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エッセンシャル免疫学 第3版 みんなのレビュー
- ピーター パーラム (著), 笹月 健彦 (監訳)
- 税込価格:7,040円(64pt)
- 出版社:メディカル・サイエンス・インターナショナル
- 発売日:2016/09/02
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紙の本
たぶん原著より良い。
2021/10/12 23:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Eternal Kaoru - この投稿者のレビュー一覧を見る
翻訳は読みやすく、何しろ翻訳者陣が錚々たるメンバーです。翻訳書には到底お勧めできない本が多いのが実情ですが、本書はお勧めできる翻訳書です。
内容は標準的です。注意点をいくつか。
ある現象の分子機構が詳細に書かれていますが、「その現象は免疫応答全体の中でどういう位置づけにあるか、どういう意義を持つか」には全く言及がありません(ここまで無頓着なのは驚くほど)ので、その点は読者が考えながら読む必要があります。小見出しを常に参照しながら読むと良いでしょう。そうでないと全体像を見失って、結局何を理解し、覚えればよいのか、迷子になるでしょう。
この著者は深く考えず書き飛ばすクセがあります。上記のようにともかく分子機構をこれでもかと書くクセもありますし、不注意すぎるクセもあります。手元に原著第5版がありますが、p22にMHC class I molecules are expressed by all cells.とあり、p145にMHC class I is expressed by all types of nucleated cell.とあります。どっちなんだよ? と思いますがどちらも誤りだからどうしようもないです(前者は赤血球が例外、後者は血小板が例外)。本書は原著第4版の翻訳です。原著第4版は通読していませんが、原著者の力量を考えると、恐らく上記に類したミスが多数あるのでしょう。しかし本書を読んでも違和感がありません。恐らく訳者の先生方の手でひどいミスはそっと直されているのだと思います。
原著第5版の翻訳が出るのは数年先になるでしょうし、上記の事情を考えれば原著第5版より本書の方が(1つ前の版の翻訳ではありますが)お勧めではないかと思います。もちろん、原著第5版のミスが修正された翻訳が出れば申し分ないのですが。2点ほど苦言。原著の表紙はかっこいいです。邦訳の表紙はダサすぎます。原著の表紙を使えないでしょうか。あと、『エッセンシャル』という下心丸出しの邦題は下品すぎます。普通に『免疫系』でいいのではないでしょうか。
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