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十歳というと小学生。
ませた子なら、わかるかもしれないけれど、
12歳から中学生、高校生でもよいかもしれない。
題名に年齢が書かれていると、
その年齢以上の人は、躊躇してしまうかもしれないが、
良書。
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道徳の書である。その言葉は重い。どうして重いか。著者の実績・年齢が読み手に相当な説得力を与えているのだと思う。説得力って何だろう、どうやって身につければいいんだろう。例えば私がこれを書いても多分誰にも相手にされないだろうなと。
あまり本著の内容とは関係ないんだけど、そんな事を考えた。
とりあえず読んでいる途中にずっと浮かんでいたスナフキンの言葉を書いておこう
>この世にはいくら考えてもわからない、
>でも、長く生きることで解かってくる事がたくさんあると思う
>君たちも大人になればわかるさ。
>ある意味で、大人は子どもよりももっと子どもみたいになることがあるんだよ。
10歳の娘にも読ませてみようか
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この本をおすすめする理由は「わかりやすい」からです。日野原先生の、優しく、ときに厳しい私たち10代の子どもたちに向けてのかたりかけが、これからの日本を担っていく私たち一人ひとりに本当に大切なことを教えてくれます。自然と自分の気持ちに素直になれて、読者一人一人に日野原先生が人生訓を優しくかたりかけてくれます。
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95歳の現役のお医者さんから子どもにむけて語られたメッセージだけれども、大人が読んでもきっとハッとさせられることが多い本だと思います。
日野原さんのお父さんって、プロテスタントの牧師さんだったんだね。
「平和というのは世界のどこかある場所にはあって、ほかのところにはない、というような状態を決して指しません。
世界中のすべての人がおたがいに平和でありたいと手をつなぎ、助け合うときに、みんなの見つめる視線の先にあるのが『平和』です。世界のどこか一つでも人々の命が脅かされているような国や地域があるのならば、世界はまだ平和ではないのです。」
子ども同士の「けんか」、そして戦争のことについてもとても考えさせられました。
「相手にむかってこぶしをふりあげる前にすこしだけ思いをめぐらしてみてほしいのです。
深い傷を負っているのはほんとうに自分だけなのか、と。相手もどこかに痛みをかかえているんじゃないだろうかと、考える一瞬をつくってほしいのです。」
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こちらが平和だが、どこかでは平和ではない。それは平和ではないということ。
人生の先輩に学ぶことはつくづく多い
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聖路加国際病院の理事長でもあり、100歳を超えてなお現役医師である、日野原重明さんの著書。
子供たちに平易な言葉で、命について、家族について、平和について語りかける。
大人が読んでも得るものは多い。
小学校高学年になったら是非、子供に読ませたい。
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たまには冒険物語ばかりでなくエッセイも読み聞かせてみようと10歳の娘と8歳の息子に読んでやりました。まあ息子には早かったということでしょう。娘は、著者の幼少期の貧しい生活が一番印象に残ったようです。二人とも、著者が一番伝えたかったメッセージを受け取れたかは微妙ですが、それでもそれなりに神妙に聞いていたし意味がわからなかったわけでもないのでよしとしましょう。
さてそのメッセージはというと、人のために時間を使うこと、辛いことでも自分のためになるということ、家族の中での生活環境が自分を作ること、などです。最後は、争っているときでも相手の痛みを思い、ゆるし、世界に平和をもたらしてくださいという、子供たちへのお願いでした。子供たちは素直にふーんと聞いていましたが、正直なところ中途半端に歳をとった僕としては違和感を感じてしまいました。その可能性が信じられないというのと、そんなに距離感のある話を子供にして何の役に立つのかと。でも、子供の心ですから、何が痕跡を残すかわかりません。千人に一人でもメッセージを受け取る子がいたら効果は大きいと言えるのかもしれません。まだ十歳ですからね!
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日野原先生の本。
常人離れしたすごいパワーの人。意外に幼少時は入院したり、結核になったりしている。
幼少時・青年期の話はなかなかおもしろかった。育ちのよさは精神力にもつながっている、という気もするな。
長女は7歳でまだ早いのかも。自分が10歳で親からこの本を買い与えられたら、大事に読むか?そんなことが器用にできる子供ではなかったパパは、寝床で無理矢理、ピアノの練習が嫌いだったことと、少量の肉を分け合って食べる分のみを抜粋して読み聞かせました。何か感じ取ってくれればよいが。
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題名通り10歳のきみへ向けた言葉ではあるけれども、10歳ではない人が読んでも考えさせられる1冊。子どもに送りたい本のひとつです。
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息子が10歳になったらプレゼントしよう!と心に決めてました。
2015年2月2日は、その日。
なんだか感慨深いです(T_T)
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人はなぜ生きるのか?、幸せとは何か?、人生とは何か?を、10歳の子供にわかるように書かれている。生きる目標や人との関わりに悩む現代の小学生や若者に是非読んで欲しいと思った。
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百歳を過ぎてもなお,現役の医者として活躍されている筆者。少年時代は現在のように物に恵まれ,便利な時代ではない中で,逞しく生き抜いていた様子が描かれています。「医師に必要なのは,病気についての知識だけではなく,患者さんの心を理解すること」このことは,医者に限らず,あらゆる職業に言えることでしょう。子どもだけでなく大人にも,人としての生き方を示しています。
*推薦者(教教)K.K
*所蔵情報
https://opac.lib.utsunomiya-u.ac.jp/webopac/catdbl.do?pkey=BB00377822&initFlg=_RESULT_SET_NOTBIB
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ぜひ4~5年生の子に読んで欲しい。
友達との関係に悩んでいたり、思ったようにいかない子は5章から。自己肯定巻が低く、友達と自分を比較して落ちこんでしまうような子は2章から読むのがいいかも。
とても易しくて優しい文章で、日野原先生の人柄を感じた。子どもだけでなく、親も一緒に読まなきゃ!!と思うような本だと思う。親子読書にも活用してほしい。
全ての人が他人事でなく、自分のこととして考えたいと思える1冊。
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◆きっかけ
2017/5/1
◆感想
ざっと読み。図書館。子どもが10歳になったら読ませたいというレビューを見て、どんなものかと。今の自分は、敢えては娘に渡さないと思う。実際に子どもが10歳になるとき、自分がどういう考えに変わっているのか、はたまた変わっていないのか。
似たような、というか、全く違う、というか、なぜか斎藤茂太さんの『モタさんの"言葉"』を思い出して、それを娘に渡したいなと思った。
◆引用
・想像する力やおもんぱかる力のおとろえは、これからの世界にとって最大の危機かもしれないとわたしは案じています。…p160
→おもんぱかるという言葉を、久しぶりに目にした。良い言葉だなぁ。
・仲裁者があいだに入って手を出せることは、せいぜいけんかの後始末にかかわることがらだけです。だから、仲裁する人間がいても、なかなか真の解決にまでいたらないのです。感情のコントロールはその当人が自分でなんとかするよりほかありません。…p166
→これから第二子が生まれて兄弟喧嘩するようになったら、あるいはお友達と喧嘩するようになったら。このことを思い出したい。りんごの木幼稚園の例を見ても、当人たちが納得するよう当人同士が話し合ったり、距離をおいて冷静になる時間を持ったりするためのサポートを大人がしていた。子どもだからと言って話し合いができないなんて決め付けない。主役は当人たち。大人がジャッジしてはいけない。解決のための糸口やヒントを探すお手伝いをする。これを意識したい。子どもでも、自分で感じて言葉にできるし、幼少期はその訓練の時間なのだ。言葉や時間で解決する道を、探し当てる力をつける。大人になっても大切な力。そのサポートをしていきたい。
・まずはきみのほうから相手をゆるしてほしいのです。それには、精神的な強さがなければなりません。…p169
・ゆるすというのはとてもむずかしいことです。なぐり返す もちろん、相手から逃げ出すということでもありません。「自分もさんざん痛い思いをしたけれど、相手も痛かったろう」と、相手の位置に立って、相手の痛みを自分の痛みのように感じとったその先に到達できる態度です。とても人間的で、積極的な行動なのです。…p170
・相手もいつかわたしのことをゆるせるときがくるだろうと信じて待ちましょう。…p171
・きみは相手をゆるしたときから、失ったものにいつまでもこだわり続けるきみから、これからのことを考えようとするきみに大きく変身しているはずです。人間としての大きな成長を手に入れたのです。…p172
→自分のことを振り返ると、「失ったものにいつまでもこだわり続ける」ときというのは、怒り…というよりも、以下の2点の時だ。その1。「損した!」って感じる時。その2。理想の自分の姿とは違う行動を取ってしまった時。(その姿や行動が相手にどう伝わったのか気にしてしまう。)この2点のことで、心にモヤモヤしたものが生まれている気がする。切り替えが大事だと思うし、とりあえずそんな時は自分の気持ちや、あった事実を書き出してスッキリするという解決方法を取っているけど、事によっては何度も思��返してハァ…と後悔の念が溢れてくることがある。これからのことを考えるほうが建設的だし精神的にも良いと、わかっているのに考えてしまう。むずかしいことです。
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亡くなって知った。こんな有名な人を知るのが遅すぎた。いのちの授業をされ、生き方上手というベストセラーを出した医者。105歳で亡くなったが、この人の人生はまさに「時間に命を注ぐ」ものだっただろう。時間を生きたものにするのも死んだものにするのも自分次第。そして、生きたものにするためには、人のために時間を使いなさい。という言葉にも感銘を受けた。また、今の子どもたちに、「世界を知り、そこに想像力をもち、共感を高めて欲しい」という言葉も印象的だった。