投稿元:
レビューを見る
京都という風土を生かしたミステリなのだろうが、ここまで本音と建て前がいまだに根付いているのだろうか。
兄の自殺の真相を知るために京都に来た弟が、いくら双子だからといって、こうも兄の振りして過ごせるものだろうか。
また、いくらなんでも実家の仕事を放っておいて、何か月も京都でフラフラしていていいのだろうか。
こんなことが気になり、素直にこのミステリの世界に浸れなかった。
投稿元:
レビューを見る
人の心の中はわからない…。結局、本心はわからないままだった。京女は恐ろしい…(京女に限らないかもしれないけど)
投稿元:
レビューを見る
京都の女に関わった故に自殺をした兄の過去を知るために京都に行った弟。そこには計り知れない京都女の怖さあった。物語と共に京都の文化や歴史が知れる。併せて京都弁の奥深さを楽しめる。
結末はやや意味深に終わってしまうが、後は読者自身が考えるかもしれない。
後半の物語の展開は十分楽しめる。お勧めの本である。
投稿元:
レビューを見る
京都を舞台としたミステリ。おそらく、他都道府県の人たちが思い描く「京都人」のイメージが過剰なほどに演出されているのだと思うのですが。とことん嫌というか怖いというか……いや、いくらなんでも京都人、ここまで根性悪くはないと思いますよきっと(笑)。
生前贈与を受けた直後に自殺した兄の謎を探るため、兄と交流のあった女性に近づく双子の弟。兄と彼女の間に何があったのかを探るうち、彼女にも惹かれていく主人公。しかし次々にわきあがる疑念の数々。最後まで息の抜けない緊迫感が漂う一作です。
絵に描いたような「京女」の京子のキャラがまあ凄い。だけど「京都」という土地柄に縛られ囚われる彼女の姿は哀しくも思えました。「伝統」といえば聞こえはいいのだけれど。やはり重たいものなのですね。
投稿元:
レビューを見る
北嶋英ニ、26歳。
都会への憧憬を持ちつつも高知で実家の家業である農業を継いだ。
双子の兄、栄一は大学卒業後、家を出た。
その兄が4年ぶりに家に戻って来た。
兄は「土地を生前譲与してほしい」と言いだす。
戸惑う両親。
兄の真意は…
舞台は京都。
京都の本音と建前。
現在はこれほどでもないと思うのだが…
そんなことはないのかな?
言葉の裏を読んで…
と、思っていたらよくわからなくなる。
投稿元:
レビューを見る
登場人物にはあまり魅力はなかったけれど、
京都の魅力は満載でした。
舞妓さんや芸妓さんの話にもなるほど〜と思う話はいっぱい。
観光PR小説かもw
投稿元:
レビューを見る
ある日、双子の兄が突然実家に戻り、農地の生前贈与を求める。しかし、期限までにある京都の女性がきたら土地を譲渡して欲しいとの遺書を残して自殺してしまう。弟の英二は兄がなぜ死んだのかを調べに京都へ向かうが。。。
伏線に次ぐ伏線、京都の怖さをひたすら綴っているようで、なんかしっくりこなかった。それに加え、いくら双子でも・・・と。
京都出身の友達がいないのでよく分からないが、地元の人が読むと、この京都(人)描写はどのように感じるのだろうか?
投稿元:
レビューを見る
かつて東京から京都へ転勤した上司が、「京都の人との人付き合いは難しい」と言っていた。実際はここまでではないのかも知れないけれど…
投稿元:
レビューを見る
4年間、旅に出ていた双子の兄・英一が帰ってきた。次男の英二が継いだ農地の半分を生前贈与してくれと迫る兄。両親も渋々承諾し、手続きが終わった直後、英一は自殺した。遺書に書かれた老舗和菓子店の一人娘、京子に会いに京都へ向かった英二は成り行きで英一に成り済ますが、本心を見せない京女に翻弄される。兄と京子の間に何があったのか?なぜ、兄は自殺しなければならなかったのか?英一の愛にはただただ重苦しさしか見出せず、京都の恐ろしさのみが残る作品だった。
投稿元:
レビューを見る
読むと京都人の恐ろしさを知ってしまう感じ。
嫌味と皮肉が言葉の端々に感じられて、本音が分からなくなってしまう。
兄の死で京都に訪れた英二が、兄の死と謎の遺書の真相を探るミステリ。
京子の本心が見えず、最後までいつから入れ替わりを知ってたのかが謎で終わるのも良かったかな。
投稿元:
レビューを見る
[ミステリー おススメ]の検索でヒットした。
舞台は京都。兄は何故自殺したのか。遺書に書かれた女性との関係は。
殺人トリックを暴くミステリーではなく、人々の会話に、これでもかというくらい別の意味が隠されている。
会話が多く、読みやすかった。細かい描写があるわけではないのに、風景が見えるように世界に入り込みやすい。
ぜひ他の作品も読んでみたい。
投稿元:
レビューを見る
ミステリとしてはちょっと変わっていて、ラストの展開まで(好き嫌いは別として)悪くないと思います。京都の伝統や拘り、奥ゆかしさ、言葉の妙などをうまく取り入れたかったのだと思いますが、京都になじみのない人間としては、京都の人と話すときはこんなにいろいろ勘ぐって話さなくてはいけないのかしら、と読んでいるだけでドキドキして疲れてしまいました。また、老両親に農作業は預けっぱなしなのでしょうか。その長い滞在費は勿体なくないのでしょうか。ごめんなさい。私にはミステリを楽しむより別のいろいろが気になってしまい残念でした。
投稿元:
レビューを見る
京女は怖~い。土佐男は阿保~。下村さん、初めて楽しくなかった。高知県の農家の長男・英一が帰郷する。そこで父親に畑の半分の生前贈与を要求する。そして贈与が決定した日に自殺する。双子の英二がその真相を探るため、京都の老舗和菓子屋の清水京子に会いに行くが、京女のまわりくどい言葉の意味に背筋も凍る。ポジティブな挨拶は、逆に相手をバカにしていた!など。英二は英一に成りすまし、京子や舞妓・雅美に近づき、一体彼は何しに京都に来たのか?「もう、全員素直になりなはれ!」と言いたい。この本で得た事、もう京都はお腹いっぱい~
投稿元:
レビューを見る
下村さんだからなにかやってくれるのではと…。ちょっと主人公に共感できなかったり(両親が働いてるのに何やってるのみたいに感じてしまって)、京女は、というより京都の人の怖さをひしひしと感じたり。京都では暮らしていけないだろうな私。深読みできないでしょうから。
投稿元:
レビューを見る
最初に起こる事件の真相が知りたくて「なんとか」読み終えた。途中で何度もやめたくなった。
展開がまどろっこし過ぎる。いくら双子でも、そこまで身代わりになれることの不自然。周りは気づき始めるのに、いつまでも偽物で頑張る本人。
帯に、会話が全て伏線、とあるとおり、本音と偽りが表か裏か…ハラハラドキドキというより、だんだん鬱陶しくなってしまった。
最後は、腑に落ちて欲しかったが…えーそうなん、という感じ。