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いろいろな理由から不登校になってしまった中学生たちが、集められた鏡の中の孤城。3月30日までに城のどこかに隠してある鍵を見つけた者は願いがかなえられると言う。
家の中にある鏡が光って、突然「オオカミさま」がいる城へと誘われるのは、まさしくファンタジー。ファンタジー系が苦手なので、最初の何ページかで止めてしまおうかと思ったが、読み進めてみると、個々が抱えている悩みと向き合う姿をメインで描いており、宝探しの話はどこへやら…
でも、思春期に誰でもぶつかるであろう壁に、各々が立ち向かって、未来を語る姿は胸を打つ。種明かしについては、結構早い段階で分かるけれど、メッセージ性の強い作品であることは確か。「みんな、がんばれ!」とつい応援したくなる。
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狼のお面をかぶっているから、オオカミサマは「狼様」なのだろうけれど、時々 「大神様」かと思えてしまって不思議だった。
この先生はひょっとしたら子供たちのうちの誰かか?と思ったり時代?と思ったり
続きは明日と呟きながらついつい次のページを読み始めてしまう。結局夜中までかかって読んでしまった。久しぶりにやめられない止まらない本でした。
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クライマックスがすごかった!
止まらなかった!!
この結末を知った上で、読み直したらまた面白そう。
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いやぁ~おもしろかった~
554ページとかなり長いけど、続きが気になって一気読み!
もう一度読み返したくなる作品。
エピローグもよかった。素敵な終わり方。
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三部構成で書かれていて、第一部様子見の一学期はゆっくり読み進め、二部三部は一気読みでした。
不登校の中学生の話しかと思いきや、そうではなくかなり奥深い設定だった。
辻村深月の作品はかなり読んでいるけど、どんどん引き込まれていく。
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やっぱり私はどこまでも優しい作品を書く辻村深月が好きだなぁ。
主人公の気持ちも、お母さんの気持ちもどちらもわかってむねがきゅーっと苦しくなりました。文庫化される前に待ちきれず購入してよかった。何度も読みたい。
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久々の辻村さんが書く学生物きたぁーーーー!!!と、読み始め早々テンションが上がり、そのまま落ちる事なくむしろ上り詰めて泣き、やっぱり学生物を書く辻村さん最高だ…ほんと、好き。と、なった。
どのキャラも丁寧に書き込まれている愛は今回の作品も同じ。
読めば読むほど、どんどんみんなを好きになっていく。何気ない文章に隠された伏線が、最後になって綺麗に回収されて終わる…かと思いきやもうひと落ちあってこりゃやられたとなる。
みんなのその後を是非書いて欲しい。
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鏡って何だろう。この城で探す鍵って何だろう。この城って何なんだろう。そもそもなぜ彼らはここに集められたんだろう。
いくつもの「何」を求めて読み続ける。けれど、この「何探し」はこの物語のキモではなかったんだ。彼らがここに集められた理由も、鍵を探す意味も、オオカミ少女もの正体も、海の上に小さく出ている氷山の一部でしかなかった。
おおきな時の流れの中で、今、自分がここに生きている意味。なぜこの世に生きているのか。こんなにも苦しいのに生きていかねばならぬのか。
「たかが学校」そう思えずに苦しい朝を迎えているたくさんの子どもたちのために、この物語は大きな扉を開けている。届けなければ、一冊でも多く、届けなければ。
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中学生のあの頃、この本に出会っていたら、、と思わずにはいられない。帯の「あなたを助けたい」の一文に物語のすべてが詰まっている。どうか一人でも多くの子供の手にこの物語が届きますように。目の前の世界が唯一であると絶望を感じたあの頃。そんな時期を乗り越え大人になった私たちの心にもきっと温かく広がる物語。やっぱり私は辻村深月さんの物語が本当に好きだ。いやそれにしても、もっとじっくり読みたかったのに、一気に読んでしまった。後日ゆっくり丁寧に読み直したい。
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どんな内容か知らずに読みはじめて、うすうす登場人物たちの関係について気づくことはあったものの、じーんと来た。
今まで辻村作品は、超優等生やイケメンキャラばかりにスポットが当たって何となく感情移入しづらかった。本作の主人公こころは癖がなくて良かった。
いじめで通えなくなったり、ほんの少しのすれ違いやイライラで人間関係がぎくしゃくする描写はすごくリアルだった。
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ある朝。安西こころはお腹が痛くなって学校に行けなかった。それからずっと、行けないでいる。母の目が私を責めているような気がする。行くと約束したフリースクールも、行けなかった。そんな日、部屋の鏡が光ってこころは鏡に吸い込まれた。その先にいたのは狼のお面をつけた女の子と、六人の子どもたち。女の子は言う。願いの鍵を見つけろ、と……。
ものすごくよかった。内容的には本当に小学校高学年から中学生の課題図書のような話なんだけど、子どもたちの心が丁寧に描かれていて、かつ成長や謎も仕込んであってよく出来てる(えらそう)マサムネとスバルも、こころとアキも、そしてリオンも、ちゃんと巡り会えてよかった。フウカとウレシノの未来も見たかったな。今を生きて、大人になって、約束を果たして。どうかみんな幸せになっていてほしい。私は学校に行かなかった子どもではないし、こころたちのような子どもがいる親でもない。だから実際に今苦しんでる子どもたちがどんなふうに読むのかは分からないけど、この話を受け取ってもらえたらいいなと思う。
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主人公達と年齢も立場も違うけど、引き込まれ、なるほどなぁと思う小説。
異性に対しピンとこないという理由
自己評価は低いのに、自己愛が強いという婚活者
これは結婚前でなくても、ずっと続くパートナーとの関係なのでは、と思う。然るに自分も思い当たってしまった。
途中どんな結末になるか気になったが、なるほどと思うと共に、少し上手くまとめた感が残った
でもさすが・
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すごい良かった…途中でもしかして!って設定に気づいたけど当たってて嬉しかった∩(・ω・)∩
この本で辻村さんのサイン会に始めて行けたから、思い出の本になるんだろうなーーー!!!好きだ
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凄い…ほんとうに凄い。
読み終わって、本を閉じてからもじわじわと感情の波が押し寄せてきて、胸がいっぱいで苦しくなりました。でもその心苦しさはとても心地の良いものに感じました。
最初はこころちゃんのうじうじした所にいらいらしっぱなしだったけれど、それは、私自身もいつかどこかで経験した事のある気持ちだからなんだと気付かされました。
この子たちは怠け者でも普通じゃない子でもない、自分の力を振り絞ってがんばっている、たとえ周りに理解されなくても、精一杯生きていたんだなあと思うと全員を抱きしめたくなりました。
誰の心にも、こんなお城があったら素敵だね。みんなが出会えてよかったね。
わたしも頑張って、大人になろう。そして生きよう。
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不登校の中学生達が不思議な世界で繋がって再生していくお話。様々な設定がユニークでミステリー要素もあり素敵な作品だった。不登校に寄り添う著者の優しい気持ちが心に響く。これは映像化されると思う。