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ヤマト運輸の働き方改革が宅配便の急増に起因しそれはアマゾンなどのECが「お買物」の主役になっている昨今、百貨店のそもそもに触れようと思いページを開きました。デパートはフランスの「ボン・マルシェ」から始まることは聞いたことがありますが、デパートという言葉そのものがその革新的販売スタイルにあるのではなく、商品管理の部門別という組織スタイルにある、というのは知りませんでした。そして、日本においては1905年三越の広告「デパートメントストーア宣言」にあるように欧米スタイルの輸入ということだけではなくて、もともと呉服店の成功者たちの持っていた徹底的な「顧客志向」という根に花咲いた花、ということも改めて確認出来ました。EC全盛の21世紀、百貨店はどんな「顧客志向」の革新をもたらすのか?それにしても松坂屋の伊藤次郎左衛門、白木屋の大村彦太郎可全、三越の三井八郎兵衛、大丸の下村彦右衛門正啓、高島屋の飯田新七、天満屋の伊原木茂兵衛、阪急の小林一三、伊勢丹の山本宗二、素晴らしき日本のマーケター列伝。CSVの先駆者たちだ、と思いました!
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デパートに対する人のイメージはそれぞれある。物産展、デパ地下のおいしいもの、値段が高いなど。
著者はデパート業界で長く活躍した後、日本経営理念史研究所主催して、百貨店の経営理念史を研究という内部事情を知っている方の本。
百貨店という名前について、1909年を過ぎてから、「実業界」という雑誌の主幹であった桑谷定逸が使い始めたとある。明治20年から30年ごろにかけて、欧米の「デパートメントストア」を視察に訪れた日本人が、「百貨万般を取り扱っている店」すなわち「百貨店」という語呂の良さを選んだからと言われていると書いている。
最初は、三越がイメージを大事にした戦略を取って高貴な方から時の英雄、東郷平八郎まで得意先にして、そして、売れっ子芸者に三越の最新の帯を送って締めさせrてアピールしたそうだ。表の派手さもさることながら、客に対する誠心誠意の接客を心掛けて信用を確立したとある。
しかし、関東大震災で被害を受けて、百貨店業界は廃砂イメージだけではやってはいけないので、生活必需品の販売を始めた。そして、著者は、日本の百貨店は欧米と比較すると食料品の比率が高い特徴があり、震災後の復興の過程で、現在のような食料品を扱う「日本の百貨店」の原型が出来上がったと述べている。
厳しい百貨店業界。これからどう魅力をアピールしていくのか気になる。
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百貨店の歴史の本。ただこれに尽きる。エンタメ度が低く、かといってビジネス書(仕事の参考になる)かというとそれとも異なる。実践的な、活用できる情報はあまりないかな…。
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"商売繁盛大鑑
イシューからはじめよ
百貨店が復活する日
百貨店経営ー再生への道標ー
GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代"