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産みの苦しみはあるでしょうが、相変わらず作者がとても楽しんで書いているように感じられるのは好き。その一方で年の差で一歩引いている主人公と、奥ゆかしさで今ひとつ前に出れないヒロインの進捗は遅いどころ障害が増えている状況、かつ「神様の御用を聞く」フォーマットの繰り返しで停滞感は感じる。
エピローグを読むと多少ギアがあがって話が進みそうなので次巻に期待。神様の話だけに「デウス・エクス・マキナ」で終わらないことを(神様に)祈ります。
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大国主神あいかわらずチャライケメン(神)だなー。そして怜司くん(笑)このシスコンぶりは今後の良彦の壁になりそうだ。
どこまで続くのかわからないけど、読み終わると人にも神様に優しく正しく接しなければと思います。
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発売を心待ちにしていました。
今回も期待を裏切らない面白さ。
毎回、神様や神社の名前が読めなくて苦戦しますが、その分興味も沸くし、色々調べてみたくなります。
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今回の神様は、平将門、建御雷神(タケミカヅチ)、宗像三女神。舞台もそれにあわせ関東や九州に飛び、中々にバラエティ豊かな神様模様が楽しい。特に関東舞台の祀られている神社は行ったことある所ばかりで、その点でも身近に感じた。
神話時代の話に諸説あるのは当然と踏まえた上で、それをベースにここまで想像を膨らませて読ませてくる著者はやはりすごいなぁ、と、神主心得見習的にも感服。
人間側の人間模様も変化してきて、多少のマンネリ感があったのは確かだが、やはり続刊が気になり楽しみな作品。
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6冊目の御用人は、東京で神田明神平将門、茨木で鹿島神宮建御雷之男神と経津主神、福岡で宗像大社宗像三女神の御用をきく。各御柱の解釈も面白かったし、相変わらず爽やかで優しい。欲を言うと黄金にもうすこしモフモフ活躍してほしかった。本作でとうとう大主神社の穂乃香の兄で妹を異常に溺愛する長男怜司が登場。かなりのヌケ異常っぷりに笑えました。福岡行きたい。
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★ネタバレありです★
今回は、平将門、建御雷之男神、宗像三女神の御用人となる良彦。京都を離れて、関東、九州への遠征です。
将門と建御雷之男神&経津主神のお話で登場した怜司さん、知的な眼鏡サラリーマンと思いきや、妹のこととなると豹変するところが、何ともカワイイ。今後も時々登場してほしい思います。
宗像三女神のお話は、他の2話と比べて、しっとりした雰囲気でした。ラストの展開から、ひょっとして、綾子さんはサナの生まれ変わりかな?とも思いました。
毎回、お話の舞台となった神社に行ってみたくなります。
次巻も楽しみです。
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穂乃香ちゃんとお兄さんの話も建御雷之男神も将門も勿論見どころなのだけれど、今回は宗像三女神を推したい。
歴史って、大事を成した有名な人でさえ、「○○を建立」とか「××を締結」とか、そんな事しか語られていない。
まして「その他大勢」なんて、なおさら。
だけど、「その歴史的事実が、何故後世まで残されているのか」「史実と異なる物語が、なぜ生まれたのか」ということを紐解いていくと、そこには「語り手」である「その他大勢」がいる。
そのことを、三女神が、思い出させてくれる。
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読み進めるにつれて人間(神様?)同士のわだかまりや、背景が解れていくのが快感!!
ほのかちゃんの出番が少なかったのがちょっと残念だったけど、今後の展開が気になって、早くも7巻が楽しみです!
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大好きなシリーズです。
今回も心がほんわりあったかくなるようなお話でした。
宗像の三女神とサナの話が、読んでいてとても心地よかった。サナの手紙を三女神にも読ませてあげたかったなぁ。
穂乃香ちゃんとの仲に新たに手ごわいライバル出現で笑ってしまいました。がんばれ良彦!!
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色々な意味で苦心作という印象。しかしだんだん、予定調和というか、ハラハラ感がなくなった。次はスサノオということで、ダイナミックな話を期待。湿っぽいのはもう飽きた。
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御用人、今度は東京やら九州に東奔西走。
新キャラは主要人物の血縁者。
これは良いテコ入れ。
東京のど真ん中で祀られる御霊信仰の神様もいれば、
古事記編纂より遥か昔に高天原より来たような神様も登場する。
国内だけでも様々な由来で神様って出現するものだとしみじみ。
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変なタイトルを付けず,数字だけで表しているのが良い。久し振りで,前はもう少し読みやすかったような気がするが…~孝太郎が大学のクラス会で東京に行く共に付いてきた良彦は,藤原秀郷の末裔に復讐に気付かせろと,将門に依頼される。当の相手は旅行会社勤務で,すべて偶然・映画のロケで済ますが,妹に似ている着物の女性に声を掛けたくて掛けられないでいる。その女性は秀郷の妹で,将門の陣の場所を兄に知らせて討ち取らせたのだ将門は勘違いしているのだった。その男は京都の右京区の大主神社の跡取りだったが,天眼を持つ妹・穂乃香が悲しそうな顔をするのに絶えきれずに家を出て暮らしているのだったが,妹を溺愛していて,良彦に釘を刺す。帰ろうとしているところに現れたのは,経津主神(ふつぬしのかみ)で主の建御雷之男神(たけみかずちのおのかみ)が鹿島で読んでいるのと言うのだ。行くと,声が出辛くなっている神は世話を剣の神である経津主でなく,勧請した先の神社の長男・吉田怜司にやらせよるよう説得を依頼するが,ずっと世話をしてきた経津主は浮かぬ顔,騙して怜司を鹿島に連れてきたが,新幹線でやってきた妹と再会し,良彦の説得に同意して,経津主に引き続き世話をさせることで決着付ける。経津は元々建御雷の妻だったのだ。福岡行きのフェリーで寝ている最中に意識だけ連れて行かれたのは,宗像の三女神で,依頼は巫女がいた物的証拠を探せというものだった。たまたま奈良から来ていた博物館勤務の女性事務員が婚約者に会うために乗り合わせ,館長が解読中の古文書から天武に嫁いだ尼子女(あまこのいらつめ)が大陸から渡ってきて身寄りを亡くした巫女であることが判明した~神様の名前をページ毎に振ってくれる優しさが見えるが,それがなかったら読めないね。良彦も出張するようになった・但し金はない!
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学生時代の自分にとって日本史は年号とか似てる名前の歴史人を暗記するつまらないものだったけど、あらためてこの小説の中に登場するのは、不思議と気分良く受け入れられる。
こんな良い話、テレビドラマ化なるのもそう遠くないだろうな。
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神様も人の子も、悩みます、怖がります、誰かに助けてもらいます。
とうとう穂乃香ちゃんの兄が登場。思ったよりもテンプレートで、これからの絡み具合も想像がつく。そして、まさかの将門が登場。そして、来たよ、建御雷之男神! 最後の章もきょうだいがらみで、宗像三女神。神様も人の子もきょうだいづくしの巻でした。そしてそして、とうとう次回はスサノオだ!
「東国の使者」天神さんもそうだけど、祟りを鎮めるとかそのほか色々な理由で神として祀られている人って、結構多いよね。建勲神社とか豊国さんもそうでしょう。今後出てくる可能性があるのかな。意外とすんなり引いた将門より、何よりお兄様がインパクトありすぎて。
「神様と兄と妹と」実は女性、か。うっすら想像したけど、地の文も「彼」にしてなかったか。
「親愛なる姉上へ」ちょっといつもとパターンが違う文章。良彦とはまったく面識のない(後で知り合う)女性が語り手で始まります。良彦の御用の進め方がなかなか熟達してきている。
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神様が心を痛める。自分の言葉で相手を動かし、その結果について1000年以上悩み弱ってしまう。心やさしき神々よ