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途鎖国の異能者を描くSF短編連作集。
・砂の夜
・夜のふたつの貌
・夜間飛行
・終わりなき夜に生まれつく
の4編収録。
「夜の底は柔らかな幻」のスピンオフ短編集です。
4年前に読んだ作品なので登場人物やストーリーの詳細は忘れてしまいましたが、「途鎖国」「イロ」「在色者」などのワードと意味はすぐに思い出せました。
恩田ワールドではありますが、前作ほどははじけていないので、読みやすかったです。
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面白かった!が本編をあまりにも忘れてるのであっちを読み直す必要あり。勇司の大学時代、それに続く葛城の話が一番謎な感じで興味深い。葛城の過去ってなんだっけ…?から読み直す必要あり。
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【収録作品】砂の夜/夜のふたつの貌/夜間飛行/終りなき夜に生れつく
『夜の底は柔らかな幻』の前日譚。正直本編はドタバタしていたという印象だったのだが、もう一度読みたくなった。
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『夜は柔らかな幻』に登場した人物たちのそれまでに焦点をあてた短編集。
【砂の夜】
須藤みつきは医師として戦争地帯での医療チームの中で働いていた。そこで見かけた同じ日本人の軍勇司と言葉を交わすようになる。彼らが向かった地域で謎の死体をみる。それを原住民は“呪い”と呼んだ。日帰りでキャンプへと帰るはずだった彼らを砂嵐が閉じ込める。そして深い夜の中、悲鳴が響き渡る。
【夜の二つの顔】
軍勇司と葛城晃との出会い。ダウナー系の薬。
【夜間飛行】
葛城晃が受けた入国審査官の試験。そして神山との再会。
【終わりなき夜に生まれつく】
神山を追いかける雑誌記者の不運。
文句なく面白かった。またこういう短編集を出してほしい。
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本編である『夜の底は…』の感想を「(前略)…主要な登場人物の生死を曖昧にしているのは続編の可能性を意識したからでしょうか。ここで登場した超越者にまつわる続編があってもいいように思います。」と結んだが、スピンオフときましたか。まだ、続きがありそうな…。
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夜の底は柔らかな幻を見ていないが、見た。なんか、こういうキャラMAZEシリーズにいたようなキャラがいたような・・・。話的には特殊能力を持った人間の話なんだけれども、やっぱり夜の底は柔らかな幻を読んでいなかったせいかそこまで面白くなかった。面白く読むためには夜の底は柔らかな幻は必読なのかもしれない。
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初読。図書館。『夜の底は柔らかな幻』のエピソードゼロ的な短編集。葛城と淳一はキャラがさらに肉付けされたのに対し、神山は相変わらず顔のない感じが変わらない。軍勇司がキーパーソンになってるのが、物語の広がりを感じる。エピソードゼロってどうして書きたくなっちゃうんでしょうね。キャラへの愛着は深まっても物語の進展には無関係だし。でもこれでさらに続編への期待が高まってしまう。こうやってみると、物語の続きが気になるシリーズを恩田さんは豊富にストックしてますね。
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「夜の底は柔らかな幻」の前日譚。タイトルからして、あの3人が山の中での実験生活させられていた時の話なのかと思っていたので、読み始めてびっくり。
ま、その時の話は「夜の底~」はの方で多少なりとも語られていましたからね。
期待していた方向と違っていたので、ちょっと残念でした。
生まれ持った性質からは抜け出せない。そう考えると、なかなかやるせない。
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スピンオフは嬉しい!!
短編4作。
須藤みつきと軍勇司の医療キャンプでの出会い。
勇司と葛城晃の大学での出会い。
葛城のインターン?とラスト神山登場。
神山を追う記者?との出来事。
葛城が相変わらず、意外に可愛い。
イロの力も具体的に描かれていた。
神山が登場する4作目は他の3作品とはちょっと違う印象を受けた。
坦々となのに、妙に気になるのが正に神山のよう。
「おまえ、夜の湖みたいだな。」
「終わりなき夜に生まれつく人あり」
言葉のチョイスが作家さんは凄いなぁ。。
『夜の底は柔らかな幻』また読みたい。。。
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「夜の底は柔らかな幻」の続編。私「夜の〜」は読んでないんだけど十分楽しめた。途鎖って?在色者って?色々はてなのキーワードが浮かんでたけど、不思議と入っていける世界観。
そして今「夜の〜」を読んでるけど、あーあの彼ね、なんて感じで読めるから面白い。
あまり現実離れしたストーリー設定は苦手なんだけど恩田陸の作家力はさすが、そんな私でも夢中にして読ませてくれる。
恩田陸さん、次制覇したい作家さんとなった。
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+++
強力な特殊能力を持って生まれ、少年期を共に過ごした三人の“在色者”。彼らは別々の道を歩み、やがて途鎖の山中で再会する。ひとりは傭兵、ひとりは入国管理官、そしてもう一人は稀代の犯罪者となって。『夜の底は柔らかな幻』で凄絶な殺し合いを演じた男たちの過去が今、明らかになる。
+++
スピンオフ作品とは知らずに読んだのだが、この系統がいささか得意ではないので、元作品の方はたぶん未読である。特殊能力を持つ在色者と呼ばれる人々と、一般の人々との軋轢は、現代社会にもある様々な差別意識の権化のようでもあり、痛ましくもやり切れない思いに駆られもする。さらに、在色者同士の心の読み合いや軋轢も存在し、そこには当然力と力のぶつかり合いもあって、何とも言い難い気持ちにさせられる。それぞれがそれぞれに穏やかに生きていくことはできない相談なのだろうか。興味深く読みはしたが、やはり苦手意識はなくならず、元作品はいいかな、といまのところは思っている一冊である。
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大学での軍と晃の交流は、なかなかよかった。こういうスピンオフ的なのに弱い。入国管理局のキャンプの話は正直よくわからなかった。神山の人物像が未だによくわからないのが不気味で良い。
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砂の夜
アフリカへ日本医師団が支援へいく。傭兵が守っている
ボランティアに行った時に借りた、指貫がちょっと浮いている。トサ出身の医者でゲイ、色者の勇二がイロを持っている人がいるのに気が付く。全ての物が浮いている。外に出ると少女が浮いていた。傭兵が撃った。物が落ちた。
夜のふたつの顔
勇二が医大生になった。大学の不良グループにボコられそうになった葛城。植木鉢を落としたら、植木鉢が砕けたのを勇二は見た。葛城は強い色者。イロの力を調整する薬が裏で出回っている。作っていたのは葛城。山で育ったので自作ができた。葛城は誰かに見られたいるのに気がつく。
管理官にならないか?スカウトされた。待ち合わせ場所に行くと、突然、大爆発。能力を見る試験。コルク銃が葛城にいる場所だけ入ってなかった。
夜間飛行
葛城が入国管理局のキャンプに参加。小屋のお札を1週間守るという理不尽なルール。盗まれるとレンガを積んで壁をつくる。終了間際にきれてイロを使ってしまう
神山もきていたが、途中で脱出。
終わりなき夜に生まれつく
週刊誌記者が神山の雰囲気がおかしいので尾行
バイトに見張りを依頼。
連続殺人がイロによる疑い。神山が有色者では?
記者が電話で呼び出される。神山がイロを使って浮いていた。3人を殺した男を殺していた。反イロ団体の内紛による犯行だった。
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夜の底は柔らかな幻のスピンオフ
再読してから読めば良かったと思った。
大まかなあらすじは覚えていたから、設定にもすんなり入り込めたけど、
肝心の登場人物を覚えていなくて…。
覚えていたのは葛城と神山。
神山はここでも謎の男。読めない。
葛城の学生時代が読めたのは良かった。
でもこの中で面白かった話は「砂の夜」かな。
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「夜の底は柔らかな幻」のスピンオフ的作品だそう。前作をまだ読んでいないけれど、これ単体でも十分楽しめた。ただ、すっきりしなかったりモヤモヤした部分(いい意味ではなく)が多いのは「夜の底は~」を読めばしっくりくるのかしら?人物たちの際立ったキャラは個々にとても好きでした。