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さくっと読めた。
もっとドロドロした内容が多いのかと思ったが、ドロドロしような部分はあっさりと流して書かれているように感じた。
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大倉喜八郎の物語。死の商人と言われながらも、中国革命の孫文らを助けて資金を出し続けたことはただの商人ではないことだと作者は言う。本当にアジア全体が欧米から独立して、生活レベルのアップを願っていた人だった。今の世にこんな人はいるだろうか。目先の利益だけ目指して挙げ句の果てに会社を傾けた東芝の経営層に喜八郎の赤でも飲ませたい。
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一応、商人の端くれとして読んでみようかと手にしたのが文庫化された4年前。帯に「ビジネスマン、必読の一冊」なんて書いてあったりしたので。
積読の中から、今回の端午節の旅のお供として読みました。結果的に、中国に来てから今年読んだのが正解でしたね。喜八郎の中国にかけた情熱も感じられたし、今年の大河ドラマの渋沢栄一も出てくるし。
商人というより、建設にかける意気込みが強いなと思ったら、大成建設につながるんですね。大倉商事は破綻しちゃったしと思って読み始めましたけど。
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幕末の越後・新発田藩出身で、一代で財を成し財閥を築き上げた大倉喜八郎の一代記。今なお大倉の名が残っているのは、ホテルオークラや関西大倉高校など。この本を読む前の大倉喜八郎のイメージは「死の商人」と「成金」だったが、そうではない、というより(この二つは合っている)それだけではない、という事が分かった。当時、薩長土以外で財を成すのは難しかったんだねえ・・・。次は安田善次郎(安田財閥の創始者。富山出身らしい。知らなかった!)の本を読みたい。
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大倉喜八郎の生涯を語った本。乾物屋から武器商人を経てアジアの商人とまでなった凄い人が居たんだなあと知りました。多少の損をしても後から利益は付いてくる。三井、三菱と渡り合った凄い商人だったんだなと思った。
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実在の人物だそうですね。
当時を想像しながら読みました。ちょうど祖母が生まれる前、生まれてからあたりなのですが、みんなが国の成長のためにいろいろな方面からがんばっていた時期で、命がけで国を成長させてきて、みんなが貪欲で、夢があったんだなぁと感じます。
文体も古臭い感じですが、読みにくくはなく、むしろそれも時代の雰囲気として楽しみながら読み進めることができました。他の人物の伝記も読んでみたいです。
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一代で財閥を築き上げた大倉喜八郎の生涯は、なかなか痛快でした。
長州・薩摩、三井・三菱が実績とかに関係なく上がっていくのを悔しい思いで見ているというのは、いつの世も同じと感じました。
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明治、大正時代の起業家、大蔵喜八郎の生涯。
鰹節問屋を開き独立した喜八郎は新たな商売として鉄砲問屋を始め政府の御用商人となる。実業家として創業した企業は初代帝国ホテル、ホテルオークラ、大成建設、千代田火災海上(現あいおいニッセイ同和損害保険)、日清製油(現日清オイリオグループ)、東海パルプ、川奈ホテル、帝国繊維、サッポロビール 、リーガルコーポレーション 、ニッピ、日本化学工業、東京製綱、日本無線、本渓鋼鉄 - 中華民国・(のち満州国遼寧省本渓)、東京電燈、富士銀行 、太陽生命など。
昔の実業家の推進力を今の経営者にも持って欲しいなぁ、、、
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面白そうと手に取りましたが驚きでした。
大倉喜八郎をウィキペディアで調べると、
https://www.wikiwand.com/ja/%E5%A4%A7%E5%80%89%E5%96%9C%E5%85%AB%E9%83%8E
と言うとんでもない功績の人。
こんな人が居たんですね。
色々やり過ぎてて、映画化なんかは難しいだろうけど。
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死の商人という負の側面も感じなくはないが三井 三菱のような藩閥の恩恵に預からず立身出世を遂げたのは中々痛快。事を成す人は私心なく何らかの形で世の為 人の為に仕事をしている。
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大倉喜八郎の大倉財閥はよく出てくるので、知っていたが財閥解体でなくなったものばかり思ってました。大成建設がその流れとは全く知らなかった。凄い人物は、いるものだなあと、いつも感心する。喜八郎もそのような怪物であった。江上剛の作品はいつも、面白くて大好きです。また、安田善次郎ものも早く読みたくなった。
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大倉喜八郎。「死の商人」「戦争屋」と呼ばれた実業家の生涯を題材にした一冊。
江戸、幕末、明治、大正と、新潟の片田舎から飛び出した一庶民から、江戸で干物屋を商い、果ては国の情勢を左右させる程の人物に。
幕末期の維新志士を題材に扱ったものは数多いが、この時代の財閥の走りになった人物達も胸を熱くする。
中でもこの大倉喜八郎は実業家であるが、商人としての心意気、人格全てが豪毅な男である。
また、一冊を通して幕末期の動乱から、日清、日露、第一次世界大戦、満州、一連の流れも非常に分かりやすい。
著者の作品は初めて読むが、久しぶりの良書。激しく感化される一冊に出会うことは中々に少ないが、これは良い。
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戦争商人と呼ばれた大倉喜八郎の伝記。
時代に即して鉄砲屋ほかさまざまな事業を起こす。
他人と同じことはやらない
妾のたま子が引くところが良い。
また定吉と喜八郎の見えている世界の違いが面白い
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大倉喜八郎の伝記小説。何のコネもなく己の信ずる道を邁進し、大倉財閥を築きあげるプロセスには現代の経済界も見習う点が多い。死の商人と陰口を叩かれようと意に介さず、人のやらない事を率先して引き受け国家に尽す氏は一流の経済人である。将来にわたり、大成建設等の企業が氏の志と共に連綿と事業継続して欲しいと願う。
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行動力、突破力が凄い。
商人とは、相手が必要としているものを知ること。
仕入れ先には早めに支払い、信用を得ること。
安く仕入れて利益は薄くても相手が喜ぶ価格で提供すること。
品物はきっちり相手に受け渡すこと。
これだけの気遣いをしてやっと一人前というフレーズが印象的でした。