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異世界ファンタジー。各地を巡りながら家の声を聞いて家主に伝える「家読み」を生業とする主人公。不思議な季節、食べ物、慣習など世界観が良い。何となく蟲師を思い出した。
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クローンのナガノがそう造られたからなのはわかるけど、いじらしさに切なくなる。
家の声を聞く。そんな牧歌的とすら思えるような家読みという職業と、一方でクローンが存在して他星間を行き来できるようなテクノロジーのある世界観。
「とても寒い星で」ナガノとシガ
「徐華のわかれ」リョクとキン
「シールの素晴らしいアイデア」サバとシール
「銀河ボタン」ナガノとシガ
装丁に釣られて読んでもみたのだけど、とても良かった。
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S(少し)F(不思議)な物語。個人的にシールとサバのお話が最高。もちろんナリタとシガの絆も素敵。ところでサバの世界の性別概念、いったいぜんたいどうなってるんだ……??
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好きな世界です。ひんやりとして硬質でつるんとしてて、でも黒スープ(たぶん珈琲だとおもってる)の温かさ馨しさを感じます。
人々の交流も描かれるけど、適度な距離が保たれてるのが良い感じ。新しいのか旧いのか、不思議。
雪舟えまさんは歌人なので独特な言葉の選択、漢字の開き方も好みでした。世界観にぴったり。“イエヨミ”という仕事、謎の動植物…登場人物たちの年齢層が上がった長野まゆみ作品のような趣。好きなはずです。
カシワイさんの装画や挿絵も素敵でした。うっとりする本です。装幀、クラフト・エヴィング商會なのか…それは間違いなくうっとりです。手元に置きたい。単行本でも良いけど、文庫にもならないんだろうか……?遠出するときに連れて行きたいお話でした。カシワイさんは絵を紙で見たい画家さんのひとりです。
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とても寒い星で
優しくて、最後の方泣いた。
これほどまでに、押し付けがましさが一切なく、さりげなく自然に優しさが描けるものなのか。決してしっとりしない。だけど登場人物 ( 特にシガ ) の言外の優しさに、溢れている。久しぶりに幸せで大満足の読書体験。
1日に1話ずつ、大切に読もう。
徐華のわかれ
徐華とは?と思ったけれど、雪舟さん独自の季節をあらわす言葉で、おそらく初夏のことである。リョクは「緑と盾」の緑で、盾と出会うんだろうという予感によって物語は終わる。空想的な植物や食べ物が、ありありと本物みたいに描写されるさまは、読んでいてうっとりするほど心地よく、長野まゆみさんのやり方にも少し似ていて、懐かしくなる。
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雪舟先生の十八番のこれまた地球とは違う惑星を舞台にした近未来の愛の物語。
さびしくないよ、君がいる。
「とても寒い星で」家読みという不思議な仕事人シガと大量生産クローンのナガノ。ずっとひとりぼっちだった二人が、”ふたり”になった話のはじまり。
「徐華のわかれ」収録作のみどたて枠。『恋シタイヨウ系』リョクとターの馴れ初めがまさか読めるなんて思わないじゃないですか…。
「シールの素晴らしいアイデア」シールとサバ…まさか雪舟先生半陰陽も嗜むのか…。性別を、性別という概念をも超えて愛し合う二人…。
「銀河ボタン」シガの鈍感!!!!!!!!!!もう知らない!!!!!!!!!!!!!!ずっとナガノと一緒にいて!!!!!!!!!!!!!!!!
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表紙イラストと内容の空気感が完全に一致。
初めての作者さんだったが、他の作品も読んでみたいと思った。
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Twitterの名言bot的なやつで流れてきて知った雪舟えまさん。良い意味で、意味がわからなくてとてもすきとおもった。漢字と平仮名の使い方がとくにすき。自分を大切にすることのたいせつさを伝えているような気がした
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独特の世界観。
1年の大半が寒い星での
出会いや愛。
家の言葉を読む「イエヨミ」
不思議な生き物。
ひとつひとつ短い話だけれど
すっと世界に入り込んでしまう、不思議な1冊
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近未来なのかなんなのかの、浮遊感漂うSFちっくな世界。家読みのシガは逃亡クローンのナガノに出会う。リョクはキンに出会い、シールはサバに出会う。ひとりが誰かと出会ってふたりになる。人間、クローン、性別も超えて。かけがえのない偶然。孤独も違いも飛び越えて大きな優しさに包まれるような物語。
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SF風味のファンタジー、短編集。素敵な世界観だった。
一人で生きてきた人が、誰かと出会い、孤独だったと気付く。でも、好きでもない人とつるむくらいなら孤独を選びそうだと感じられる登場人物たちが良かった。特にナガノの近すぎず、遠すぎない距離感がすごく好き。他人に興味はもつけど、深入りはせず、自己開示が苦手な少し不器用なところが良い。