投稿元:
レビューを見る
「図面の描き方がやさしくわかる本」を読んでこの著者の本をすべて読もう!と決めて以来、自分にとっては3冊目となる西村仁氏の本。相変わらずのわかりやすさと基礎の網羅性の高さは素晴らしいと思う。
今回の本も機械加工の知識ということで旋盤、フライス、穴あけ、研削と基本的な加工技術を紹介し、成形加工では詳細な種類(板金、鋳造、鍛造、射出、圧延)にも各固有技術については少ない頁ながら網羅的に触れられている。基礎の全体を俯瞰するというニーズにこれほど合致する本は他にないだろう。各論についてさらに深く学びたい場合は別途専門書へと進んでいけば良い。広く浅く機械技術を学びたい私には大変満足できる内容だった。
投稿元:
レビューを見る
加工を意識した設計。
大学の「機械設計Ⅰ」の参考書として購入。あらゆる加工法を取り上げる。基本である切削、研削、鍛造を主としながらも、エッチングや3Dプリンターまで網羅している。
ただし本書を読んでも、加工できるようにはならない。実は、加工のしかたの教本では無く、設計との関わりに重点を置いている。各種加工法の寸法精度の出やすさや、加工しやすい逃げの配置など、設計や加工指定に活かせる基礎知識が得られる。加工で自分の首を絞めない設計がわかり初心者向けで非常に良い。
豊富な工具のイラストは特徴を押えていてわかりやすいが、どうせなら写真が欲しかった。特定のメーカーの製品イメージでなく、一般の形を示そうとする意図があるのかもしれないが、実物(写真)を見るほうがはるかに理解が進むはず。
目次
1.加工知識の全体像
2.削って丸形状をつくる旋盤加工
3.削って角形状をつくるフライス加工
4.ボール盤による穴あけ加工
5.砥石で仕上げる研削加工
6.型を使って変形させる成形加工
7.材料同士の接合加工と局部的に溶かす加工
8.材料の特性を変える加工と材料取り
9.品質を保証する測定器
投稿元:
レビューを見る
設計者になり、加工機械に関して疎かったので購入。
大学の参考書を読み返す前のクッションとして読んだ。機械系の勉強を少ししていたので、1日で読み終わった。内容的にかなり難しいところはなく、網羅的に知識を吸収できると思った。加工を学び始める人には、一冊目として是非勧めたい。
専門用語が簡潔に説明されていて、理解しやすかった。実際に工作機械を見たり、youtubeを見たりして、知識を定着させたいと思う。
加えて、また西村先生の著書を読みたいと思う。