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主人公は殺人事件で妻を亡くした刑事。抜け殻になり退職を待つばかりの真壁を否応なく捜査に引き戻したのは,妻の事件との関連を示唆す連続殺人事件。入り組んだ人間関係の中で明らかになった犯人は意外な人物だった…。バラバラの事件を一つに収束させていくストーリーは見事。
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面白かった。3つの事件がどう繋がっていくのかと思ったら、こうして繋がっていたのかぁと感心。無理矢理感もなく、気になっていたことがスッキリと解消できたような味わい。
野犬と言われた真壁刑事。彼は妻が殺されてからやる気を失せ、ただ日々を消化するかのように刑事を続けていたが、辞めることを決意。辞める日が近づくと、連続殺人事件が勃発。それはあまりにも妻を思い出させるような印があって・・・。
また、真壁の友人の刑事も張り込み中に失踪。彼の父親は何か事件に巻き込まれたと主張するが、誰も同意する者はなく、単独で調査を始めた。
これだけの旨味のあるネタを散らばせながら、しっかり回収してくれる。
ただ、あまりにも理不尽な動機に、遺された者を思うと切なくなるが、読後感は爽やか。
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ある事件がきっかけで脱け殻になった刑事と秀才だが頼りない相棒の宮下。事件を解明していくうちに二人の刑事は再生されていくのと秘めていた力を発揮し出した。宮下に更に力を発揮してもらえたら更に面白かったかも。
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連続美人冷凍殺人事件を捜査する真壁は、今回の殺人犯こそが妻を殺した真犯人ではないかと疑い始める。刑事物の常道ともいえる、ベテランと新人コンビによる捜査のなかで、真実が見え始めてくる。
読者に嫌悪感を抱かせる表現は極力抑えた、読み応えのある刑事小説。
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(図書館本)
お勧め度:☆5個(満点10個)。読み終えてひどく後味悪い警察小説だと思った。刑事も人間だから当然、いい人も悪い人もいるとは思うが、さすがに、ここまで、警察が事件に関係している作品は無いだろう。
あまりにも、出来すぎていはいるが、考えれば当然、警察内部の情報を知り得る立場の人間の犯行だろうと察しは付く。ただ、これほど猟奇的な殺人にしたのは何故なんだろうと疑問に思った。しかも連続殺人事件。
TVドラマの相棒のごとく主人公の真壁の優秀さと、相棒の宮下の活躍が今後とも期待できる。続編ってでてるのかな?
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10月-9。3.0点。
妻を殺害され、未解決のままの主人公。
2週間後に退職が決まっているが、近隣で死体が見つかる。
死体には、妻と同じ痣が。
元捜査一課の敏腕刑事。いつの間にか捜査本部に巻き込まれ。
まあまあ。スピード感もある。
なんとなく犯人もわかるが、面白かった。
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優秀な刑事であったが、妻を通り魔に殺されて意欲をなくし、1周忌に退職を決意した真壁。その直前に、管轄内で連続殺人事件が発生。被害者の胸には、妻と同じ傷が刻まれていた。犯人の目的は、そして妻殺しの真相は。。。
中盤まではジリジリとした展開だが、後半はスピードアップ。コンビを組んだ宮下がだんだんと成長し、いい味を出していた。三田村はもう少し掘り下げて欲しかった。
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最後まで着地点が見えず面白いとは思ったが、犯行動機に無理があると思ったら途端に興醒めしたかな。でも引き込ませる筆力は十分あるのでもっと普通の小説でもいいかも。
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第三者の立場から冷静沈着に事件を追っていた『悪寒』とは違い、刑事として犯罪被害者の遺族として様々な人間的な苦悩に喘ぐ真壁刑事の素顔に直面できた。
イカれたやつにはイカれた理由があり、殺害理由は釈然としないが、あまりに真壁大好きな犯人の独白にストーカーの心理も入っての動機なのかなと感じる。
多くの悲しみに押し潰されそうになる中、相棒の宮下刑事の存在と二人のやり取りが仄かな照らし。過去の痣やしがらみを抱えながら、それでも前を向いて生きていく人々の骨太な物語、真壁刑事の亡き妻への想いのせつなさと共に胸に沁みた。
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妻はなぜ殺されたのか、本当の犯人は?登場人物それぞれキャラがたってて、展開も早く次が気になって一気読みできる。読んだ後に数えたら、犯人はねじれた理由で短期間に7人殺している、狂いすぎ。はめられて朝美殺しの犯人に疑われて死んだ男の真相がよくわからないが。読後感もまずまずスッキリな警察もの。シリーズ化してるかなと思ったら違った。
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評価点の割には面白かった。新婚ホヤホヤの愛妻を理不尽にも殺害され、真相も解明できないままで生き甲斐働き甲斐を無くしたかつての切れ者刑事と一橋卒の新米がコンビとなり無惨冷酷な連続殺人事件を追ううちに愛妻の事案との関連性が浮き彫りになって来る。結構な捻り技で構成された刑事物語で、今日のように日曜日に気楽に読むには適切な読み物でありました 笑。
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真壁の妻が降りしきる雨の日に殺された。殺害された時の妻の胸部には痣があった。奥多摩で発生する複数の殺人事件。遺体の状況から犯人の異常性が顕わになる。犯人の異常行動が自分の不遇の責任を他人に求める性格、即ち、相手を徹底的に攻撃し、憎み、攻撃を加えることで自我同一性を保っていたのである。この本では犯人の襲い掛かる恐怖に対抗し、真壁が職を賭してでも犯人を妻の墓前に懺悔させるという強い情念が見えた。また、組織力を重視する警察の悪い側面が露呈し、強い不快感も感じた。真壁の捜一復帰は彼の人生の一閃となると信じたい。
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奥多摩分署管内で連続美女冷凍殺人事件が発生。
浮き足立つ署員たちの中で、ひときわ動揺している刑事がいた。
二週間後、妻の命日を機に辞職すると決めている真壁修だ。
被害者の左胸にあった木の葉のような印。
それが、在りし日の妻の左胸にあった痣と酷似していたのだ。
妻を殺した犯人は、死んだはずだった……。
なぜ犯人は、俺を挑発するのか――。
(アマゾンより引用)
犯人、こいつやったんか…
結構意外
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2020.12.24
読みはじめはかなり期待していたけど、ちょっと物足りなかった。イヤーな人が出てこなかったのが意外(真壁の同僚数名は嫌なやつだったけどモブだからあまり出番ないし)。
オチが予定調和でまとまりすぎててあんまり好きじゃなかった。
最後、森谷さんとの縁が匂わせてあるのがよかった。
次は序盤がイヤミスすぎて読むのを挫折した「代償」にまたチャレンジしたいと思います。
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登場人物のほぼ全てが犯行に絡んでいるという設定は無理があるのでは?
ミステリーの好きな所は人物間の感情のやりとりやテンポ良い会話だったが、そこは少な目。
犯人の動機が残念過ぎるので、解決しても全くスッキリしない。