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星4つに変えるかも(笑)
どん底から這い上がっていく、そして、素敵な人たちとの出会いとその人たちに支えられ、強くなっていく久美子さん。
現実と小説の相違を、どうのこうの言うつもりもないので、とても楽しかったしスカッとした!
続編見たい気もするけれど、あえて自分の中でこの先を想像して見たい楽しさもあるかな!
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図書館の新刊リストで目があって、読んだことはないけれどなんとなくポチっとして、回送していただきました。
初めて読む作家さんやったんやけど、
「またこれ、すごいいい出会いやったな!」
と、ウハウハなっております。
後半はもうイッキ読み。基本的に著者はこういった女性の自立や仕事のお話が多いのかもしれへんけど、他の作品もぜひ読んでみたい。
タイトル通り、(経緯やきっかけはさておき)若い女性が農業をやってみる、虫がキャー、作物が育たなくてキャー、ものがたりの最後には不格好でも手塩にかけた作物が収穫できて、メデタシメデタシ
みたいな、話とちゃうからね!?
もう全然違ってた。
まァ濃かった。主人公の久美ちゃんは三十代半ばなので、フォーティーズの私の方が
「もっとアレだよ・・・。底辺かもよ・・・」
と、思うところもあったけれど(;^ω^)、農業説明会で退席した彼と再び出会いがあるのかとか、婚活で出会ったオッサンが実はいい人なのかもとか、蜂蜜ボーイこそ運命の相手やろとか、時折登場する男性との結婚が持ち上がるのかと思えばまったくそういうこともなく、最終的に一人で生きていけそうな芯の強さが増したな、ちゅう具合。
イタリア男(笑)は気にならなくもないけど、しかし婚活でいわれていた女性像が、いわゆる「結婚する女性」ちゅうか、結婚に必要なスキルやろ。
勉強はもちろん、機転が利くとか、一芸があるとか、そんなものがあったら結婚できひん。
結婚するということは、相手の男の自尊心をいかにくすぐってあげるか、でもって女性の年齢を重ねるごとに、相手も
「どこをほめろと!?」
と、いいたくなるような人しか残ってこなくなる、ちゅう、なんともびみょうな現実やったね。
それでも、どこかで妥協してどこかで結婚に踏み切る女性たちもありやと思う!
それはそれで戦いやし、その場その場で幸せを模索せなあかんもんな・・・。
いやほんま、結婚って、せなあかん!?
・・・と、思ってしまう本でしたよ。笑
修さんはギリギリで男をあげたけどね・・・。冒頭は、ひどかった。
何その、女性は外で働こうがなんだろうが家のことをして当り前みたいな風潮は? 若い人ですらこれなら、なんかもう
気持ち悪いわ!
と、思ってムカムカしたよ。笑
久美ちゃん、そんな男なんてさっさと見切りをつけろー! みたいな。
まあ、男性側にもそれなりにいいようがあるみたいやねんけど、修と久美の場合は久美が(修の)プロポーズを断ったというのがきっかけで、
「ああ・・・まあ・・・ふうん・・・?」
ちゅう具合。
修はそれでプライドがズタズタになったそうやけど、勤めていた会社が倒産したときに
「じゃあ、結婚でもする?」
っていわれてウンと言えるような性格ならもっと早くに結婚してるやろ! ともいいたい。
働く場所がなくなって途方に暮れている久美の気持ちはどこへいったのだ!
所詮、自分だけか!!
(アカン、作中の男性に対��るイライラばかりが募る・・・)
ちゃうねん。そんないただけない男性との関係だけやったら
「さすがに、もうエエわ・・・」
と、思うけれど(もうね、物語くらい王子様がキラキラ登場したらエエやろ)(とかいうてるから現実を見失うわけやね)、そこにうまい具合に農業を盛り込んできてくれるのが、さらに面白かった。
でもこれは実際に知っている人からすれば
「そんな、簡単な!」
と、叫びたくなるのかな。
でも、持ち家があって、畑があれば何が来ても生き延びていけそうっていう久美ちゃんの気持ちは、究極の自立やな~、と、思った。
決してこの本を読んで
「私も農業をやってみたい!」
と、思ったらあかんのはわかる。笑
(私なんて、事務仕事しかしてへんから絶対無理やわ)
ここまできちんとやれるのは久美ちゃんがしっかりしてるからなんやし、楽しいばかりでは絶対にないやろうしね・・・。
でも私は、子どもたちに進路をすすめるのは、公務員か水産高校や農業高校、または町工場の工員さんなのでした。
イヤイヤ、10代でそこは選ばないよね・・・。今私が10代に戻れるならそのどれかを選ぶのに・・・。
(イヤ、ちゃうねん、今からでも間に合うねん!) ←根性はいるやろうけど・・・
女性は働くべきだ、いや、結婚して家庭に入るほうがいい。
親の稼業をつげば安定できる、都心で暮らしたほうがなにかと便利。
いろんな考え方があった。みんなそれなりに苦労をして、その結果の結論なので、どれも正解じゃないし、どれも正解。
ただ、こうやって選べる自由があるというのは、とてもありがたいことなのだと思った。
作中にも書いてあった。お堅い企業で正社員として勤めることだけが「自立」ではないのだ。
いろんな生き方で、食べていければそれが「自立」なんだと。
先日読んだホリエモン氏の本もそうやったんだよね。
ほんで、「自立」というのは、誰の手も借りない、と、いうことでも(一概には)ないらしい。
まあねえ、一人ですべてをやりきる、と、いうのが第一条件なのであれば一人で全部を背負わなあかんやろうし、そうでなくて、例えば子どもを育てるとか、久美のように農業を始めるとか、そこをきちんと務めることが第一条件なら、他人の手を借りていても「自立」することはできるんやろうな。
自立かあ。どうやろうなあ。私なんか、甘々やもんな。
それやったらせめて、甘々な環境にしてもらえてることを感謝することから始めよう。
いただいた恩の上にあぐらをかくのではなく、それを誰かに返そう。
いやー、それにしてもすごいな婚活パーティ。すごい世界やわ。
お寺でやる婚活とか覗いてみたい気もしてたけど(笑)、私の性格では婚活パーティなんて敷居が高すぎる。
(2016.12.04)
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しのさんの推薦本。同棲相手に別れ話を切り出され、さらに派遣切りにあった33歳が、一念発起農業ガールを目指し、奮闘する物語。
現実的には深刻な話だが、悲壮感はあまり感じることなく、すいすい読み進められた。
やはり、彼女の前向きな姿勢と、彼女を助ける人々が次々と現れる、人間性善説にたったポジティブさゆえか。
少子高齢化の波は、地方により顕著に表れ、後継ぎ不足、耕作放棄地、等々農業をめぐる環境の困難さは、いや増すばかり。
せめて、小説の中では未来に希望を持ちたい。最近、就農や地方の活躍とかをテーマにした作品がヒットしているのは、歓迎すべき傾向と思う。
そして、こういった本が読まれることで、より多くの人が農業の未来、日本の将来に目を向けるようになったら、現実世界でも少しは希望が持てるかも。本の力を信じてみたい。
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耕せば、人生は開ける! ……って本当ですか?
仕事も彼氏も家も失い、農業に目覚めたアラサー女子。
おんな一人、自給自足のハッピーライフは手に入るのか?
すべての迷える女性に贈る、リアル・サバイバル小説!
大丈夫、まだ、笑える――新しい自分に出会うRe:スタート!
「結婚を考えている彼女ができたから、部屋を出て行ってくれ」
派遣ギリに遭った日、32歳の水沢久美子は同棲相手から突然別れを切り出された。
3年前、プロポーズを断ったのは自分だったのに。
仕事と彼氏と家を失った久美子は、偶然目にした「農業女子特集」というTV番組に釘付けになった。
自力で耕した畑から採れた作物で生きる同世代の輝く笑顔。
――農業だ!
さっそく田舎に引っ越し農業大学校に入学、野菜作りのノウハウを習得した久美子は、
希望に満ちた農村ライフが待っていると信じていたのだが……。
「Amazon内容紹介」より
楽しいだけじゃない農ライフが書かれていていいなと思った.一度レールから外れたら負け組だなんて誰が言った.今や誰もがレールから外れる可能性がある時代.いろんな生き方があると心の底から言える世の中になるにはまだしばらくかかると思うけど、いろんな生き方が当たり前になる時代がくるはず.いろんな経験がある方が人生は豊かになる.いろんな人とのつながりで人生はもっと豊かになる.
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2017/4/11
同棲相手に「結婚するから出て行け」と言われ、派遣先からは切られ、家も仕事も恋人も一気に失った久美子の一念発起。
農業を学ぶまでは順調満帆、しかし始めるには...?
下記一文はごもっともと思った。男女平等といいつつも、給料も立場も違うもんなあ。
「男女平等」という言葉がなければ、男性に対して嫉妬や劣等感などが絡み合った感情は持たなかったはずだ。
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一人でなんでもやってしまえる女性って男性からは魅力的に思えないのか〜。なんで? だろうね?
女性からみたらカッコイイと思うんだけど。久美子、あたしは応援するよ(笑)。
他人に頼らなくたっていいじゃないか。自分のやりたいことをやりたいように。挑戦、挑戦。
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そこそこいい会社に入ったものの、突然倒産。それからは派遣社員生活。しかも、同棲相手には新しい恋人ができ、家も失いそうな久美子、アラサー女子。
今流行りの農業ガールを、どんな切り口で扱っているのか興味がありましたが、職業としての農業、という選択肢をきちんと提示してくれていました。しかも、ノウハウや問題点まで洗い出していて、なかなかリアルで読み応えありました。元彼がいつ出てくるのか、また元の鞘に収まったりして・・・などという下世話な想像を超えて、きっぱりと過去を捨てた久美子さんが潔い。
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派遣契約を打ち切られた日に、同棲していた男に別れを切り出され、人生追い詰められた主人公、久美子。
仕事も住むところもないドン詰まりの時に目にしたTV番組をみて農業に従事することを夢見はじめる。
が。TVで見たような生易しいものでもなく、またもや住むところがなくなり、のたれ死ぬなら両親の墓の前で、、と考える時もありながら、なんとか道を切り開いていく久美子の孤軍奮闘ぶりがさわやかに書かれています。
ヒヤッとする共感っぽいものを感じたり、応援だったり、良かったねー!って思ったり。楽しく読めました。
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仕事を失い、恋人を失った天涯孤独な女性が、
一念発起で農業に挑んでいく物語。
これがもしや現実なのか・・・と驚きいっぱい。
若者の農業従事者がいない問題や、
耕作放棄地をどうすんの問題など、
世の中ではいろいろ言われておりますが、
ぽっと出の若者に貸してくれる人なんておらんのやね。
そりゃ、そうか。そりゃ、そうだよね。
ちょうど生徒が課題研究をやっていることもあり、
なんだか興味深かったです。
現実はどうなんだろう。
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興味深く面白かった。
日本の現状、田舎の本当、女性の立場、真実がてんこ盛り。生きづらさの中で、それでも生きていかなくてはならない現実に向き合う強さや逞しさはお手本でもある。垣谷さんの他の著書も読んでみようと思う。
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安定の柿谷美雨さん。
好きだ。
久美子、ブログの瑞希、アヤノさん、富士江さん。
きちんとしている人がきちんと結果を出すお話。
気持良い。
ノートや記録に関わる描写に痺れる。
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ガールって年ですか?というのはおいといて…。厳しい現状と、でもそれが、その世界なんだから、という思いも少しあり。理想や「そうあるべき」は良く分かるんだけど、実際誰が動かして、誰がやってきているのかを考えると、古いとか体質とかだけでは片付かない問題。作品自体は爽やかで読みやすいですが、結構深いこと書いてるなぁと思います。自分の境遇を誰かと比べたり、誰かに話すことで正当化しなきゃいけない、そんな人生は送りたくない。ちょっとご都合主義的な展開もありましたが、良い作品に出会えました。
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なんで垣谷さんの本ってこんなに痛快なんだろう。
やっぱり好き。
テーマもすばらしいけど
現代社会の闇というかなんというか
マスコミや婚カツのあたりの描き方は
とってもよかった。
「結婚するにはね、妥協ってもんが必要なんだよ」
富士江さんの言葉に耳が痛い。
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さくさく話が進みすぎ?
色々はあったけど、あっさり書くからあっという間に農業で成功しちゃったって感じ?
元カレとより戻して欲しくないけどねw シェフでいいやろ!笑
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登場人物が皆、こ狡くてもやもやする
善意と優しさ100%で出来ている人なんて居ないのは分かってるので
優しくて頑張ってるけど、ある部分では知り合いを出し抜いたりする人物像と言うのは、リアルと言えばリアルだけど、小説として読んでいて、気持ちの良い物ではないなぁ