投稿元:
レビューを見る
実は宮沢賢治を一度も読んで事がない。少しづつこの全集を読破しようと思う。「グスコーブドリの伝記」「鴈の童子」「銀河鉄道の夜」収録。「銀河」は別途文庫でも買おうと思う。未完な上に、色々と興味深い作品だったので。
投稿元:
レビューを見る
宮沢賢治の作品はどこか物悲しく、そら恐ろしかったりするので、世間では大変評価されているにもかかわらず、私はちょっと苦手で大して読んだことがなかった。
「銀河鉄道の夜」も子どもの頃に読んだ記憶があるが、登場人物の名前に馴染めなかったのと、場面の想像が難しかったのとで内容がほとんど入ってこなかった。未完の作品だと知り、そういったこともあってなのかと納得した。
他に収録されている話は読みやすく、どの作品も根底に宗教的、倫理的なものが流れているのを感じる。2018.8.17
投稿元:
レビューを見る
新装版ではない方で、市立図書館にて。
グスコーブドリの伝記/雁の童子/銀河鉄道の夜
グスコーブドリの伝記を読みたくて。
読んでみると、銀河鉄道の夜の方に強く惹かれた。
恥ずかしながら、この年齢になって初めてきちんと向き合って読んだ。
ジョバンニの寂しさにとても共感する。共鳴と言ってもいい。この寂しさ知ってる、そんな感じ。
そこから掬い上げてくれたのは夫だ。掬い上げて、普通の世界を見せてくれた。
フレーズに記すジョバンニとカムパネルラの言葉が心に残る。