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長編ではあるものの、文章の構成が緻密で謎が絶妙に散りばめられており一気に読破。事件を解決する側の目線からの話、被害者目線の話、交互に進行。
ありきたりだけれども先を読まずにはいられませんでした。
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雪山に不時着した飛行船内で次々と殺人が起きる船内パートと、地上での捜査パートが交互に書かれている。復讐による殺人なのはわかっているけど犯人は誰なのか。一気読みまではいかないけれど先が気になる面白さだった。そもそも復讐されるきっかけの事件だけでなく、飛行船でやろうとしたことも酷すぎてびっくり。1980年代ってとこがなんとも…。
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久々に本格ミステリを読んだなという印象。ちょっとした違和感が積み上がり、真相とともに一気に繋がっていくのは心地よく、鳥肌がばっと立ってしまいました。 動機やそれぞれが抱える物語は若干薄味であるものの、若干ドライさがある作風には十分かなと思いました。
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「『アルキメデスの原理』はご存知ですか」
「知ってるわよ。『良いアイデアを出したければ素っ裸で風呂から飛び出せ』。奇抜なアイデアは奇抜な行為から生まれるって意味でしょ?」
『自分は海月だ ー そんな思いを抱くようになったのは、いつの頃からだろうか。
海流に逆らうだけの力も、確固とした骨格もなく、触れる者には痛みを与え、やがて孤独に海に溶けて消えていく。』
「こういった機密を保持するための最上の策は、『漏洩に対する防御を固める』ことではない。『機密の存在自体を気付かせない』ことだ。監視のために人員を動員するという行為はそれ自体、そこに機密事項があることを敵国に悟らせるようなものだからな」
『 ー 知ってる? 海月って、氷点下の海の中でも泳ぐことができるんだよ。』
『 ー たとえ凍ってしまってもわ温かくなればまた生き返るんだって。
ー だからね。海月だから駄目だなんて、そんなことはないんだよ。』
「貴女が本当にすべてを把握しているのなら、僕に問うべき事柄はひとつしかないはずです。貴女は今から僕に、その正しい質問をして下さい。僕はその問いにしか答えない。他のことには一切、回答するつもりはありません」
「それじゃ一個だけ。
あんた、誰?」
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キャラがあまり魅力的じゃないからか、最初は中々読み進めたい感じがなかったけど、途中から断然面白くなってきた。「そして誰もいなくなったの21世紀版」みたいな事が帯に書いてあったがその通りで謎が深まりページをめくる手が止まらなくなってくる。
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個人的に固有名詞が読みづらく、なかなかストーリーが頭に入ってこなかった。キャラクターも感情移入できず。ただ、それなりの驚きは頂けたので星3つ。本格物から少し遠ざかっていると、読み方のコツを忘れるなあ。
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巻末の鮎川哲也賞の選評にもあったが、U国、J国、R国という表記は気になって仕方がない。たしかに謎には気が付かなったし、もう一回読み直せば、うまい書きぶりに唸らされること請け合いだろうけれど、読み直す気にはならないなあ。
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本格ミステリ的との書評を見て手に取った。ジェリーフィッシュ-新型飛行船を巡る事件。タイトルにも、国名をアルファベットで表記していることにも、刑事役にもあまり馴染めないなぁと思いつつ、いつのまにか引き込まれて読み進んでいた。真犯人がどうしてここまでの行動を起こせたのかは得心しにくいが、クローズドサークルものとしては独創的で十分に楽しめた。
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舞台は1983年
だけど古さを感じないし、内容もSFちっくで登場人物もまぁ、ありきたりだけれど魅力的!
シリーズなので次もまた続けて読みたい。
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次世代型飛行船「ジェリーフィッシュ」の航空試験中、密室である飛行船内で死亡事件が発生する。そのうえ事故で雪山に不時着した艇内で次々と殺人事件がー。
第26回鮎川哲也賞受賞作。
作者が日本人だから勝手に日本が舞台かと思っていたけど、英語の名前の登場人物ばかりだった。
(外国人キャラの人物把握が面倒であまり外国小説は読まないのですが)話は読みやすく、ミステリーも複雑で面白かった。やっぱり誰もいなくなった系の展開は先が気になりますね。
マリアと漣の刑事コンピシリーズとなっているようなので、2作目も読みたい。
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帯にも書いてある通り、アガサクリスティー「そして誰もいなくなった」の展開になっていく物語で、作品です。
外国人ばかり登場してきますが、日本人が書いています。途中で読んでいるとき、「これ、外国人が書いた?」と思ってしまった時がありました。
SFではありますが、近未来にありそうな世界観で、クローズドサークルや叙述トリック、不可能な犯罪など色々入っていて、ミステリー好きにはたまらないかと思います。
船内で殺人事件が起きていく様子と、事件後、二人の刑事が捜査していく様子を交互に、描写されていきます。
さらに、どう繋がるのかわかりませんが、伏線?も、各所に散りばめられています。最後まで飽きさせず、複雑なトリックですが、面白かったです。
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図書館でたまたま手に取った一冊。偶然名作に巡り合ったときのなんとも言えない幸福感を久しぶりに味わいました。展開が最初から早く、場面の切り替わるタイミングも絶妙。一つの出来事の始まりと結末が最初の30ページくらいでわかって、そこから時系列の両端から話が進み、最終的に1点で交わる感じがなんともいえない名作でした。
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未知なる技術を以って開発された飛行船を舞台にした殺人事件という発想は面白かったが、トリックの必然性と犯人の動機が乖離しているというか、一読した限りではホワイダニットの突き詰めが希薄な印象を受けた。
とはいえ評価が高いのであれば次作以降も読んでみたい。
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ジェリーフィッシュと呼ばれる新型飛行艇。その作成チームが試験飛行中に起こるクローズドサークルものです。この新型飛行艇の気嚢の理論が、実際にそのようなことが可能かどうかは別として、いろいろなことが無理なく起きる下地のようになっていて作者の計算力の高さを感じます。一連の事件を追いながら、その間に犯人らしき人物の過去の様子や、全てが終わってからの刑事側の捜査を挟むことで本当に物語に入りやすく、いろいろな想像を巡らせながら計算されつくした物語を堪能しました。長く積んでいたことを後悔したほどとても良かったです。
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誰かに勧めたいほど面白かったかと聞かれるとウーンとなるけど、シリーズ物の1作目なので次回以降も見ていくつもり。
事件中と事件後の警察サイド、そして犯人の思い出が交互に構成されているのがとても引き込まれた。
復讐が目的の犯人はたいがい最後自殺しがちだけど、これは珍しく爽やかな終わり方でよかった。
ただ肝心の主人公マリアが、、綺麗でスタイルが良くてだらしない格好とキツイ性格ってのがなあ。イメージしにくいし好きになれない。その分、J国人の蓮が良いバランスで存在感出してた。シリーズ読んでいくなかで愛着わくといいんだけど。