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面白かったです。これまで読んだ有栖と火村先生の話の中でも割と上の方にいく(笑)身近にありえるかもしれない動機や有栖もちゃんと推理に参加していてテンポ良く読めました。
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(短編)火村&有栖シリーズ22
目次
古物の魔
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5
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7
8
9
10
燈火(とうか)堂の奇禍
ショーウィンドウを砕く
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3
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5
潮騒理髪店
怪しい店
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5
6
7
8
9
10
あとがき
〈店〉を題材にしたミステリをまとめた短編集。〈宿〉を題材にした『暗い宿』の姉妹編。
文庫版あとがき
解説『怪しい店』に入ってみた 東川篤哉(ひがしがわ とくや)
鵜飼杜夫、二宮朱美コンビが、『アリス亭·角川店』に入店。
という体での作品解説。
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「暗い宿」の姉妹版、と著者あとがきにもあり、まさにそんな雰囲気だった。
「暗い宿」との大きな違いに、警察関係が大阪府警しか出てこないところかな。野上さんファンなので兵庫県警が出てこないとさみしい笑
大阪府警をたっぷり楽しめる一冊。船曳班の面々も大好きなので、じっくり楽しめた。
ということで、大阪府警中心の感想。
「古物の魔」
森下さんの成長ぶりに想いを馳せた。捜査会議の描写といい、船曳班の雰囲気を読者に知らせてくれるような一編。
アリスの抜け駆け、珍しいけれどもなんとなく気持ちがわかった。こういう犯人に対して魅入られたようになってること、たまにあるよね。
「燈火堂の奇禍」
解説にもあった通り安楽椅子探偵もの。警察は出て来ず。
「万引きされたもの」がなにか、という謎が楽しかった。
古本屋さんは私も好きだけど、全体に入りやすくない雰囲気でいつもドキドキしてしまう。
店主がこの親爺さんみたいだったら固まっちゃうだろうなー。
「ショーウィンドウを砕く」
倒叙もの。作家アリスシリーズでたまにあるけど、犯人から見た火村とアリスの描写がいつも興味深い。アリスはだいたい「人畜無害そう」って言われてるね…。
こちらも府警では森下さんの出番が多い。若手の張り切りボーイは有栖川先生も書きやすいのかな。
「潮騒理髪店」
火村とアリスの電話で語られる日常の謎。
有栖川先生の日常の謎、いつもほんわかしている。
読んでいて和んでとてもすき。
散髪のシーン、物凄く気持ち良さそうで私も顔剃りしてもらってみたくなっちゃった。
リカちゃんみたいにやってもらってみたいなぁ。
火村先生には魂の洗濯になったようでよかったね。と。
舞台の日本海側ってどんな街なんだろう。モデルがあるなら行ってみたい。
ところで作品中に理髪店が出てくる小説がたくさん羅列されていたけれど、
小説じゃないけど「スウィーニー・トッド」が私はかなり印象にあるな。
並べられた作品も読んでみたい。
「怪しい店」
表題作。「被害者に味がある」事件という表現、独特だけどなんだかわかる。
でもミステリに出てくる被害者って、大抵は「味がある」ような…。死体として転がってれば役割を果たすタイプもいるけれど。
こちらは府警では、語り手アリスと行動を共にするので、まだあたり馴染みのないコマチさんがフィーチャーされている作品。
紅一点、森下さんよりは年上。火村とアリスよりは年下なのかな。そんな雰囲気。どこかで年齢明かされていたかな?
ミステリとしては、「怪しい店は」もっとしっかり考えて読めば私も真相にたどり着けたのでは?という感じがしている。
解説にもあったけど、アリスが火村に宿題を出されたところはつまり「読者への挑戦」と受けとって良いのだなぁ。
いつも通り楽しい短編で、読み終わって幸せなため息をつけた。
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怪しくて魅力的なお店にまつわる火村シリーズ短編集。
「潮騒理髪店」が好きだなー。
殺人が起こるわけでもなく、描写も綺麗で、爽やかなお店なのに最後が少しぞくっとする。
他の話もおもしろかった。
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ひとひねりがきいた話が多かった。満足。
角川ビーンズ文庫から有栖川有栖に入り、一般の文庫にも手を出した。頭の中で麻々原絵里依のイラストで火村先生とアリスの顔がイメージされるので、とても美麗な話に見えてくる。殺人事件だけど。作者が後書きに書いてあった「暗い宿(宿をテーマにした短編集)」も読みたい。
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骨董屋、古本屋、ショーウィンドウ、理髪店、怪しい店のみみや(聴き屋)で起こる事件・謎を火村英生と有栖川有栖のコンビが解いていく。うーん、火村の人物像がいまいちはっきりとつかめない。それに、文章が卑俗な感じなのがなあ。ただ、「潮騒理髪店」の話は、なんかファンタジーぽくてよかった。潮騒が聞こえる理髪店なんて行ってみたいし、主人の素晴らしい技が伝わってきた。
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店をテーマにした短編集。
普段の生活でも、毎日通る道なのにここは何をやってる店なのか?お客さん入るところ見たことないけど、気になる、という店がある。そもそも店なのかもわからないものも。出かけた先で、入りにくいけど雰囲気にとても惹かれる喫茶店や古書店がある。
本書は、誰にも経験があるそんな気持ちを思い出す。
特に古道具屋、古書店の話は空気の肌触りが伝わってくる気持ちで読んだ。
古書店と理容室の話は殺人ではなく日常的に潜む謎解き的ジャンル。火村シリーズでは初めて読んだ。
理容室の話は、旅先で波の音を聞きながら髭を剃ってもらうシーンが夢のように思い浮かべられた。とても綺麗な空気感のお話。
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犯罪学者火村と推理作家アリスの名コンビシリーズ。店にまつわる5つの謎をコンビて解決に導く。中でも、潮騒理髪店はシャーロック・ホームズ同様、自分の体験談を語りながら1つずつ整理して謎ときするのが面白い。飄々としていて、とらえどころのない火村に振り回されたりしているが、このコンビ好きです。
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火村シリーズに4Kテレビがでてくることの違和感。。。
作品の感想と関係ないけど笑
そろそろ長編が読みたいなぁ
2020.11.25
117
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お店を題材にした火村英生シリーズの短編集。
「潮騒理髪店」が少し変わってて、火村とアリスの日常が見えて楽しめた。
謎解きでいうと、表題作の「怪しい店」が好き。読み返してやっと理解できた。
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何度目かの再読。今作は「店」を題材にした短編をまとめたミステリ。どの話もやはり有栖川有栖先生らしいトリックとロジックにあふれている。犯人側の視点で書かれた「ショーウィンドウを砕く」も面白いが一番面白かったのはやはり表題作でもある「怪しい店」かな。犯人に至るまでの過程が短いながらもとても論理的で美しいと思える。
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様々な店をテーマにした今作。以前宿をテーマにした作品もあってそちらも大いに楽しめた。さて今作はどうだろう。店と言っても千差万別。どうまとめるのだろう。なるほど、それぞれ味があって面白い。お気に入りは潮騒理髪店。殺人は起きないが日常の謎に火村が出くわす。髪を切られている火村も面白かった。
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「古物の魔」「燈火堂の奇禍」 「ショーウィンドウを砕く」 「潮騒理髪店」 「怪しい店」
それぞれに事件と、悲しかったりしょうもなかったりする動機が詰まっている。正直、被害者が悪いのでは?と思ってしまうこともある。 それでも、火村は加害者を許さないいし、追求の手も止めない。 最後の事件は特に、被害者に同情もできないし、かといって犯人が悪くないわけでもなく、ただ逃げようとする旦那も嫌で、モヤモヤしたまま終わった。 コマチさんが嫌ではないけど、なんか違うと思ってしまう。 5編共ちゃんとテイストが違ってよかった。
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店にかかわる短編5篇が収録されている。
1つめと、3つめはドラマになってた?なんだか、ききおよんだこのある話と展開で、読む気が失せて、読むのに時間がかかりすぎた…
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有栖川有栖作品初デビューです。江戸川乱歩賞を受賞した荒木あかねさんが有栖川有栖さんの小説が好きでほとんどの作品を読み少なからず影響を受けたのではないかと聞いたので読んでみました。
最初に読むのに短編集を選んだのは気軽に読めると思ったし登場人物がシリーズ化している方が良いかと思い選びました。
結果、この作品を選んで良かった。
5篇の作品とも味わい深く面白い。
それぞれに謎解きがあっさりしておりスッキリ読めます。次は是非、長編を読んでみたい。