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森の奥で夜更けにひらかれるなんだか胡乱な「夜市」。売っているものは多種多様。不思議なその市に行った目的は…。飾ったところのない文章なのに、ちょっと懐かしいような怖いような胸が躍るような情景が自然と浮かんできます。一緒に入っている「風の古道」も秀逸。角川ホラー小説大賞受賞作で、直木賞の候補にもなったというのも、うなずけます。
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好きな雰囲気ではあるんだけど、どうも物足りないというか、もうちょっと…というか……。長編を読んでみたいなぁ。表題作より「風の古道」の方が好きでした。
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まだ恒川さんの小説は「夜市」「風の古道」の二作しか読んでないけれど、日常から外れた不思議な世界の描写がいいなと思った。少し怖いんだけれど、なんか懐かしい。
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悲しく切ないお話が2篇…私は夜市のほうが好きでした。そして…ホラーはやっぱり苦手だなーと思いました。サスペンス&ミステリーは大好きなんだけど!!
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表題作「夜市」と「風の古道」の2編からなる中編集。サクサクと近場への出張の道すがらで読了。
私、あんまりホラーって好まないのだけど、どちらかと言えば異世界ファンタジーともいうべき舞台の中でじんわりと怖い、そして哀しく切ない人間の性。
小学生の頃に迷いこんだこの世ならざる不思議な市場で、野球の才能と引き替えに弟を売ってしまった裕司。
野球部のヒーローとして成長しながら、弟を売ったことにずっと罪悪感を抱き、今宵、同級生のいずみを誘って弟を買い戻すべく再び夜市に足を踏み入れる。
暗闇の深さ、朧な人魂、草木のざわめき、風の匂い。市の様子がざわざわと、いつの間にやら、その中に引き込まれる前半。
弟を売ったと思しき人攫いとの対峙から、あっと驚く物語が明らかになる後半。
「風の古道」もそうだけど、異形の世界の中なりに通った筋目が凛として、この物語に奥行きを与える。
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http://blogs.dion.ne.jp/kuromatu/archives/7281935.html
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日常の世界にちょっとだけ綻びがあって、その場所から、異世界に入り込んでしまう。
不思議で怖くて、とても惹かれてしまう。
犯罪を犯す人ももしかしたら、そんなものなのかもしれない。
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一応、角川ホラーなんだけど、ファンタジーって感じがしました。
世にも奇妙な物語とかでドラマ化されそうな・・・。
面白かったですよ♪
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いい。すごくいい。一読してかなりハマりました。
2作品収録されていますが、両方とも面白いです。
でも個人的には「夜市」より「風の古道」がオススメ。
言葉に表せないカッコよさがある。
そしてオチが予想外。
ホラー文庫ですがさほど怖くありません。
(むしろホラー?という疑問が生じる・・・)
この作者の新作が楽しみ。
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ホラーってよりファンタジー読んでるような気分だった。
個人的には表題作よりもう一個収録されてる「風の古道」の方が好きかも。こーゆー日本古来の感覚?っていうのは好き。
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ホラー大賞受賞。絶賛されているが・・
私には乙一とハチャメチャじゃない不思議系森見(きつねのはなしとか)を足して割ってもまだまだ足りないまだまだアマい感じの作品だった
乙一に出会ったときのあの衝撃を超える人はなかなか出てこないなあ・・・が正直な感想です。
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3日読了
ホラーというより、ファンタジー。
怖いというよりなんか不思議感が強いかも。
新しいホラーだね。
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不思議な読後感。
ホラーなんですが怖くナイ。
むしろナントナク懐かしいような感じすらします。
夏にぴったり♪
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ホラー大賞を受賞した【夜市】と、
【風の古道】の2篇収録。
【夜市】
妖怪や異形のものたちが、出店を出し
必ず何かを買い物しないと元の世界に戻れない決まりの夜市。
小学生だった少年は、野球がうまくなる器を手に入れる代償に
人攫いに五歳の弟を売ってしまう。
数年後、兄は弟を取り返すべく再び夜市に向かう…。
ホラーなんだけど、どこか懐かしい感じと大どんでん返しがあり
決して、ハッピーエンドでもないのだが
読了後が清清しいのは何故だろう。
【風の古道】
幼稚園の時に迷子になり、見知らぬオバサンの案内で
不思議な道を通り帰路についた少年は、中学生になり
友達のカズヤと共に再び、不思議な遊歩道に入る。
その道は、普通の人間では修行を重ねた修行僧など位の高いものしか
利用できなかったりする、異形のものたちの道だった。
古道には、ルールがありきちんとしたルートを通らないと
人間界の元の世界に戻れないと知った少年たちは、
旅人のレイと出会い、帰路までの旅を世話になるのだが
カズヤが死んでしまう。
カズヤを伝説のもと、蘇生させるためにレイと共に少年は
雨の寺を目指すのだが…。
人間界と同じべく世界に、人間たちには見えない古道。
夜市も風の古道にしても、異世界ながらの掟を守らないといけない話。
2篇とも、何かを得るためには何かが犠牲になる話だが
やはり、ノスタルジックで淋しい雰囲気を残しつつも読了感が良い。
この作家さんの他の本も読んでみたくなります。
どちらかというと、【風の古道】の方が好きなお話。
レイの生い立ちは切ないです。
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どことなく乙一ちっく。
たまたま裏表紙の解説を読まないで読了、それで正解。
この裏表紙はいかんだろ、ネタバレもいいところだ;
ホラーのよりも、ダークFTに近いかも。
京都や神社やお寺にある独特の空気がそのまま小説になった感じ。
文章は読みやすくおすすめ。
でも濃厚なホラーを求めると肩透かしかも。