紙の本
続きが…!!
2019/08/30 12:56
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投稿者:たち - この投稿者のレビュー一覧を見る
内容自体はすごく面白く、雫とエリクの落ち着いた雰囲気と、この巻から少しずつ心根が見えてくるのも私の中では好印象です。雫がたくましくなっていくのも楽しみです。
本当に面白いんですけど、「ここから盛り上がってくぞ!!」っていう入り口のところで終わっているのが残念です。
読もうと思えばサイトで読めるんですけどね。
未だに続きでてないかなーってたまにチェックしてしまいます。
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バベルと言えば誰でも旧約聖書のバベルの塔を思い浮かべるだろう。神の高みに登ろうと塔を築いた人間の傲慢さに対して、神は塔を壊した上で人々の言語をバラバラに引き裂いたという、あのエピソードである。
では本書のBabelは何を意味しているのか。
物語は現代日本の大学生が異世界に引き込まれたところから始まる。多くの異世界転移では「なぜか言葉は通じた」あるいは「神の恵みとして言語理解能力が与えられた」というものが多い中、Babelでは一貫して「なぜか主人公雫は異世界の言葉を理解できるのか」が大きなテーマとして語られていく。
キャラクターも魅力的だ。一巻の頃の主人公雫はちょっといい子すぎじゃないかと思ったが、2巻になってから少しずつ我がくっきりと見えてくる。エリクもまたそうだ。2巻から登場する王様の性格も楽しく飽きさせない。
そしてタイトルで暗示されている言語の問題がいよいよ大きく姿を現してくる。
ぜひ、続刊が出て欲しいと思う。
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一国の王城で巻き込まれた禁呪の事件からからくも逃れた雫とエリク、そしてメアだったが
無我夢中で飛び込んだ転移魔法陣で意図せぬところへと降り立ってしまう
雫の帰還の手がかりを掴むべくファルサスへと向かう一行のいく先に
しかし新たな禁呪の気配が濃厚に満ちるのだったーーー
****
世界の言葉の不思議に迫る第2巻
なんだかとてもイイ性格になった雫が、更にイイ性格をしているファルサスの王と渡り合う
なんとなく流していた子どもの間に流行る病の影が浮上してきたり、
魔法大国ファルサスの王家に口伝で語られる秘密
互いの認識をすり合わせることでたどり着いた気づき……
雫の迷い込んだ世界の輪郭がまたあらわになった
共通言語が支配したこの世界に
くだる天罰とはなんなのだろうかーーー
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既刊がこの本まででつっきがすごく気になってしまい、結局小説を書こうサイトで最後まで読み切ってしまった、ぐらいにおもしろい話でした。
異世界ファンタジーですが、主人公が、特殊な能力ではなく、人としての本質とそれなりの偶然によって世界を渡り生き抜いていく様に惹きつけられました。