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皇族に「勲一等旭日大綬章」を授与されるのか?
2016/12/17 00:22
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投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「闘う皇族」、「皇族と帝国陸海軍」や「伏見宮」といった前著では触れられていない箇所や逆に触れていない箇所もあるが、手頃な本だとは言える。
「皇族誕生」では昭和18年に戦死した伏見博英伯爵は皇族時代に勲一等旭日桐花大綬章を授与されたと書かれているのに、何故か「皇族と帝国陸海軍」から勲一等旭日大綬章に「格下げ」されて、「伏見宮」でもそう書かれているので版元に指摘したら重版した時に訂正していた。しかし、この本では勲一等旭日大綬章に「再訂正」されている。何故こんな間違い(というより思い込み?)をするのか、分からない。皇族身位令で皇族が勲一等旭日大綬章を授与されるわけがないのに。
「皇族と帝国陸海軍」ではクーデターやテロルを実行した(またはしようとした)軍人側に寄り添うような形で批判していた秩父宮、三笠宮、東久邇宮についての記述が後退している。多分、こう書くと著者はクーデターやテロルを「容認」しているのか?、と批判されたのだろう。もっとも、この著者は「秩父宮と昭和天皇」の担当編集者だが。
338頁に「当時、安田はすでに陸軍軍人ではなかった。昭和五年八月、中佐で退役(予備役入り)していたのである」とあるが、予備役と退役では別の概念で、この間に後備役があり、安田銕之助中佐は免官でもなったら、その時には「陸軍軍人ではなかった」と言える。退職した幹部自衛官なら「すでに自衛隊幹部ではなかった」と書けるだろうけれど。ここは「当時、安田はすでに現役の陸軍軍人ではなかった。昭和五年八月、中佐で予備役入りしていたのである」だろう。
この本は書名が「皇族と天皇」だけあって、朝鮮王公族が殆ど出て来ない。もっとも「皇室一五〇年史」のように「梨本宮伊都子妃の日記」出版以前の英親王と方子女王の成婚は「政略結婚」だと書かれても興醒めするが。
東伏見邦英伯爵の得度について「高松宮日記」を使って「インチキ」だと批判されたとあるが、「天台宗の僧侶は結婚できないはずなのに邦英はすでに結婚しているではないか、という意味だろう」になるのだろうか?俗人である東伏見伯爵が得度したら、一気に天台座主になるのが「インチキ」だという意味だと思う。朝日新聞が「飛ばし記事」を掲載したようだが、当時は当然、検閲制度がある時代だ。何か天台宗の中で動きがあったのだろう。「なお、邦英は敗戦直前に青蓮院で得度を受け僧侶となる」とあるから、天台宗の宗規が変更されたのだろうか?太政官符で真宗や修験道以外の僧侶の「肉食妻帯」が公認されてから、それ以前の戒律を守っていたのは不受不施派系の宗派のはずだが。
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