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初めて読んだ作家さんだけど面白かった。
主人公と一緒に泣いたり笑ったり胸キュンしたり。
楽しませてもらった。
ノストラダムスや『ドニー・ダーゴ』、コニー・ウィリスの作品など懐かしくも大好きなアイテムが出てきて嬉しかった。
後から八女くんはもろタイプだと気がついた。
うーん、楽しかったわけだ(笑)
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舞台が90年代なので
年代がちょっと懐かしい。
平衡世界などSFっぽいかと思えば一応キチンとした論理的な話もあり。
少し切ないところもあり。
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感想を書いたつもりで完全に忘れていたやつ、、、どうしよう、ってくらい中身を覚えていない。
亡くなった友人の日記帳を譲り受けた主人公は、友人の死ななかった可能性について考えるようになる。いったい何が友人を死に導いたのか、それを知りたくなった主人公はクラスメイトの少年に協力を受けながら友人の死までの行動を追っていく。
そこに絡みつく終末思想をもった新興宗教団体絡みの事件。
果たして友人の死にそれは関係があるのか。分かれ道に立つ主人公たちはどの道を正しいと選ぶのか。
たしかオーブラントの少女が面白かったので気になってきて、文庫を待てずに買ってすぐ読んだんだったか。この時はなんだかあまり頭に入ってこないと思いながら読み終えた。でも今ぱらりと読み返してみて、あれ?面白いぞ、、、とびっくり。本って同じ文章なのに閉じた後に煮込み続けられてるんじゃないかと思うくらい、次に開けた時が違うことがある。まさにそんな本だったみたい。
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1999年、初恋の人の三回忌を終えた16歳のあさぎ。どうすれば彼は死なずに済んだのかとたらればを探る過程で、本好きの少年八女と知り合う。当時の不安定な世情を思い出してどきどきしながら読みました。後悔なく生きてる人なんて少ないと思う。
無数の仮定を膨らませては萎んでいって、確かに信じられるものなんてなくて、どうにかこうにか現実と折り合いをつけてくしかない。陸上で溺れるみたいなしんどさがあったけど、折れないあさぎと八女くんが心強かった。からっぽじゃなくなってよかった。「本」が繋いでくれたのがとても好き。
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深緑野分さんの既作品とは雰囲気が異なり、現代を舞台にした作品はこれが初めてではなかろうか。日常の謎を扱うのは深緑さんの得意とするところなのか。そこにパラレルワールドと青春物語を付け加えて、ノストラダムスの大予言で味付けしている。かなり欲張って盛り込まれているが、飽きさせることもなければ最後まで楽しめる作品になっていると思う。深緑さんのどこかに影のある作風は大好きで、ハードルをあげてしまう自分が怖い。Foyle's Warが好きな私としては、次作の舞台はイギリスを希望してやまない。
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これは中高生向けの作品ですかね、とはいえ大人でも十分楽しめました。特に後半の展開はハラハラドキドキで、物語の前半からは予想できない内容でした。
舞台は1999年、世の中的にはノストラダムスの大予言で盛り上がっている、という設定(年齢のせいか、個人的にはそれほど盛り上がった記憶はありませんが…)。主人公の女子高生ネギは友人の基の3回忌で彼の日記を託され、パラレルワールドの存在を知り、基の死の分かれ道がどこにあったのかを探ろうとします。同じクラスの八女君の力も借りながら、やがて八女君の知り合いである久慈さんとつながり、そこから不穏な事件に巻き込まれていくことになります。
このパラレルワールドへの分かれ道をさがすのが物語の前半とすれば、後半は行方不明になった久慈さんの捜索とカルト教団との対決といった構図で、かなり趣が異なります。ラストはてっきりネギのために生前、基が予約していたバースデーケーキを受け取り彼の想いを知り涙するネギ、という展開かと思っていましたがそうではなかったですね…。
登場人物としては主人公のネギよりは八女君のほうがキャラとしても秀でた印象で、ネギはだいぶ危なっかしい、八女君や友人たちとの組み合わせでバランスがとれているといったところでしょうか。カウンセラーとして登場する桐は最初からあやしさ満点で「何かある」と思わせる点では非常にわかりやすかったですね。
青春ミステリーとの評も見受けられますが、どちらかというと高校生が主役の冒険活劇、青春サスペンスといったほうが良いかもしれません。映像化すればそれなりに盛り上がるかもしれません。
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表紙や序盤の展開を見て、まさか、こんな物語になるとは思いませんでした。トリッキーさ、ここにもありましたね。
「基」の死に複雑な心境を抱きつつ、逃げようとしているのか、向き合っているのかすら分からない、「日高あさぎ」の青春の痛みを伴う人生は、ノストラダムスの年と重なり、思わぬ自体への遭遇により、却って、生と死の身近に存在する様を目の当たりにさせられることによる成長物語と、私は捉えました。
ただ、今作は結構突拍子もない展開や、非現実めいた出来事が多い印象を抱いてしまい、上記のように書きましたが、結局、青春物語なのか、ミステリーやサスペンスなのか、分からないジャンルレスな感覚によって、終盤のメッセージが、すんなりと頭に入らなかったかなとは思いました。