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投稿者:なま - この投稿者のレビュー一覧を見る
ノストラダムスの大予言は、誰でもが知っている事ですが、実際に自分が直面したとき、どうするのか、いや何ができるのか、全く自信がないです。あり得ない事ですが、ずっと何も起こらないでほしいです。
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途中で多少展開が読めたけど最後は鼻の奥がツンとなった。この数年の伊坂作品にも通ずるものもあった。Don't believe the hype
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女子高生の日高ネギと男子高生の八女君が、新興宗教の黒幕と戦う。
テンポの良い展開でした。
登場人物のキャラクタも良かった。
背景が懐かしい「ノストラダムスの大予言」なので、青春ミステリーのわりに、若い年代には分かりにくいかも?
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パラレル・ワールドは今、流行なのか?後半は関係がなくなるが…まぁ普通に楽し。 2016.10.13
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浅葱は中学の時の同級生、基の三回忌で基の家を訪ねた帰りに、基の祖母から彼が大事にしていたノートを遺品として託される。そこに書かれていたのは彼の両親が事故で亡くなった日の行動が書き記されていた。そして付け加えられたメモから、どんな選択をすれば両親が死なずにすんだのかという平行世界を試していたことを知る。浅葱も、基が死んでしまわないようにするにはどうしたらよかったのか考えることにしたが……。
あれよあれよと言う間に話が転がって大きくなって収集つかな…いや収集はついたけどこんなに広げる必要あったのか?という印象。序盤の、なぜショッピングモールに行ったのかあたりで畳んでちょっと苦い短編でもよかったような。八女くんが恐ろしく優秀なのと綾瀬ちゃんの大人っぽさのせいで、主人公の無鉄砲さとかテンションのアップダウンなどがより強調されてしまって一人称で読んでいるのがちょっとしんどい。あとなんかヘンテコな比喩が多かったのは主人公の幼さの現れなの?前作がよかっただけにちょっと残念。
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この人って超えてくる。話がわーーーってなる。
悪い奴は誰なのかあっさりわかったけど、だからっておもしろくなくならない。あんた行ったらあかんでーと、読んでいられなくなり、お風呂休憩をはさんだ。
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時は1999年、今となっては懐かしいノストラダムスの大予言が(面白半分に?)取りざたされていた時代。中学生時代に好きだった少年を亡くした過去を持つ主人公が、ふとしたきっかけで彼の日記を手に入れたことから、「あったかもしれない未来への分かれ道」について考え出すことに。
ところが、時を同じくして勢力を広めつつあった新興宗教のきなくさい影が主人公たちの近くに迫り…
というニュアンスの青春小説プラスミステリの小説です。前作とはまた雰囲気を変え、主人公たちの複雑に入り乱れる感情をメインに描いていて、細やかで傷つきやすいこの世代の心理描写がとても巧いです。
後半からはきなくさい大人たちの暗躍が表出してかなりバイオレンス風味を増し、なかなかえぐさもある展開へ。この容赦のなさはある意味作者らしい、のかもしれません。善きも悪きも容赦なし、というか。ほのぼのもキレキレも同じ世界線にある、というどこか冷めて見据えているような物語の作り方は、私はとても好みです。
人生には選択肢が無限大に存在し、間違ったのか正しかったのかわからないまま人生をつづけていかなくてはいけない。けれど今生きている、という選択肢を選んでいるだけで、それだけで正解、といっても良いんじゃないか、と。
そしてかけがえのないだれかと出会えたという今があるなら、なおのこと。
そういうキラキラほわり、とした気持ちにさせてくれたので、この本を読んだという選択もまた私にとってはベストでした。こういう好き嫌いだけでない絆で結ばれた少年少女って好物です…ありがとうございました。
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ノストラダムスの予言に怯える時代、かつて好きだった人を亡くした女子高生が、カルト集団の暴走に巻き込まれていく。
直木賞にノミネートされていた作者だったため手にとってみたのだが……。パラレルワールド、ノストラダムス、カルトなどたくさん盛り込みすぎて、ストーリーも人物描写も類型的で中途半端。大人が読むにはかなり物足りなかった。
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著者と世代が近いので、当時を思い出しながら。
八女君かっこいいよ八女君。
すっかり忘れてるけど、カオルさんとマリさんは、デビュー作の短編に繋がってるのかな。読み直そう。
素敵な青春ミステリを書いてくれて嬉しい。これからも読む。
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どんな話かまったく知らずに読み始めまして・・・装丁からして青春小説的なものかな、と・・・思ったんですが、まあ青春ミステリ的な要素はたしかに根本にはあるものの、結構な事件に巻き込まれてました。青春ミステリっていったらどうでもいいような「日常の謎」ばっかりで食傷気味だったんですがこれくらいのほうが読み応えがあって好みです。
まあその分「青春」の方に重きをおく方からしたらいまいちなのかもしれません。それなりにそれっぽい描写はあるものの別にある程度の大人だとしても話は成り立つような気もするし・・
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1999年、ノストラダムスの予言間近の時代を描いた青春ミステリ。たしかにあの時期にはわけのわからない不安があったのかもしれません。そこで生まれた宗教団体アンチ・アンゴルモアを巡る事件と、もしかしたらありえたかもしれない可能性を探す物語は、はらはらどきどきの連続。そして苦くて悲しくて、ほろ苦い読み心地でした。
あの時ああしていれば、というのはきっと誰しもが思うことなのでしょう。だけどそれに固執していては進めなくなってしまうので、ある程度は過去を振り切って生きることも必要なこと。分かってはいるのだけれど、やはり切ないですね。
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一気に読んでしまいました。
無鉄砲で、身体が先に動く主人公と、落ち着いて思考しながら行動する相棒となる男子生徒のコンビがバランスが取れてて見ていてホッとします。また、主人公の心理描写は揺れ動く様がリアルで共感も得ることが出来ました。
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1999年を舞台にノストラダムスの大予言に揺れる人々を描いた作品。主人公の過去の後悔や思春期特有の不安定座は巧みな表現によって色濃く描かれていて、共感をしてしまう。そして宗教や終末感など、散りばめられた不安が繋がり、大きな恐怖へとなっていくストーリーはハラハラと楽しめた。主題はその時の選択や分かれ道であり、ラストシーンもそれが強く伝わってきた。ただ主人公が抱えていた後悔に対しての感情がどこに向かっていったのか、再読してちゃんと確認したいところ。
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ずっと「分かれ道」と「ノストラダムス」のあいだに「の」を脳内補完していたことに読了してから気が付きました。1999年7月、終末の予言が指し示したとされる月のとある街を舞台にして、高校生の主人公とその友人たちが、過去への後悔や身近な人の死や差し迫る「終末」への恐怖、将来への不安などを乗り越えつつ、カルト教団を裏で操る人間の悪意に立ち向かうというお話です。読後感としては、すごく、というほどでなく、期待通りふつう、でした。作中には「当時」を連想させるキーワードやアイテムがいろいろ登場して、ちょっと懐かしい感じもします。
ノストラダムスあり、サリン事件あり、9.11ありの20世紀末。私の周囲にも「宗教」に対する率直で無邪気でナイーブな嫌悪を表明する人もそれなりに居たように記憶していますが、一方で私の自宅がある地域にはいくつかの新興宗教団体(20世紀前半設立のものも含め)の拠点やその信者がわりと住んでおり、「伝統的」なキリスト諸教派の教会も点在していて、そういったコミュニティ/ソサイエティに属している人たちはどんな思いで当時を過ごしていたのかなと思ったりもします。もちろん自らが置かれた状況も知らず迂闊な意見表明をしていた人たちのメンタリティは当時から不思議に思っていましたが。
作中で「宗教」は人の依存や精神的充足をこれ見よがしに象徴する(象徴させられてしまった、象徴として祭り上げられてしまった)ものにすぎないという認識がそれとなく示されていますが、当時も今もその点は意識してものを見ることの重要性は変わらないなと思いました。
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前作の出来が良過ぎただけに自分の中のハードルをあげすぎたのか、前作とは全く作風の異なる本作はちょっと受け付け辛いものでした。ノストラダムスの大予言の時にはもうすでにおっさんだったという世代ギャップも影響しているのかもしれません。