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第2巻では溥儀自身が語り手になって満州の立場からの建国を考えさせられたかと思うと、日本陸軍の永田鉄山が出てきたり、溥儀が日本陸軍は天皇が統制しているわけではないとの説明にビックリしたり、面白い展開だ。石原莞爾が影の実力者であった関東軍の新トップ武藤大将の石原を追い出すやり取りは面白かった。日本が戦争に深入りしていくそのきっかけが興味深く「感じる」ことが出来る印象である。確かに満洲国は傀儡国家であったとしても満洲民族側のいろいろな動き、想いがあったことはあまり考えてこなかったことである。
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今巻は結構目線が変わる。
春雷は生きていたのか。春児と会っているようだけれど
ラストの、春児の功績が創作と分かっていても泣ける。
第一后が身分にらしからぬ最後だったのは溥傑に嫁いだ皇女目線のドラマで知っていたけれど
阿片中毒だったのか。。。
冒頭の張作霖息子が一向に登場しないので今後どうなるのだろう。。
このまま、近代中国の歴史を知らないまま読み進めようと思う。
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満州国が建てられ溥儀は執政へ。彼を取り巻く張作霖の部下たちや宦官たちが、それぞれの人生を歩んで行きます。「蒼穹の昴」を読んだのは、もうずいぶん前のことだから、第2巻の50年前はどんな時代だったのか。思い出せない。
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だいぶと蒼穹の昴や中原の虹を忘れてしまっているのだが、春雷、春雲兄弟が出てくるとやはり嬉しくなる。
馬占山の我に山河を返せ、がどストレートに響いた。
ただただ願うはそれだけなんだ。っていう叫びが。
2019.5.25
81
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張作霖(チャンズオリン)爆殺事件から3年後
無抵抗将軍となった張学良()、玉座を追われた万歳爺(ワンソイイエ)溥儀(ブーイー)、
関東軍に一人反抗を続ける馬占山(マーチャンシャン)。
不死身のレイコウ・春雷(チュンレイ)、梁文秀(リヤンウエンシュウ)。
馬占山がカッコいい!
馬占山と張景恵(チャンチンホイ)と会う場面がいい。
そして永田鉄山と武藤信義。
ますます面白くなってくる。
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父・張作霖を爆殺された張学良に代わって、関東軍にひとり抗い続けた馬占山。
1931年、彼は同じく張作霖側近だった張景恵からの説得を受け、一度は日本にまつろうが──。
一方、満洲国建国を急ぐ日本と、大陸の動静を注視する国際連盟の狹閒で、溥儀は深い孤独に沈み込んでいた。
馬占山は張作霖の意思を受け継ぐ真の馬賊だ。彼が取った思いがけぬ動きは彼が馬賊であれば容易に予想できた展開。
相変わらず沢山の登場人物がそれぞれの思惑のもと、動き回る。各節の書き出しではそれが誰のことを書いているのか、すぐには分からない様になっていて読書欲を誘う。
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『蒼穹の昴』シリーズ第5部、第2巻。
今巻では、満洲国執政・溥儀に加え、第4部までの登場人物たちへ断続的にスポットを当てる構成になっている。
登場人物たちが歳を重ねてきているからか、シリーズ中の他の長編作品に比べ、全体に湿っぽい雰囲気がある。
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帯の通り、まさに満州の闇について。馬占山と志津邦陽がかなり印象に残る。もちろん春児の係累たち、そしてゆかりの人々、全てがいろんな糸でつながっているのが見えてくる。マンチュリアンレ・リポート読み直さんといかん。ともかく、この巻、感きわまるシーン多し。特にラストシーンは号泣。
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「礼が廃れたのち法が生まれた。文書無き口約束なればこそ、礼に鑑みて守ります」関東軍・武藤将軍のこの言葉は、文書が大前提の私たちが失ったものを、思い出せる警鐘です。
ラストエンペラー・溥儀が、阿片中毒の婉容と共に、逃亡するように満州に入り、皇帝への復帰を願う。張作霖の仲間だった張景徳そして馬占山が関東軍に取り込まれてゆく。関東軍は、指揮官を方針を失ったまま満州国建設に向かう。
日本が満州に。戦争に深入りしていく、その「あいまいさ」「無計画さ」がとてもやるせい。そして、それを止めることなく、新方針を決めることなく、流されていく優柔不断さは、日本らしい?でしょうか。誰も責任を取らないことも含めて。この時代も、こうだったんだって、あらためて感心してしまいました。
物語は、大きなイベントもなく淡々と進み、最後に、梁文秀の里帰りのシーンでは思わず涙が。きっと、馬占山の「還我河山:我に山河を返せ」もこんな感じだったのかもしれない、と。(馬占山は馬賊だから)農民や民衆とは違うけど)
あらためて、私たちが思うもの。軍隊が目指すもの。国が求めるもの。その違いを突き付けられたようでした。
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蒼穹の昴」シリーズ第5作目。
初めての方は是非、「蒼穹の昴」第一巻から読むことをおすすめします。
ロシア
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年末年始の忙しい時期であまり読書時間がとれないなか、少しずつ読み進める。
いろんな思惑が絡んでいて途中は頭が混乱気味に。特に軍人が出てくる場面では。それでも最終的にはつながってきて、何となくだけど理解できた。
ラストシーンはよかった。『蒼穹の昴』が蘇ってきて胸が熱くなった。