紙の本
子供のころ
2019/06/25 07:27
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供のころの心の傷は、大人になってから受けた心の傷よりも深刻だと感じます。一生残ってしまいますし、癒せるないらいい。
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何か問題を抱えている人や生きづらいと悩んでいる人はなんらかのクセのようなものを持っていて、それが幼少期に親の影響でついたクセだとわかった。どんな小さなクセであっても成長とともにいびつになり、やがて破滅へと追い込む可能性もある。色んなカウンセリングの本を読んだが、この本が一番ストンと落ちた気がした。
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なかなか良い本です。うちはこの本に出てくる酷い親達ほどではなかったけれど、生きづらさの原因がお袋にあると気がついたのは40才前後でした。こういう良書がたくさん出版されているということで、少しは良い時代になってきたのかもしれません。
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「自分の人生をコントロールできる」という言葉が大変印象的だった。
傷を抱えている人の原因、現状、これからによく立ち向かってSEP(Self-Esteem Program)、認知行動的アプローチによってより生きやすい環境へ導いていく過程が素晴らしいと感じた。
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直接暴力を振るわれなくとも、目の前でDVのシーンを見せられたり、夫婦の問題を一方の親が子どもに泣きながら話したり、味方に引き込むように私は間違っていないよね、正しいよねと話された子どもは、間違いなく被害者だ。
このようなDV、モラハラの親が子どもに悪影響を与え、子の心を壊す行動の記述がこの本には具体的に書かれている。
精神的に未熟な親の元に生まれてしまった著者が、呪縛を解いて解放され、自分の人生をコントロールしていく半生が赤裸々に書かれている。
「このような思いをした人にしかわからない…DVを受けていた時間、アレはなんだったんだろう?」
DV、面前DVを経験をした人は皆、私にこのように言うろう。
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当事者がこれまでの人生で獲得できなかった発達や成長の過程を見出し、その経験を積む機会を提供することがSEPというプログラム。
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幼少期に養育者からDV被害などを受けた方々の事例と、著者考案の自尊感情回復プログラム「SEP」の紹介、一部ワークシートもあって事例とともに参考になりました。
認知行動療法がベースになっています。
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認知行動療法とそれをさらに即効性のあるものにしたプログラムの紹介。そのプログラムの誕生の背景にある筆者自身の体験。プログラムの効果と現実的な限界。いずれも説得力があり、またわかりやすい内容でした。
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状況出来事-->認知考え方-->感情気分気持ち-->結果行動
認知、考えかたが否定的なものである場合、感情、気分、気持ち、はそれに引きzられて否定的なものとなる。その影響を受けて、結果行動も否定的なものになる。
ですから、結果行動を肯定的なものにしたい場合は、感情を変えようとするのではなく、認知、考え方を肯定的なものに変える必要がある。
どうせまた傷つけられるにちがいない。これは認知の歪み。先読みの誤り。これが行動を諦めさせ、動けなくしてしまうので、人生は変わらない。