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○ノーベル賞だって、特別なことをやろうとしてやったわけではないんだ。日々の積み重ねが特別なことを生み出しただけなのかもしれない!頑張るビジネスパーソンを勇気づける一冊
2012年に「ネオジム磁石」の発明で日本国際賞を受賞した佐川眞人氏と、2014年に「青色LED」の発明でノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏の、サラリーマン研究者として研究をスタートさせた二人が、対談形式で自らの仕事や研究の内容と、そこからいかにして発明できたのかを解説してくれた本である。
前半、文系の人間にとってはわかりにくい、何と何を組み合わせてどうのこうのなどという話がでてくるが、ここで敬遠するのは大きな間違いである。
業界の定説を本当に信じるべきか?と感じたときに、自問自答を繰り返して新たな着想を得たのだ、ということに気づくべきである。仕事は疑問を持つこと、新しい挑戦には後ろ向きにはならないこと。このあたりに二人の研究者として、そしてサラリーマンとしてのパッションを感じた。
後半は、いかにして発明ができたのか、ということ。日本では起業しにくいしベンチャーを立ち上げても株すら買えない状態が発生するわけだが、アメリカではそうではない。お金の後ろ盾があることさえ少なくない。ただ日本でそれを嘆いても仕方がない。最終的には、二人ですら「悔しい」ということをバネに研究を続けてきた、ということは、一般市民にとっても非常に好感が持てることだし、研究や発明は特定の分野での必ずしも特別な才能が必要ではなく、努力や方法の追求をできる人たちが成し遂げられるのだ、ということは勇気づけられた。
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ネオジウム磁石を発明した佐川眞人さんと高輝度青色LEDの開発者中村修二さんと対談。
最初の発想、重要な決断は一人で決める。工業化、量産化は大勢で知恵を出し合う。
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図書館で新刊コーナーにあった本。世界的エンジニア、研究者である両名の対談。前半の研究テーマの解説は、かなりの概括ながら理解しやすかった。これが予想外の良さ。一方、仕事術とタイトルづけをしておきながら、そのネタが薄いのが残念。せっかくの大御所の対談を記録したものなのだから、このタイトルに違わぬ、ボリュームと質をともに仕事術ネタにもほしい。むしろこちらにご両名の言いたいことが山ほどあるように見受けられるのに、もったいない。
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【評価基準】
仕事や実生活に役に立ちそうか(Max6):2
読み物として面白いか(Max6):5
内容がまとまっており分かりやすいか(Max5):3
タイトルと内容が合っているか(Max4):2
客観的な内容であるか(Max4):1
【この本は何を目的とした本か】
日本の誇る世紀の科学者二人の対談と略歴から対談形式で研究と仕事術を紹介する。
【この本を読んでの雑感】
研究者の為の本だなぁと。研究の方法と仕事、ベンチャーを一息に説明していた。
彼らと同様に研究職に就いている人にとっては非常に有益な本となるだろう。
アメリカのベンチャーと日本でのベンチャーの違い等は文系一辺倒の私にも非常に興味深かった。
【本を読んでのメモ】
・アメリカではベンチャーが優遇される環境が整っている
・日本は頭脳に対して金を払う意識が希薄
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