2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:アネモネブーケ - この投稿者のレビュー一覧を見る
現実には起こりえない設定に共感できなかった。ストーリーも先が読めてしまった。本屋大賞受賞ということで購入しけれど、期待外れだった。
投稿元:
レビューを見る
あることがあり、学校に行かず、家に引きこもっている中学一年生のこころ。ある日、部屋の鏡が光だし、異世界へ…そこで待っていたのはオオカミのお面を被った少女。自分のことをオオカミさまと呼ぶようにいい、同じく中学生の6人と一緒に願いが叶う鍵を探すように言われる。
それぞれ訳あって学校には行かず、この城に集められた7人。学年はバラバラ、個性も様々で、初めはぎこちない関係だったのが、長い時間一緒に過ごすうち、打ち解けていく。なかなか自分の思いを話せなかったこころも、そんな仲間のよさが解ってくる。そして、いろんな秘密が解ってくるのだが、ラスト、こんな風に繋がるんだと感心。エピローグまで一気に読みました。
中学時代って、まだ学校という狭い世界の中で生きている自分が全て。そこしか居場所が無いと思っているのにそこで躓いたら、絶望してしまいたくなるが、この本を読んで、そうじゃない、いろんな世界があって、『たがが学校』と割りきれれば、未来は誰にもやってくると思った。
投稿元:
レビューを見る
本屋大賞、ダントツでしたね。
なんとなく、宮部みゆきさんが書きそうな物語ですが、こちらのほうが優しさに溢れています。
読んでいるときの感情の起伏がブレイブストーリーと何となくかぶります。
何かと生きづらい世の中ですが、捨てたもんじゃないかもと思える作品です。
これを読んで救われる人は少なからずいると信じたい。
さて、ミステリ部分、時代のズレはすぐわかりましたが、エピローグは意外でしたね。そっちかー!みたいな。自分はオオカミ様と思っていました。
投稿元:
レビューを見る
久しぶりの辻村深月さん。ここ最近の辻村作品より以前の感じでとてもおもしろくて先が気になって即読了。
それぞれ学校に通えなくなってしまった中学生7人が鏡に導かれて願いを叶える鍵を探す。なんともわくわくする設定!学校に通えなく、自分のことが普通じゃない、と感じていたり孤独に思っていた7人が城で過ごすうちにお互いを助け合える存在だと認めあっていく、そういうのいいよね~。
読んでて途中から違和感に気付いて、マサムネが「パラレルワールド」とか言い出したからえ、違うでしょ!マサムネ!ばか!!!と思ったりして。
ただ、オオカミ様と喜多嶋先生の正体は気付かなくって最後わかったときにじーんとした。それと、エピローグ前にリオンとこころの今後はわかったりアキのこともわかったけど、ウレシノとフウカ、マサムネとスバルがどなったのかもさらっとでいいから書いて欲しかったなぁ~記憶が残ったリオンは、その事をこころには話さないのかなぁ~みんな気づかないままなのかな~。
でも、みんなそれぞれ辛いけど乗り越える力をもらえてその事だけは忘れないでいて欲しいと思ったり。優しくてとても良かった。
アキ、ちょっといじわるでくせ者だったのに素敵な大人になってて感心したよ、、、。
「未来で待ってる」ってセリフが時をかける少女!と思ってすごく好きなセリフだからこのお話でも使われてて素敵なセリフだなぁと改めて思った。
投稿元:
レビューを見る
自分の部屋の鏡が光ったその時からもう一つの物語が始まった。今月司書がおすすめするのは2018年に本屋大賞を受賞した辻村深月さんの『かがみの孤城』(913.6-ツ ポプラ社)です。
ある共通点をもった7人の中学生が鏡によって通じた城に集められ、願い事が叶う鍵を探す物語です。現実世界とパラレルワールドのように展開される城での生活は、登場人物たちの現実世界にも少しずつ変化をもたらし、それぞれが抱える問題に対して、自分の力で向きあうようになっていきます。
後半は読む手を止められず一気に読んでしまいました。それだけこの物語の力は強かったです。一つ悔しいのは私がこの作品に高校生までに出会えなかったことです。本の世界は時に私たちを導いたり、優しく抱きとめたりしてく
れます。悩みを誰かに相談できればいちばんですが、誰にも告げられない想いもあるでしょう。そんなとき、本は私たちの鏡となってさまざまな答えを与えてくれるはずです。
投稿元:
レビューを見る
間違えなく、2017年読んで良かった本になります。あの頃の鈍い痛みをこんなに温かく包んでくれる作品に出会えるなんて。たくさんの今を生きてる子ども達に、そしてあの頃子どもだった大人達に読んで欲しい作品です。最後はやっぱり、辻村さん♪やってくれました♪
投稿元:
レビューを見る
言葉に出来ないくらい感動した。
正直、読み始める時期待値が高すぎてそれを超えられるか不安だったけど、あっさりとそれを超えてくる辻村さん流石です!!!
前半は、城のみんなが周りをうかがってる感じだったけど、だんだんそれがなくなってきて、信頼しあっているのが伝わってきて嬉しかった。
私は、こころが好きだなぁ。疑心暗鬼になったり卑屈になったりするけど、闘ってることはわかる。喜多嶋先生の「こころちゃんは闘っているでしょう?」という言葉、これは響くよね。
頑張ってより数百倍は嬉しいと思う。
心のお母さんもいい人だよね。お母さんが味方かどうかってすごく大切な事だと思った。
みんなの話から時間軸が違うんだなって予想できたけど、明かされた時は興奮した。
喜多嶋先生とオオカミさんの正体はわからなかったから、本当に感動した!!
ラストスパートはページをめくる手が止まらない止まらない!!目がうるうるして、やられたって感じだった。
語彙力が乏しくてこの感動を表現出来ないの悲しい…
とにかくこの小説に出会えて良かった!!
今、居場所をなくしてる人に読んでもらいたい。そして、学校だけが全てじゃないってことを知って欲しい。
私は、あの7人が大好きです♡
投稿元:
レビューを見る
辻村さんというよりは、宮部みゆきさんっぽいかな。
7人が現実で会おうとした時、会えないだろうな、とは予想できたけど、まさかの「パラレルワールド」説?!私の中には別の説が出来上がっていたから、それにみんなが納得していくのに違和感がありつつ、自分が間違ったかな、と思ったら、やっぱり、そうだったじゃん!
アキの現実が苦しすぎてやりきれないけれど、それを乗り越えてくれたようで心からほっとする。
オオカミさまのことまでは予想できなかったなー。
見事にしてやられて嬉しくてニヤリ。
投稿元:
レビューを見る
好きなタイプの辻村さんだと読み始めて、すぐに思い大事に大事にゆっくりとら読もうと思っていたのに、面白くて一気に読んでしまった。
ページがどんどん減っていく切なさったらなかった。
ネタはなんとなくわかったけど、ラストで全てが繋がった時は思わず「なるほど」と声が漏れた。
全てが集約され、温かい気持ちになれ、心が軽くなれた。
頭の中に、絵がどんどん浮かんできて、こころやフウカが動き出す。
本当に逃げることも大事、闘うことも、前を見ることも大事、色んなことを教えてくれた本だった。
投稿元:
レビューを見る
新聞の、「一気読み必至!問答無用の著者開講傑作!」広告を見て興味を持った。
帯に 鏡が光始めただの、城の中で 鍵を探すだの、ファンタジー系?
読み始めて いじめによる不登校の7人の中学生のからみ…
あれあれ!? 予想とは違うなぁ~と思いながらすすめていくと 伏線らしきものが 所々に…
後半に なるほど、ラストに またまたなるほど~と唸りました。
みんなに勧めたい1冊♪
投稿元:
レビューを見る
5月、学校に行けなくなった安西こころ。雪科第五中に入学したばかりだけど、新しいクラスメイトに目をつけられ、家から出られなくなってしまう。フリースクールでさえ行けなくて、両親が仕事に出たら、1人、家にいる。
そんな時、部屋の鏡が光る、その鏡を通って見知らぬ城にたどり着き、狼のお面を被った少女に出会う。
「オオカミさま」と呼ばせた少女が鏡の中の城で引き合わせた、4人の男の子と、こころ含めて3人の女の子。
日本時間で朝9時から夕方5時まで、自宅と鏡の城を行き来できる。それ以外の時間に残っていたらオオカミさまに食べられてしまう。1人がルールを破っても、連帯責任になる。3月30日までに秘密の部屋の秘密の鍵を見つけたら、願いを一つだけ叶えることが出来る・・・、そのチャンスを得られた7人はラッキーだ、とオオカミさまは言う。
わけがわからないままに、城に集められた7人。
少しづつ打ち解けてゆき、いつしか7人には絆が芽生える。
だが秘密の鍵を見つけて、願いを叶えるとは?なぜこの7人が集められたのか?オオカミさまの正体は?7人の現実は?
中学生にオススメのファンタジー!
投稿元:
レビューを見る
私自身もトロすぎたことと性格的に人見知りすぎて人間関係を良好にできなかったことから学校に居場所を得られず、得る気力を失った中学校生活だったから最初はとても辛くて読み進められませんでした。
でも進むごとに面白くなっていって一気に読んじゃいました。
願いはかなうけれど根本的に何か解決するわけじゃない。
でも「いじめ」は助け合える他人がいて「ここだけが居場所」じゃないと強く思えるだけで強くなれるんですよね。
それでもやっぱり高校生や大学生ほど行動範囲を広げられない中学生にとっては「ここしかない」んですけれどね(苦笑)
でもこの孤城のように別の場所に逃げてもいいと思います。
私はできなかったけれど逃げてフリースクールに行ったり勉強やスポーツ、芸術に没頭してもいいと思います。
私は投げやりになりすぎて何も手を付けなかったけれどせめて勉強しておくべきだったなーと思います。
今からでも遅くはないかと力強くさせてくれる本です。
そりゃ本屋大賞に選ばれるだろうな、と思わせられました。
投稿元:
レビューを見る
いろいろな理由から不登校になってしまった中学生たちが、集められた鏡の中の孤城。3月30日までに城のどこかに隠してある鍵を見つけた者は願いがかなえられると言う。
家の中にある鏡が光って、突然「オオカミさま」がいる城へと誘われるのは、まさしくファンタジー。ファンタジー系が苦手なので、最初の何ページかで止めてしまおうかと思ったが、読み進めてみると、個々が抱えている悩みと向き合う姿をメインで描いており、宝探しの話はどこへやら…
でも、思春期に誰でもぶつかるであろう壁に、各々が立ち向かって、未来を語る姿は胸を打つ。種明かしについては、結構早い段階で分かるけれど、メッセージ性の強い作品であることは確か。「みんな、がんばれ!」とつい応援したくなる。
投稿元:
レビューを見る
狼のお面をかぶっているから、オオカミサマは「狼様」なのだろうけれど、時々 「大神様」かと思えてしまって不思議だった。
この先生はひょっとしたら子供たちのうちの誰かか?と思ったり時代?と思ったり
続きは明日と呟きながらついつい次のページを読み始めてしまう。結局夜中までかかって読んでしまった。久しぶりにやめられない止まらない本でした。
投稿元:
レビューを見る
クライマックスがすごかった!
止まらなかった!!
この結末を知った上で、読み直したらまた面白そう。