紙の本
大人の悩み
2017/02/22 09:27
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投稿者:よよん - この投稿者のレビュー一覧を見る
大人になればなるほど悩みというものは増えていくものです。そんな大人の悩みに12人の大人が回答するという内容。迷質問や、迷回答など、お気楽に楽しく読むにはちょうどいいとおもう。
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五本指ソックスのはき方からオヤジギャグを放つ方法まで、大人を悩ますマナーの難題に作家や芸人十二人がくりだす名(迷)回答集。座を温めたい、のどかに生きたい、美を匂わせたい……この一冊が、日々の小さなピンチを救う。笑いながら粋な暮らしのヒントが見つかる、新しいマナー考。
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いかにもマナーの話、もあれば、「そうめんのマナー」なんていうテーマでもはやそれはマナーではなくてそうめんについて思うところを表したエッセイですね、というのもある。
くどくどマナーを語るのではなく見開き1ページで読み切れるのがいいし、12人のうち半分は文章を読んだことのない作家さんだったので、ちょっとのぞいてみる本としてもなかなか面白く読めた。
津村さんの「日記のマナー」で、小学校のころ、児童が書いた日記に先生がコメントを付ける、児童としては書くのは大変だけど先生のコメントは楽しみ、大人になるとSNSがその代わりになっているんじゃないか、というくだりになるほど~、と思った。その後の、誰かに言ったのに共感してもらえないという苦しみ、についてのことも、なるほど~、である。
町田さんの「保留のマナー」にも、ううむそうだなと頷かずにはいられない。「喜ばしいことだ『とは』思っています」という、ストレートにいかず別の思いもあることを示唆する言い方についての話。
マナーが守られるための方策としてナナメウエの提案をするようなものもいくつか。
穂村さんの「まんが喫茶のマナー」、三浦さんの「降りますのマナー」など。
カメレオンの舌笛・・・(笑)
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マナーをテーマにした12人の著名人のエッセイ集。
本文はもちろん、それぞれの章のタイトルと挿絵も面白い。
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好きな人たちがこうも名を連ねていては、読まずにはいられない。
鷲田清一、町田康の文章が特に面白い。
発音のマナーが秀逸!
お風呂が必要とか紅茶と甘いもので仕事ができるとか、自分を取り扱うためにマナーが必要になってきたというのに共感。
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著者
赤瀬川源平(あかせがわ・げんぺい)
井上荒野(いのうえ・あれの)
津村記久子(つむら・きくこ)
平松洋子(ひらまつ・ようこ)
穂村弘(ほむら・ひろし)
町田康(まちだ・こう)
劇団ひとり(げきだん・ひとり)
佐藤優(さとう・まさる)
髙橋秀実(たかはし・ひでみね)
三浦しをん(みうら・しをん)
楊逸(ヤン・イー)
鷲田清一(わしだ・きよかず)
座を温めるマナー
美を匂わすマナー
お口を滑らせないマナー
愛が生まれるマナー
逃げて勝つマナー
ベタを粋にするマナー
ステキなお客さまのマナー
丸くおさめるマナー
食は一大事マナー
日本が宿るマナー
乗り乗りマナー
のどかに生きるマナー
「旬」をつかむマナー
生み出す人のマナー
こころを澱ませないマナー
世渡りのマナー
悟るマナー
マナーの難問
見開き1ページでまとまっているので、細切れに読みやすかったです。マナーというカテゴリーとはなんか違うかなあという感じのお話が書かれていました。
豪華作家陣や元政治家や芸能人の一言集、たまに面白いなという話はあるけれど、そこから何かマナーを考えられるかというと、それはないかな。似たシリーズ出てるみたいだけど、次は買わないな。
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マナーとは一体何か?
大人だって迷ったり、悩んだり、失敗しているんです…というのを12人の作家が名(迷?)回答。
1話2ページなので、どこからでも気軽に読めるのもポイント。語り口が気に入ったら、その作家さんの本を探してみるのはいかがでしょうか。(平取)
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様々な事柄に関する、その人なりのマナーを集めたエッセイ集。わかるわかる、といったものから、そうかなあ?というものまで、多種多様なマナーが書かれています。一つ一つは短いので、気軽に読めますね。真面目にマナー本だと思って読むと拍子抜けしますが、暇つぶしにはいい感じ。なんてことを書くと、レビューを書く時は絶賛するのがマナー、とか言われそうですな。
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作家や芸人、哲学者等12人の著名人がマナーをテーマに書き綴るエッセイ集。
マナーといってもシチュエーションは千差万別。
買い物やお辞儀、SNSなど「マナー」がありそうなものを
テーマとして取り上げることもあれば、
「居留守のマナー」「最弱のマナー」など、それは最早マナーなのか、と思われるものがテーマとして取り上げられることも(というかそちらの方が多い)。
はては「ルールのマナー」や「マナーのマナー」なんかもでてきてマナーがゲシュタルト崩壊。
たまに佐藤優や楊逸(敬称略)あたりが深イイマナーの話をしてくるが、基本的にはクスッと笑える話がほとんど。
肩肘張らずに読める系。
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思わず笑ってしまうような独特なテーマのマナーがたくさん詰まっている
エッセイ集のような感覚でスラスラ読める
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三浦しをんさんの「年齢のマナー」が面白かった。その中の読書感想文の件も面白い。穂村さんのビクビク感、町田さんのロック、ひとりさんの芸人さんらしいネタなど、それぞれ面白かった。
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五本指ソックスのはき方からオヤジギャグを放つ方法まで、大人を悩ますマナーの難題に作家や芸人十二人がくりだす名(迷)回答集。座を温めたい、のどかに生きたい、美を匂わせたい…この一冊が、日々の小さなピンチを救う。笑いながら粋な暮らしのヒントが見つかる、新しいマナー考。
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いやはやいろんなマナーがあるものだ、とまず苦笑してしまうほど、本書にはマナーが溢れている。すべて真面目に意識的に守ろうと行動したとしたら、数時間でぐったりしそうである。だが、本書を読むのは愉しく、おやおや、とか、ほほぅ、とか、なるほどね、とか、そうだったのか、とか、さまざまな感想を抱きながら読むことができる。実際には役に立ったり立たなかったり、いろいろあるが、筆者の方々の日ごろの胸の裡が、ほんの少しだけ垣間見られるようなのも嬉しいことである。ひとつのマナーについて、見開き2ページで納まっているのも、読みやすい。愉しい一冊だった。
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それぞれの事象に対して考える個々のマナーとは,結局各人の哲学に依存する.複数名で書いている本書は,その哲学のあからさまな比較になる分だけ,書き手はその人間性を問われる.
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人前で物事を発言する際のマナーというものがある。しかし、個人的な日記など、自分が自分に対してだけ発言することにまつわるマナーは特にない。マナーを守って共感を得るか、好き放題に立った一人で考えるか、どちらがいいとは言えないけれども、「誰にも言わない」ことの内実は、大半が降らないが、たまに豊かで、常に自由である。必ずコメントを付けてくれる先生は、もういないのだし。(p.39)
相手に無用の緊張を与えないためにも、どんな語彙も平板に発音するよう心がけ、例えば、テポドン、といったような語彙も、普通に最初の音節を高く発音すると深刻で、嫌な気持ちになるので、これも平板に、牛丼というのと同じ調子で平板に発音するべきで、そうすることによって嫌な気持ちが薄らぎ、その結果、誰も責任を取らなくてよい、明るくリラックスした楽しい社会が実現したような気分になれるのである。(町田康p.47)
当たり前ではあるが、ラジオは音のみで表現しなくてはならないので、「実家から、こんなに大きいジャガイモを送ってきた」と身振りで喋ったとしても伝わらないので「実家から木魚ほどの大きなジャガイモを送ってきた」など比喩を使ってリスナーにその大きさを想像してもらわなければならない。
しかしながらゲストで来るミュージシャンなどはそんなことまで考えてくれるはずもないので「この前、このぐらいのカナブンがいて!」と興奮気味に話している、その横で即座に「ほう。500円玉くらいの」と比喩して、さらに「それが、ここに飛んできて!」と盛り上がるゲストの話を止めないようにして「ほう。鼻の下に!」と解説する必要がある。(劇団ひとりpp.214-215)
面白い話などなくても、人は息をしているだけで笑える。馴れ合うのではなく、いつも初対面のつもりで息をのむ。二話目っこもそうだが、何もしない顔というのが一番面白い顔で、ただ見ているだけでも「ぷっ」とふき出せる。(高橋秀実p.239)
もともと地上に道はない。歩く人が多くなれば、それが道になるのだ。—この魯迅の名言の中の「道」は、理屈など関係なく、幾分マナーに通じるのではないかと、そんな気がしてきた。(楊逸p.296)
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*五本指ソックスのはき方からオヤジギャグを放つ方法まで、大人を悩ますマナーの難題に作家や芸人十二人がくりだす名(迷)回答集。座を温めたい、のどかに生きたい、美を匂わせたい…この一冊が、日々の小さなピンチを救う。笑いながら粋な暮らしのヒントが見つかる、新しいマナー考*
それぞれの著者が、一つのマナーについて見開きの2頁で見解を述べているエッセイ集。
ぱらぱらと気楽に読めるのに、ほほうと感心したり思わず噴き出したり、なんだかお得な気分になります。
そしてみなさんさすがプロ、たった2頁で起承転結&オチまできっちり。良質な小話が満載です。
その上、書いているのが大好きな作家さんばかり。
穂村弘さん、町田康さん、三浦しおんさん、津村記久子さん、井上荒野さん、平松洋子さんのエッセイが一堂に会しているだなんて、本当に夢のよう…
私にとっては贅沢過ぎる1冊でした。