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一番面白かったのは、第3章の後半、バイオテクノロジーの章で、最後にチラッと脳科学研究の話になるところ。
絶対王政的な残虐刑から近代的な刑罰制度への転換は「人々が合理的で理性的な判断に対する一般的な能力を持っていること」が前提(フーコーが「監獄の誕生」で言及している)だが、脳科学研究が進むにつれて、器質的に困難な人が結構いることが明らかになって来て、このまま行くのムリじゃね?的な。うーん。かと言ってどうするよ?
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まさにタイトルどおりの本。現代社会の問題を哲学者がどのように議論しているかを紹介している。メディア、脳科学、IT、バイオテクノロジー、資本主義、宗教などのトピックがとりあげられていて、哲学的議論が現代社会から遠く離れたものではないことを示している。現代社会を理解するための論点をフォローするのにも便利な本。
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思ったより内容がライトだった。買って読むほどではなかったな…
監視化する社会
パノプティコンの話はおもしろい。監視する側される側の非対称性。SNSによってシノプティコン化する社会。FacebookもGoogleも世界の人とインターネットをつなげようとしている。人間とlot。
2045年には技術的特異点。
人類は地球を守らなければいけないのか?という問いで買った感はあるんだけど。それよりエイズ、tpp、マラリアの方が優先度たかいよねって。コペンハーゲンコンセンサス。
他は結論ないからよくわからんかった。
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企画としてはいいと思うんだが、どうしても取り上げている哲学が著者の専門寄りになっている。分析哲学、特に確率論は、21世紀にかけて最もホットな分野だし、それこそAIのディープラーニングから生態系、量子論にと必須の知識になっている。それにまったく触れないのはわざとだと思うが、ちょっとなぁ。言語論的転換の先に哲学は確率論的転換をしたと考える学者もいるくらいなのに。
同じテーマを分析系の学者に書かしたものも読んでみたいところだ。
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ちょっと前に話題になってた哲学入門書を読んだ。哲学本は基本的に誰々の哲学もしくはある時代の思想的潮流を扱ったものが多い。この本はポストモダン以降の哲学をある意味、総花的に扱ったことが新しい。その中心に据えられる主題はITとBTがもたらしたパラダイムシフト。自分は次なる"大きな物語"の所在を手掛かりに読み進めたが、各人が何らかのフレームを持って読むと、何かしらの発見がある一冊といえる。
ヘーゲル『法哲学』(1821年)の序文において「ミネルバのフクロウは、迫り来る黄昏とともに飛び立つ」と書いた。p22
リオタール『ポスト・モダンの条件』「大きな物語の終焉」p36
それに代わって、リオタールがポストモダンとして提唱したのが、小さな集団の異なる「言語ゲーム」でした。他とは違う「小さな物語」を着想し、多様な方向へ分裂・差異化することが、ポストモダンの流儀となりました。
メディア・技術論的転回とは何か?p45
【メディオロジー】p48
中間者こそが力を持つ、媒介作用こそがメッセージの性質を決定づけ、関係性が存在よりも優位に立つ。(中略)私は社会的機能を伝達作用の技術的構造とのかかわりにおいて扱う学問を「メディオロジー」と呼んでいる。(Cf. 『メディオロジー宣言』)
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タイトルよりはかなりライトな内容。分野によって深い、浅いがはっきりしている。バイオテクノロジーな関するハーバーマスの問題提起は面白かった。
「遺伝内容を意図的に決することが意味するのは、クローンにとって、その誕生以前に、他の人がそれに対して定めな判断を、生涯にわたって恒常化させ続けるこのめある。」
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序章はごちゃごちゃしていたが、その他の章はテーマがあるのでわかりやすい。
何が正しくて何が正しくないのか。
正解のない中でのものの考え方を学ぶ上では、哲学に関する本は読むに値する。
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タイトル通り、いま現在哲学者が何を考えているのかを浅く
広く紹介した本であり、それ以上のものではない。この本を
読んでから、気になった分野のさらに詳しい本へと進むのが
正しい読み方か。ただ、科学哲学関係の本を読みあさった
直後だけに、その方面にまったくと言っていいほど触れて
いないのは気になった。浅く、そして「やや広く」という
表現が一番当たっているのかも知れない。この本で触れ
られていないことは哲学者は考えていない、なんてことは
ありえないのだから。
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テクノロジーの進歩に人間の知性が追い付けていないことに加えて、様々な要素が絡み合った単純に善悪で切り分けることのできない複雑な問題が増えているということ。
続きはこちら
https://flying-bookjunkie.blogspot.jp/2018/02/3_16.html
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今日においてあまり役に立たないと言われている哲学を上手く社会問題と結び合わせていて、その話題について関心が湧いた。イスラム系の宗教とキリスト教とのせめぎあい、原理主義者と科学者とのせめぎあいなど、世の中でとっつきにくい問題に対して別の観点から鋭くついていてはっとさせられた。
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なんちゃら派とかはよく分からないし、面白くない。
そういう意味で一章はつまらない。
二章以降は、現実世界の変化とその捉え方の基礎が書かれていて面白かった。
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注目すべきことを総花的にさらっと紹介している。いくつか気になる考え方あったので、それらは別途掘り下げて読みたいところ。
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【文章】
少し読み辛い
【気付き】
★★★★★
【ハマり】
★★★★・
【共感度】
★★★★・
現代の哲学者が考えている、
IT、バイオテクノロジー、資本主義、環境問題などについて。
これまでの哲学の流れは、登場する主義や思想の概念をあまり理解できていなかったので、よく理解できなかった。
哲学は儲からない行為かもしれないが、物事を抽象的に捉え、本質を考えるという行為は、生きる上では重要だと思う。
■ITについて
パノプティコン…システム管理者がシステム利用者を監視
シノプティコン…情報発信者を閲覧者が見る
そもそも、AIが発達する事によって、人の仕事が奪われるというのはそれほど悲観的な状況なのだろうか?
仕事が奪われた結果、資本を得る事が出来なくなるかもしれないが、食料やエネルギーの生産、流通までも自動化されたなら、それほど困る事にはならないのではないかとも思う。
資本主義を終わらせるのは、AIなのかもしれない。
■バイオテクノロジーについて
クローンは一卵性双生児と同じ。
自分の子供に対する遺伝子操作と、躾や習い事をさせるのは、どちらもよい素質を持った子に育てる為の行為。
■資本主義について
通貨が実現するのは、効率的な交換の手段ではなく、抽象的な価値単位の提供、取引を記録する仕組み、譲渡性。
グローバリゼーション、国民国家、民主主義のトリレンマ。
シェアリングエコノミーは、資本主義の一部として取り込まれる。
■環境問題について
動物の営みは自然だが、人類の営みは自然ではないというのはいまいち納得できない。人間という存在が自然に発生したのであれば、その存在の行為も自然の一部では?
環境汚染による終末論には根拠がない。
コペンハーゲン・コンセンサスによる優先的に取り組むべき政策は地球温暖化対策ではない。
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実に分かりやすく最近の論点がまとまっているし、「哲学」という小さな世界に閉じこもっていては現代の諸問題は考察できないこともよく理解できる。
シリーズ化されないかなあ。すごく勉強になった。
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5つの大きなトピックについて哲学がどのように関わっていて今の課題と話題について述べられている。「今」に比重があるので課題はどれも具体的なもの。そういう意味でわかりやすくとっつきやすい。脳科学、経済、宗教、環境、専門化、細分化しつつある中、ごちゃごちゃした感じの倫理や哲学の世界の見通しをよくしてくれる。より正確に興味を持つのにも役立つと思う。