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シン・ゴジラという作品について、様々な視点・立場からの
論説をまとめた本。こういう本が成立するくらいの作品では
あったということであろう。
以下、個人的に引っかかった論点
・エヴァとゴジラの1作目と3.11のMADでしかない
・内閣のメンバーが一気に死んでから後の『ニッポン』は
理想的な虚構である
・天皇の不在
・対話の欠除
・登場人物の擬人化
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シン・ゴジラの論評としては最も充実している。
この映画が何を表現しようとしているのか。
当然原発や安全保障体制なども入ってくるだろう。
しかし、この本にも書かれているが、これを安倍首相は、自衛隊の活躍と、日本政府・官僚が日本の危機を救うという、まるで自身を賛美されたかのような発言をしていることには、腰を抜かしそうになる。
どこをどう見たらその様な発想になるのだろうか。
実際映画では自衛隊は損害こそ目立たなかったものの(これは撮影協力が自衛隊ということで撃墜されるとかのシーンは入れられないからとのこと)、対ゴジラ戦では全く無力であったし、かろうじて損害を与えた米軍の攻撃部隊は壊滅した。政権は何の成果も出せないまま崩壊する。
これを自衛隊が良く描かれているとして、自衛隊幹部が並ぶ前で得意気にしゃべったそうだから、幹部も苦笑するしかなかっただろう。
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シン・ゴジラをネタに文化人があれやこれやと論じた内容のまとめ。真剣なもの茶化したようなもの色々。ジ・アート・オブが出てしまった後では見当外れになってしまったものもいくつか。
池田氏の論文内にあるように世代で評価軸が決まってしまっており重複感ある論も多い。その辺りをクロスオーバーで語らせることができればもっと幅が出て面白かったかな。