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多くの人が100年生きる時代は目の前に来ていて今まで世の中で行われきた人生設計はもう役に立たない、ではどうするか、という話。
これからの未来を生き抜く為のライフプランの立て方としてはなかなか興味深い内容です。
でも個人的にはところどころピントがぼやけていて「問題はそこではないだろう」と思いながら読みました。
序文でも書かれていましたが100年ライフに真っ先に飛び込むのが日本。
そんな日本の未来に役立つ内容かと言うと役立つ人もいるとは思いますが、私はこの方向ではないなという気がしました。
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大体前半読み終わって、どういう内容だったか。
・今後、健康寿命がいろんな要因で高くなっていく一方で、老後を支える国の制度は少子高齢化などもあり、破綻しそうである。
だから、これまで通りのライフプラン(大学卒業後に、就職、定年まではたらいて、そこから老後へと以降)では進むことが出来ない。
まず、大学卒業後には、就職をするにしてもしないにしてもいずれも自分を見つける、自分がしたいことを模索する時期になってくる。
そして、みつけてそこで働くように。働いたとしても、テクノロジーの進歩によって、その仕事がなくなる可能性がある。ただその一方で新しい仕事が生まれてくるので、仕事が無くなりそうな前に、新しいスキルや能力、知識に対して投資を行い、それを身に着けていく。だから、これまで以上に自分への投資をする必要が出て来る。(ここでは、おそらく、社会の流れを理解するためにも、world Citizen的な視点も必要)
そういった、一つの専門性だけに固執しないで、次次々と新しい専門性を身につける傾向になってくることが予想される。
では、そういった、流れの中で、どのように生きていけば良いのか。
後半が楽しみ。
今後、キャリアを形成して、人生を行きていく上で、お金や、家とかの資産も重要だけど、それ以上にお金に換算できない資産が重要になる。
それが無形資産と言われるもの。
これは、
・生産性資産(スキルと知識、仲間、評判)
・活力資産(健康、友人関係、家庭)
・変身資産(自分についての知識、ネットワーク、新しい経験に積極的な姿勢)
といったものが挙げられる。これらは、自分がなにを強化したいか次第で、強化できるものである。
自分の次年度のプランを考える上で参考になる。
ここまで記述した変化の中で想定される生き方
・エクスプローラー:自分を探す時間・インディペンデンスディレクター:主体的に起業とかpjを起こして自分の力を発揮する時間。
・ポートフォリオワーカー:様々な活動を同時並行にする時間
そのような新しい生き方を組み合わせて自分がどう生きるか考えないといけない。
その中では、結婚したパートナーとうまく折り合いをつけて、お互いの100年プランを支え合えるように、プランを立てないといけないし、そもそも結婚するかしないかっていう決断も必要。
まだまだ課題も多い。たとえば、
・女性と男性の雇用格差が、プラニングに左右するだろうし、企業が個人の自由なライフ設計に合わせて、行くのは、なかなかコストのかかることなので、あまりやりたがらなかったりとか、国も全員が長生きする時代の中で、財政をどうしていくか。少子高齢かが急速に進む中、どうやって、福祉を成り立たせるかを考えないといけないし、壊れつつある制度を改革しないといけない。ただ、国の動きは、かなり遅いっていう課題もある。
【感想】
・この本はまさに自分のライフプラニングに役立つ本だと思いました。そして読んだ結果、抱いたことは、
①今後の未来を知っている人、調べたり情報を集めている人と周りに流されて、情報をそもそも知らない人の差が起きそうということ。
それは、そのまま人の格差につながるし、人生を思い通りに歩めるかの差になってくる。それは恐ろしい時代だなって思ったこと
②個人の資金計画がこれまで以上に重要になってくる。だから、マネフォとかの家計簿アプリがより人生において、重要な役割を果たす。テクノロジーが人間のライフスタイルの設計を補助してくれる動きが今後起きそうということ。
③家族、友人、パートナーなどの無形資産とお金などの有形資産のバランスを考えて、いつどの資産の回収に注力するかをかが得ることが今後大事。
その上で、パートナーと補えるものは補うことがだいじ。この話し合いは、大変なものであるが、パートナーとよりよいライフを歩むためには必要なことだと思いました。
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これから(連続的に)様々なことが変わってくる、つまり新時代に入ってくるだろうが、その一つの要素「人々が長く生きるようになる」が実現化するとどうなるかを読みながら考えてみた。
全体の傾向は長生きになるが、自分が何歳まで生きるかは全然わからない。だからこそ、長く生きるための努力をし、今から準備していくべき。その準備は、人生すべてにかかわることであり、未来を想像しながら、自分にとっていい事(有利となること)を先送りしていくために今何をするか、ということを考えようと強く思った。毎日の一挙手一投足、毎日の選択が未来に繋がっていることを意識しながら生きていこう。
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根本的な部分への懐疑として、「100年時代の到来は有り得るのか」という疑問を持った。確かに医療技術の発達によって我々の平均寿命は伸長の一途をたどっている。
しかし同時に、生活習慣病や癌を始めとした、老いに付随することによる病や認知症、アルツハイマー等の脳に関する障害といったリスクが増加していることも同時に存在している。
例え100年間生きられたとしてもその全てを健康に、障害なく過ごせるような人々は
少なくとも革新的で飛躍的な医療技術でも起きないかぎり、ごくわずかにとどまるだろう。
そう考えると、多くの人々が100年の生涯を全うできるという前提のもとに話を進める本書は、かなり楽観的な視点の基に描かれていると思う。
無形的資産へのアプローチやそのための時間、エネルギーの使い方などは興味深く、
参考になる部分もあったが、こと現代の日本においては残念ながら
本書のような生き方を送るための社会的、精神的土壌がほとんど形成されていないのが実情だ(むしろ本書の流れと逆行している向きすらあるやもしれない)。
理想と実情のギャップがこれから少しずつでも埋まっていくのであれば、
この本に対する見方も変わってくるのではと思う。
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WORK SHIFTよりライフに重きをおいた書籍。長寿化に伴う生き方の変化が想像できる。後半は同じことが書いてありややくどいので★四つ。
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共働き子なしの妻、という立場から、赤ちゃんを育てる専業主婦への華麗なる転身は決してうまくいかなかった。それは変身資産が足らなかったからだ、と合点がいった。スムーズに移行できるような人的ネットワークはなかったし、自分のことも深くは理解していなかったのかもしれない。親戚付き合い、学生時代の友人との付き合いなどをもっと大事にしていれば違ったかもしれない。自分の夢や理想のために交友を切り捨てた自分の身から出たさびだ。
著者が描くような未来になるかどうかは分からないが、今後の生き方のヒントとして、仮に100歳まで生きるとして、大切なのは老後資金などの有形資産だけでなく、人的ネットワークやパートナーとの人間関係などの無形資産でもあること。週5日フルタイムで65歳まで働くのではなく、キャリアの途中でインターバルを設け、柔軟性をもって働いたり、学び直したりしながら、週3日で85歳まで働き続ける、そういうことも想定しておきたい。
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100年生きることが当たり前の時代がすぐそこに来ている中で、私たちは何を考えどう動くかのヒントを与えてくれる一冊。
「WORKSHIFT」に対し、働き方を含む生き方トータルでの変化が詰まっている。
教育、仕事、引退の3ステージで定義されていたこれまでの人生が、これからはマルチステージ化する。ステージ移行の機会が自ずと増え、その移行に対応するべく幅広い人的ネットワークの構築や、余暇時間を娯楽から再創造に充てていくことが必要になる、と。
何より共感でき、より意識していきたいことは、
自身のアイデンティティや価値観と向き合い続けることが必要ということ。そこから来る中長期的な計画と柔軟な変化への対応が不可欠。
100年時代に自分らしく生きる人生戦略は何か?これを機会に改めて考え、実験し続けたいと思う。
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3ステージの人生の崩壊
100歳までの人生が当たり前に
自己投資、自己認識の重要性
無形資産の大切さ
レクリエーションからリクリエーションへ
学習と教育が一層重要に
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主張としては重要なことであると思うが
20代〜30代の常にアンテナを張っていきているビジネスパーソンにとっては「何をいまさら」感があるのも事実。
また、ムダに冗長かつ専門用語?を多様しているように思われるため、本書が世間で高く評価されすぎているように思われた。
書籍を購入するボリュームゾーンがやはりミドル以上になっている証左か。
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すごい本。
2007年に生まれた子たちの半分以上は、100歳以上まで生きる。
特に日本は、107歳以上まで生きることが研究で明らかになっているという。
すると、20歳までに学んで、65歳までに仕事して、その後は余生、という構図が崩れる。
その歳以降に生まれる子だけでなく、自分自身もそれくらいの寿命の可能性があると思って今を生きる必要があると気がつかされた。
持つべきスキル・知識は、
・経済的な価値を生み出せて稀少性のある
・模倣困難性
・機械によって代替されにくいもの
多くの人が十分な蓄えをしない理由
・未来の自分に対して正しく責任を持って行動できないこと
・未来の意識決定により計画を変更できてしまうこと
・短期的な忍耐の弱さと長期的な忍耐の強さが衝突すること
長い人生を生きる人たちのニーズに応えるため、教育期間の4つの課題
・新しい学習テクノロジーと経験学習を取り入れること
・年齢の壁を壊すこと
・創造性、独創性、やさしさ、思いやりを教える方法について深く考えること
・テクノロジーの進歩に対応するための実践的な専門教育を急速に拡大させること
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人生100年時代、100歳を超える寿命かつ健康状態。現在のティーンはそうした近未来を生きるし、アラ還の自分たち世代でも90歳まで生きても長寿と呼ばれないかもしれない。そんな長期化する人生をいかに幸福に生きるのか。
お金、健康、家族、友人、知性やスキル、ネットワーク、労働、余暇。
1945年生まれ、1971年生まれ、1998年生まれの3つの異なる世代別に人生のシミュレーションを紹介しながら、どのような戦略がありうるのか、有効と考えられるのかが紹介される。
転職をしながらも、それなりに働き続けるキャリアプラン、そのためのスキルやネットワークづくり。パートナーとの共働き。レクレーションとリ・クリエーション。働き方として、探検者、独立生産者、ポートフォリオ・ワーカーが紹介される。
生活の諸条件は様々なのでモデル・シミュレーションが当てになるわけではなく、各人の見通し・状況で対応するしかないと思われるが、100歳時代をどう生きるのかの選択肢として勉強になった。
17-4
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ビジネススクールの教授が、長寿化の恩恵に目を向け、どうすればその恩恵を最大化できるかを論じた本。長寿化で働く期間が長くなり、人生の途中で変身を遂げる必要性が高まり、それを助ける無形資産を、生産性資産、活力資産、変身資産に分類している。過去の大きな変化を鑑みると、今後も大きく変化することを覚悟すべきだと教えてくれる。
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前作に続き示唆深い。子供たちは100年生きれば当然2100年には到達する。とすると考えることも山積みだ。もちろん自分も。
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自分よりも子供、子供よりも孫…世代を重ねるごとに寿命が延び、それにより人生設計を見直す時がきているという内容。外国人による書ですが、特に日本は長寿国なので、最も視野に入れておくべき生き方だと冒頭に書かれています。人生が長くなると今の仕事がAIの発達やめまぐるしく変わる価値観によって脅かされる可能性が高くなるため、常に変化に柔軟であることが求められます。
寿命が70歳そこそこの世代、つまり自分のおじいちゃんや父親の世代は学業→仕事→引退の3ステージ。この世代のイメージは妻に家庭を任せ、ひとつの会社に定年まで働いて昇格、昇給によってお金を貯め、引退後に好きなことを楽しむといったところ。
しかし、私の世代ではもう少し寿命が延びる。すると引退後の資金がより必要になる。快適に暮らすには若いうちから切り詰めて貯金するか、もっと長く働くか。子供の世代ではそれがもっと長くなる。
おそらくちょうど自分の世代ではこの3ステージの生き方に疑問が投げかけられ始めた世代だと思います。就職氷河期、バブル崩壊だった世代でもあって、学歴や企業ブランドは将来を保証するものではなくなり、自分探し、フリーター、大学院進学などの選択を余儀なくされた世代。
本書では40代の架空の青年として登場しますが、彼は3ステージを歩んでいる途中で自ら別のスキルを身につけるため教育プログラムを受け、生き方を変えます。
その下の世代の20代の架空の女性はもはや3ステージの価値観はなく大卒後、視野を広げるため旅に出て旅先で仕事しながら自分を見極めようとし、そこでネットワークを作り、そこで得た経験を買われて大企業に就職、その後、結婚、出産を経て再び別の業界を学び直し、老後を過ごします。
3ステージ世代は金銭的に安定していますが、引退後の仕事や家族関係などの面で不安定になります。しかし、それが大きく問題になる前に寿命が尽きる。青年は若い時には貯金はできないが、友人や仕事仲間という大切な資産を蓄え、やがてそれがのちに手助けとなる。若い女性は若いうちからネットワークと経験と知識を蓄えたのでお金はないが、あらゆる可能性を手にし、引退後も仕事を選べる場所にたどり着きます。
これら架空の人物はどれも成功事例として描かれ、おそらく現実ではパートナーの猛反対や怪我、病気など多くの問題が出てくるでしょうが、いずれにせよ早くから長寿を見越した計画が大切だということ。
長生きすることがこれほど人生にさまざまな影響を及ぼすなんてあまり考えてはいませんでしたが、私の生き方はたしかに3ステージではなく、ここに登場する青年と女性の間をとった生き方だと再確認。異質な人生だと思ってはいましたが、もう異質ではない気がしてきました。
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超・長寿化の時代を厄災ではなく恩恵として受けとるためには、有形資産だけでなく、無形資産への投資もとても重要になる。例えば、健康、知識、スキル、人間関係など。
教育・仕事・老後の3ステージの人生は通用しなくなり、マルチステージの人生が一般的なものになる。人生が長くなると、一度手に入れた知識やスキルは途中で陳腐化する可能性が高いため、集中的な学び直しの期間を自発的に設ける必要が生まれてくる。つまり、年齢とステージは最早一致しない。
退職して子育て中の今の自分は、ステージの移行期間にあるんだなと認識できて良かった。人生は文字通り長く、更にこれから長くなるのだから、焦ることはないんだなあ。