紙の本
『車夫2 幸せのかっぱ』
2017/05/29 19:24
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投稿者:百書繚乱 - この投稿者のレビュー一覧を見る
浅草の街を走る人力車の車夫をめぐる連作短編集第2弾
ストーカーまがいの女性に「終日」と名指しで予約された吉瀬走
乗せた母子のようすに違和感を感じ、別れた妻子の姿が重なる山上洋司
父の再婚に賛成しながらも悩み、走と再会した女子高生悠木乃亜
など、家族のかたちをテーマにした6編の人情物語
──車夫ってのはさ、人を笑顔にできる商売なんだよ。
ヨメイを告げられた妻と俥に乗る夫を描く「願いごと」が切ない
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1より走くんの葛藤が書かれていてよかった。
高校時代の友人もクールな山上さんのエピソードも良かった。
いきなり普通の子供の生活から、大人にならざるを得ない人生ってどんなんだろう。
最後の章でお母さんを少し思えるようになったのがよかったかな。
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親に振り回される子供を見るのはとてもつらい。
どこかの瞬間に、大人と子供が逆転する。
子供は大人になり、親はまるで子供のように見える。
親も子供も同じ人間なんだと気づいた瞬間に、それが起こるのかもしれない。
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前作同様、さらりとしてるのに泣ける。
余命宣告された奥さんが旦那さんと人力車に乗る話がよかった。
乃亜との今後もあるのかな?
お母さんとはいつかきちんと会える日が来るとよいな。
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前作に引き続きおもしろかった。走の成長と、周りの人やお客さんの人生も見れてよかった。乃亜の続きが読めたのもよかったな。設定はなかなか重いし、人によっては解決策のようなスッキリとした終わり方はしないけど、そんな風に少しずつ、何かに救われて生きているんだよなって感じた。
人力車にますます乗ってみたくなった。
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シリーズ2作目。
お話はつながっているけど、短編になっているので読みやすい。一度読みだすと引き込まれ、先が気になりやめられない。
中心人物は入れ替わる。誰も幸せいっぱいってわけじゃなく、それぞれ事情があって、大人には何かしらの後悔も付きまとってる。
それでも、人力車に乗ったことで、何かに気づいたり、慰めになったり、思い出になったり、きっかけになったり。
ほんの少しでも前向きな気持ちに、しあわせな気持ちになれるのなら。やりがいのある仕事なのだと思う。
走は、やけに大人びているけれど、自分のことになると別なんだろうな。きっと3巻目で進展があるんじゃないかな。
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めっちゃ泣いた。
いとうみくさんのこの手の話、YAというより大人向けだと思うんだけど。
走ちゃんが、みんなが少しずつ成長していくのかみえて、とても嬉しい。