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本格ミステリ2017年第3位、現代版「そして誰もいなくなった」とのふれこみで期待して読んだ。確かに「そして誰もいなくなった」を彷彿させる展開で、なおかつ警察の2人組も魅力的で面白かったが、最後ちょっと無理があるかな。墓参りで捕まるとか、当時10歳の子どもだったとか、レベッカ抜きでどうやってステルスを作ったかとか、突っ込みどころも多々みられた。最後の終わり方もアニメとかっぽい。必要だったのか?これを読むと改めてアガサクリスティーの偉大さがわかる。また「そして誰もいなくなった」読み返そうかな。
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「21世紀の「そして誰もいなくなった」登場!」に騙された?
捜査官がサイモンを何故探さないのかとやきもきしたが、6人の死体の中にいると思われていたんじゃ探さないよね。実際居たけど。
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このミスの紹介に惹かれて図書館で借りました。U国、J国などの表現やちょっと過去のパラレルワールド的設定に少々違和感を感じましたが、勢いに乗ってしまえばそんなことも気にならず。先へ先へと読み進めて一気読みでした。刑事のマリアとレンのコンビも、みなりを気にしない上司(でも頭は切れる)&完璧クールな部下って取り合わせがよくて、もしマリア&レン(たまに+ジョンorボブ)シリーズ、とかで続きが出たらぜひ読みたいと思いました。
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特殊技術で開発された、小型飛行船〈ジェリーフィッシュ〉。その発明者であるファイファー教授を中心とした技術開発メンバー6人は、次世代型ジェリーフィッシュの長期航空試験に臨んでいた。ところがフライト中に、密室状態の艇内でメンバーの一人が死体となって発見される。さらに、自動航行プログラムが暴走し、彼らは試験機ごと雪山に閉じ込められてしまう。脱出する術もない中、次々と犠牲者が……。――amazonより
まさか回想のシーンに出てきた彼が犯人だなんて。
最後の「あんた誰?」という質問で読み手の疑問を解いてくれていてすっきり。
専門的な知識が多く書かれていたが、そこは流し読みでもあまり問題なかったかな。
クリスティの作品「そして誰もいなくなった」のオマージュ作品なので、事件は犯人も自殺して本当に誰もいなくなったかのよう。
最後の最後で犯人の登場というのは自分の好みではない展開ですが、上記のようにしっかり消化させてくれているので良かったです。
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悪くはないけど、ちょっぴり合わなかったかな。前半はそれなりに面白かったけど、後半からタネ明かしにかけては、それほどでもなかった。
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現代版「そして誰も居なくなった」の売り文句で話題になった本作。
特殊な技術で開発された、飛行船「ジェリーフィッシュ」が舞台。
新型機の長期航行試験に開発メンバー6名が臨む。順調に進んでいたが、
上空200mを航行中に、メンバーの1人が殺害される。さらに、絶壁の雪山に不時着することになり、次の惨劇が・・・。
一方で。地上では、ジェリーフィッシュの航行試験中の事故の捜査
で刑事たちが動きます。侵入不可能、脱出も不可能の絶壁の山中で
何が起こったのか。
過去の因縁、新技術をめぐるさまざまな陰謀、犯人は?
物語のテンポも良くて、架空とはいえ、未知の技術で造られた飛行船という状況を説明するための、科学的な話も自然に織り込まれていて、引き込まれます。
舞台をアメリカ(U国)としてたのもいいですね。まるでドラマを見ているようで、一気に読めます。というより、途中が気になって、中断したくなくなります。
ミステリーが好きな方、読んで損なしだと思います。
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推理ものは何でも好きだが、
いつも納得がいかないことがある。
犯人が、全員に復讐を果たせないところだ。
死の恐怖を味合わせたいのか、
何故か一番悪い奴が最後まで生き残っていて、
そいつに手を下そうとしたところで
名探偵や刑事が登場する…というシーン、よくある。
あれが許せない。
謎解きは目的を果たした後でやってあげてほしいのだ。
それなりの動機があって、
復讐したいとまで思うほど大事に思っていた人の為ならば。
今回はその辺りが大変小気味良い。
果たしてあの後どうなるのかな。
願わくば、ジェリーフィッシュと共に逃げ果せてほしい。
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第26回鮎川哲也賞受賞作。
本格的ミステリーが売りの賞ですので、期待して読みました。
犯行の舞台は1983年だが新発明の飛行船ということで、SFミステリーの分野になると思います。
犯行パート、捜査パート、過去パートで構成されていて、それぞれがうまく絡みながら真相をあぶりだしていく構成は素晴らしい出来だと思います。
特に、犯人は誰かを考えながら、といってもエドワードかサイモンかのどちらかなので、その関係性を推測しながら、読み進めて答え合わせをしていくことができ、ミステリーの醍醐味が味わえました。
それにしても最近、近未来的な、SF的なミステリーを読む機会が続いて、トリックとかの再現検証ができないので、ちょっとずるいような気もしています。
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図書館で借りる本に悩み、目立つ陳列をされま中からチョイス。
さあ読もうと思った段階で、これがミステリーで21世紀の「そして誰もいなくなった」と評されていることを知り(表紙を捲ったところに帯があった)腰が重くなった。
読まないわけではないけれど、ミステリーは好むジャンルではないし、強制されていた幼少期を思い出してしまう。
「そして誰もいなくなった」は最近連続ドラマを見たばかりで、全員死んでしまうやつだよね…という思いもあり。
読みはじめてみれば、昔のミステリー小説を彷彿させるような硬い文章、そして漢字が難しい!
折角なので、ちゃんと調べながら読み進めました。(普段はフィーリングで読んでしまう)
そんな感じでなかなか読み込むのに時間は掛かったものの、結局は続きが気になりのめり込むように。
いやぁ、面白かった!
殺された少女と、新しい技術を軸に、犯人、犯行後の操作をする刑事たち、犯行時の被害者の様子の3点がカットバック方式で展開されていく。
犯人は誰なのか?を推理するような作品ではない(と思う…)が、それでも犯人には驚かされる。
未知の新技術も、細かな設定が詰め込まれていて、違和感なく読める。
あんた誰なの?は良い台詞だった。
著者について調べてみたけど、まだwikiも書かれてないようで、これなデビュー作なのかな?
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おもしろかった。
でも。
販売されてる100機前後のジェリーフィッシュ以外に、別の機体が存在して、実は2機で動いてました、ってなんかちょっとズルくない?
それから。
マジで「あんた、誰?」
外見、ましてや名前すらわからんのに、警察もよく逮捕できたな。たまたま墓参りにきただけの人やったかもしれんで、これ。関係者に「墓参りすんな」って言うたってそれはちょっと弱いやろ。聞いてないやつは来るで。
さらに。
エドワードは、なんでレベッカがウィリアムに強姦されて殺
されたこと知ってたん?あのウィリアムとの会話で察したん?さらにはリンダがけしかけたことまで察したん?
とかいろいろ思ったことはある。
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評判が良かったので読んでみました。架空の飛行船ジェリーフィッシュの設定も無理なく理解できて読みやすかったです。期待度が高かった分ちょっとあっさりした感じ。刑事コンビはいいキャラだと思ったけどシリーズ化あり?
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鮎川哲也賞受賞作。
真空気嚢を用いた小型飛行船「ジェリーフィッシュ」の中で起こる連続殺人。全員死亡(しかも他殺)の中で消え失せた犯人、という、まさしく「そして誰もいなくなった」な展開は、ミステリ好きにはもう大好物です。
ちょっとSF要素がありそう?と思ったのだけれど。実は近未来の話ではないのですね。そのせいか、理数系苦手・SFはやや敬遠しがちな私でも思いのほかとっつきやすい印象でした。
事件パートと捜査パートが交互に進み、読者には犯人が案外と早い段階でわかるのだけれど。それだけでは解けない謎。このあたりは「十角館の殺人」に近いテイストだなあ、と。なんにせよ、ミステリ好きには万々歳な展開に大満足です。
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犯行シーンと捜査シーンと犯人の憧憬と。時系列がどんどん飛ぶのが好き。タイトルが圧倒的に良いよね。くらげは凍っても死なない。
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10月-15。3.5点。
1983年、飛行船の話。
画期的な飛行船を開発した、大学発ベンチャー。
試験飛行中に次々と殺人が。
結構面白かった。ま、パターン的にはあるかな。
次作にも期待が持てる。サクサク読める。
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真相は「アー!なるほど!」というスッキリ加減。
時間軸が交互に出てくる構成が効果的。
「えっ、そこで誰がいつ殺されてエッエッ」と思わされたのが一番面白かった。
続編では刑事コンビが出てくるのでしょうか?
あまりに類型的なキャラ造形で、魅力があるようなないような、微妙な感じはわざとなんでしょうか……?
でもこのコンビ人気出そうだなあ。
部下が上司に、こんなに失礼な口きけるのかなって単純に疑問ではありますが^^;
しかも年齢のことガツガツ出して、80年代だから許されるのか?今なら完全にセクハラでアウトだよね(書き手の感覚という意味でなく、現代社会を舞台として描写するには)。