。
最終巻は最初の頃の雰囲気とはかなり異なる趣きながら高橋ワールド全開の展開に最後まで楽しく読めました。
蘭陽が登場するという嬉しいファンサービスも嬉しい意外性でした。
これで終わってしまうのがとても残念です。