紙の本
双方の気持ちがこんなにも的確に書かれているとは
2019/11/27 00:30
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投稿者:生搾り - この投稿者のレビュー一覧を見る
「とある会社員の死」において、こんなにも患者の気持ちを表現出来ている作品に出会ったことがない。そして「とある大学生の死」での患者の最期の様子について読んで、再度驚いた。どちらも先日亡くなった父と重なるような患者の考え、様子だったから。
当人でもないのにここまで患者の心理描写ができるのはすごいと思うし、対局にいる医師という職業人にも迷いや敗北感など人間臭さがあると共感できた。
医療小説につきものの手術主体の読みものでなく、患者をとりまく医師・家族の心理描写の小説で、とても心が震える作品だった。
電子書籍
読んで良かった
2017/05/04 22:16
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投稿者:ハナアキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本を読んで泣くなんて本当に久しぶりでした。語彙の乏しい私が感想を書いても、伝わらないと思いますので、とにかく読んでみて下さい。
紙の本
涙が止まりません
2017/01/15 22:18
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投稿者:りーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
最初から最後までずっと涙が止まりませんでした…人の死に対する考え方について考えさせられる本でした。とにかく泣けます。
電子書籍
感動しました!
2021/05/14 20:12
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投稿者:なのはな - この投稿者のレビュー一覧を見る
確かに評判通りの「感動」という言葉がぴったりの切ない物語でした。生きるとは何か、死ぬとは何か、そんなことを真剣に考えさせられる深い小説です。同期生でありながら、異なる価値観を持つ三人の医者が、医者としてそれぞれ生と死にどう向かい合っていくのかを描いたストーリーですが、正解というものがあるのかどうか、読み終わった今でも分かりません。人は必ずいつか死ぬ、その当たり前のことを再確認させられた小説でもありました。
紙の本
自然に涙が零れます
2019/01/05 23:05
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投稿者:Tweedia - この投稿者のレビュー一覧を見る
少し内容は重いように感じましたが、本当に読む価値のある作品だと思います。3人の医者のそれぞれの患者さん、死と生に対する姿勢に色々考えさせられます。是非手に取って読んでみてください。
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この医療ドラマでは奇跡は起きない。死病を患った患者は、当たり前のように死ぬ。人は死に瀕したとき、どのような選択をしてどのように死ぬべきなのか。そこを問うた作品です。
幸いにして今はほぼ健康ですが、死について考えざるを得ない作品ですね。外で読む場合は要注意です。特に第2話は涙腺崩壊します。
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死を前にしたとき、患者はどうしても医師にすべてを委ねてしまう。でも医師もまた人間なのだ。誰よりも死を見つめ続けるがゆえに、その葛藤は常人のそれとは違うのだと思う。患者もある意味、医師離れが必要なのではないだろうか。重いけどとても面白い一冊でした。
あらすじ(背表紙より)
あなたの余命は半年です――ある病院で、医者・桐子は患者にそう告げた。死神と呼ばれる彼は、「死」を受け入れ、残りの日々を大切に生きる道もあると説く。だが、副医院長・福原は奇跡を信じ最後まで「生」を諦めない。対立する二人が限られた時間の中で挑む戦いの結末とは? 究極の選択を前に、患者たちは何を決断できるのか? それぞれの生き様を通して描かれる、眩いほどの人生の光。息を呑む衝撃と感動の医療ドラマ誕生!
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タイトルと装丁に惹かれて手にとりました。読んでからしばらくたってからのレビューになります。
最近、在宅医療が増えてきて、この本をまた手に取ってパラパラとめくっています。
患者さんの描写がリアルで胸が詰まることが多かったですが、残された時間を前向きに生きていく、戦っている姿に、自分の小ささを感じ得ませんでした。
個人的には第2章の話が特に心に残っています。
患者さんとその家族、また関係を持つ人たちとどう対応するか、考えさせられました。QOLについて考えも甘かったかなぁ、と。
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よく行く書店で平積みになっていて、裏表紙のあらすじを見て購入。
病気を患ってから死までをかなり現実的に描かれているようでほとんど、一気読みでした。
自分が物心ついてから、身内の人間が亡くなる、それも身近に実際にあったことを思い出しました。
自分の身内にも奇跡は起きませんでした。
人はいつかは死ぬ、そんなことを改めて感じて、一生懸命に今を大切にしなければと改めて感じました。
でも、すぐ、忘れてしまうんですよね。
福原副院長と、桐子の関係、読んでいて歯がゆい感じと、そういう考えの人間が、一つのことに集中できればすごい力になると、でもそれはなかなか難しいことだと、仕事は違えど自分の周りのことに置き換えて考えて、納得したりして。
そして、そこにはやはり音山さんのような存在も必要だと。
読んでみてよかったです。
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死というか、死に向かっていく様を正面から扱った作品。
現代では、死は日常生活から切り離され、病院の中にのみ濃厚に存在していて、その時まで、死を意識することや死について深く考えることは少ない。
3人の医者を通じて、自分はどうありたいか、大切な人に余命がないと知らされた時、どうあるべきかを考えさせられます。また、迷いながら選択すること自体が生きることなのだとも。
患者の病状が進んでいくさまが丁寧に描写され、家族との死別を迎える直前の日々を思い出しました。
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文句なしの星5作品。
なんとなく日々を生きてる私たちに死ぬという現実を強烈に伝えてきます。
もしあと1ヶ月しか生きれなかったら?もし不治の病にかかって弱るだけだったら?そんなこと考えてみてもわからないけど、本当にそうなったときの人間の苦悩がありありと描かれてます。
生きるも良し死ぬも良し、それは個人の選択だけどこの作品の中では生死に関して対極の意見を持った医者がなにかと衝突します。
3部構成でそれぞれ1人ずつの話ですが、最後には苦しくて苦しくてそれでもやっぱり感動して、涙が止まりませんでした。
私は各人の話でもたくさん泣いてしまいましたが笑
なんとなく毎日生活をしてる人はこれを読んで生きる!って強く感じれるようになってほしいです。
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当たり前に健康で、毎日を過ごせることが、とても尊くて素晴らしいことだと感じさせてくれる作品でした。
死生観を問われた時に、たくさんの考え方があるのは当然である。しかし、それに正解がある訳ではなく、当事者を含め、関わる人が残りの時間をどのように命というものに向き合っていくのか、そこがとても大事なのではないかと思う。
友人を死なせたくないと願う、死神と呼ばれた医者・熱意に溢れ奇跡を信じる医者、どちらの気持ちを考えてもとても心が痛かった。
人の生とは、死とはということを考えさせてくれる1冊でした。
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まったくタイプの違う同期の医師、死を前にした患者にとにかくあらゆる治療法で生にこだわり続ける前向きな医師、福原。院内では死神と呼ばれ、無理な治療をせず、残された時間を患者の望みひとつでもかなえて過ごさせようとする桐子。その二人の間で迷い続け、患者に寄り添うやさしい医師、音山。人は何時かは死ぬ。それは当たり前なのに、死はいつも今の生活から遠いところにある。急に病気を宣告され、いきなり死への秒読みに入った患者に福原、桐子、音山が向きあう。本当の医療とは何か、患者の思い、家族の思い、そして担当医の思いが、重く心に響いてくる。遠くにあるはずの死が、今、ここにある。その時自分ならどう思うか、どう行動するかを考えさせられる本。表紙は携帯小説風で軽いが中身は重い本。読んでよかった。
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人間にはいつか必ず「死」が訪れるもの。
3人の患者の葛藤を背景に、人間の命を救う医師の壮絶な闘志がぶつかりあうドラマ模様に驚嘆!
家族を含め患本人の意思を第一にしつつも、医師として『この患者の命を何が何でも守るための最善の策を取り続けるべきか』、『死が避けられない患者の余生をかんがえさせるべきか』2人の医師の意志が対立する。
人間、いつどうなるかわからない中で、仮に自分がこのような状態になったらどちらの医師の方にお願いするだろう・・・
家族との別れはしたくないけれども、いつかは必ずやってくる。ましてや延命措置で家族に大きな負担をかけられない。
死になくない、死が怖い、しかし必ずその時は来る。家族には負担はさせたくない。自分も苦しみたくない。迷惑をかけたくない。
まさに、患者目線と医師の目線で「はかない命」をどうするか考えされる感動の1冊です!!
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「死」を受け入れQOLを重視する余り、死神と呼ばれる医師、桐子。奇跡を信じ最後まで「生」を諦めない医師、福原。そして二人を眩しく思いながら、患者と共に迷い、悩み、苦しさを分かち合うことが自分の道だと患者に教えられた医師、音山。
1~3章で描かれる3つの死から、「生きるとは」、「死ぬこととは」をしみじみと考えさせられる作品。
表紙を見ただけでは決して手に取らなかっただろうラノベのような作品だけど、小難しくQOLについて説いていない分、かえってすんなりと心に入ってきた。
「後で死ぬ人は、みんなの死を見届けるのが仕事。先に死ぬ人は、みんなに死を見せつけるのが仕事。」という、無念の死を目前にした女子大生の言葉。死に様を残った者に見てもらう。そういう発想は新鮮だった。
どう生きるかは、どう死ぬかに集約される。
奇跡を求めて、最期まであがくもよし、辛い治療をやめて結果、命を縮めることになるもよし。
自分で決める自分の生き方=死に方…
色々なことを考えた。
「必ず訪れる死の前では、全ての医療は時間稼ぎだよ…」