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旧版を持っているので再読……というか、旧版を確保してすぐに新版が出てしまったw
リプリーものの第3作。リプリーは魅力的な主人公だが、本書でもかなりユニークな行動に出る。
ラストシーンのシニカルさがとても好きだ。
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マフィアがらみの話なので暴力的な行動も多く、
死体もゴロゴロだが。。。
前の事件から、それほど間を置かず、こんな危険なことに
それも、自ら必要もないのに勝手に飛び込んで
より深く巻き込まれるなんて。
そもそも、きっかけは根拠の薄い猜疑心から出た
ほんのいたずらに近い『ゲーム』でしかなくて、
それなのに、他人を悪に引き込み、悩み苦しませ
人生や家庭を崩壊させ、負の暗い影を落とす。
ドロドロ粘り気を帯びて嫌悪感を覚えそうな物語だが、
うまく片づけたり、立ち回れた後等にリプリーが思わず
笑いだしたりするので、読者はいつの間にか
リプリーの世界観・人生観を自然に受け入れて、
リプリーの視点で世界を眺めてしまう。
登場人物だけではなく、読者もリプリーの世界に
引きずり込まれているのだ。
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太陽がいっぱいは、名前くらいは知ってるけど、実際の中身はよく知らない。と思う。
というわけで、続編として読むんではなく、単に新しい話として読ませていただいたわけで。
でもって、背表紙に書いてある、天才的犯罪者、というところも読んだうえで、判断させてもらうならば。
天才っていうか完全に行き当たりばったりの人生じゃないか。もしかしたらデビュー当時はそういう設定でうまくいってたかもしれんけども、今はもう往事の面影もなく、なんていうか単に勢いで生きてる感じで。普通に自分の家で殺しもやるわ、人んちでも何も考えずに殺すし、コナン君いなくてもどうにかなるっしょ、これ。
でも学ぶところがあるとすれば、ともかく勢いでも行動するのが大事ってことか。案ずるよりもなんとやら、というやつで、
それって地中海近辺の人っぽいイメージだけど、
著者によるとこのあたりの人は金にうるさいらしくて、4へぇ。