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活版印刷に惹かれる。
三日月堂に巡り合う人たちが一歩進めるお話。
なぜか目頭があつくなるのです。
じっくりじっくり何度でも読み返したくなる。
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活版印刷三日月堂 星たちの栞の続編。
朗読会をめぐる「ちょうちょの朗読会」
ファースト名刺「あわゆきのあと」
貝殻の銅板と豆本「海からの手紙」
活版で作る本「我らの西部劇」
の4編が収録されています。
前作から引き続き活版印刷屋さんの三日月堂・弓子さんとそれぞれの思いを文字にしたい依頼者のお話。
「あわゆきのあと」は、会ったこともない姉の存在を受けいれる少年と両親の気持ちが伝わってきます。
「海からの手紙」「あわゆきのあと」のファースト名刺をもらった女性が主役。人と付き合う、関わる事を避けていたがが三日月堂に行ったことで変わるお話。『時間は流れる。人は変わる。』という台詞が胸に刺さります。
活版印刷は文字ひいては、言葉を扱い人の思いにも響くんだろうな。
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去年8月に読んだ「活版印刷三日月堂」の続編。
前作は佳いお話で、今回も似たようなテイストが並ぶなぁとは思いつつも、なかなかジンと来た。
今回、特に心を動かされたのは、2話目と4話目。
2話目は、生まれた直後に亡くなった姉のことから死について小学生のお話。
死について考えることは反面生について考えることだな。
この歳になると、本当に自分が死ぬときのことを考え、怖くて、悲しくなる時が、たまにある。
悔いのないように生きるのはなかなか難しいことだけど、『みんなと楽しく過ごして』いきたいよね。
4話目は、突然の病気が原因で会社を辞めた男を通じて語られる父と息子の関係性について。
自分の身になって考えても、父と男の子の関係って、これまたなかなか難しいと思う。
私の父に対する感情と父が私に抱いていた感情は、それぞれどのように近しくてどれほど離れていたのだろう。
私と息子たちの場合はどうだろう。
それぞれに問題を抱える彼らに対して、私がしてやれることは何だろう。
してやれる、なんて、上から目線ではダメなのかな。
色々なことを思わされた。
4話目は、西部劇やスター・ウォーズを語った部分も楽しめたのだけど、あとがきを読んで驚いた。
ほしおさなえさんって、小鷹信光さんの娘さんだったのか。
小鷹さんと言えば、“ハードボイルド”という言葉が思い浮かび、私たちの世代からすると「マルタの鷹」の翻訳にとどめを刺す。
とすれば、最後の話はもしかして、小鷹さんとほしおさん(娘だけど)の物語だったのかもしれないな。
そう思うと、物語の味わいもまた一段と深みを増したよう。
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貝は内側から自分の貝がらのかたちをつくる。
一生かかって自分のかたちを
つくろあげる。
でも
貝自身は、自分のかたちを
見ることはない。
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ブクログさんのプレゼント企画で第1作目といっしょにいただいたもの。うう、泣きたくなんかないのに涙ぐんでしまった! というよくわからない意地と共に読了。あすへ踏み出すためのヒントが小説というかたちになって目の前に現れたように感じた。前作は中学生や高校生、今作はおとなと呼ばれる年齢層に向いているのではないだろうか。もちろん誰が読んでも素晴らしい作品ではあるが、意地を張っていなければ崩れ落ちてしまいそうなひとに届いてほしいとおもう。わたしも小説という存在を通して得た“輝く遠い場所”を、胸に住まわせて生きている。
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■胸の奥の見えない言葉が想いをのせて刷り上がる―
小さな活版印刷所「三日月堂」には、今日も悩みを抱えたお客がやってくる。店主の弓子が活字を拾い、丁寧に刷り上げるのは、誰かの忘れていた記憶や、言えなかった想い…。活字と言葉の温かみに、優しい涙が流れる、大好評シリーズ第二弾!
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「素敵」って言葉が似あうストーリー。
1作目に続き、大切にしたい一冊。
あ、ブクログのプレゼントで頂きました。
感謝しております。
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朗読会の『白いぼうし』。「これは、レモンのにおいですか?」に続く数行でざわざわ?ぞわぞわ?してお話を一気に思い出し…はしなかったけど、不思議な感覚でびっくりした。あわゆきちゃんの名刺も素敵だった。
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【収録作品】ちょうちょうの朗読会/あわゆきのあと/海からの手紙/我らの西部劇
先日書体の本を読んだこともあり、興味深さもひとしお。朗読、命、豆本、自費出版、と魅力的な話が続く。朗読会は聞いてみたいし、豆本は見てみたい。
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前作に続き、活版印刷の世界に引き込まれた。
幸運なことに本にかかわる仕事をさせていただいているおかげで、活版印刷や豆本等々にも興味を持たせてもらっている。
それでも、こうした憧ればかりが強くなり、そろそろいろんなことを考えていこうかな。。
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それぞれの短編に登場する人物たちは、悩みを抱え壁にぶち当たっても荒れずに静かに呼吸するように自分が今できる事を真面目に取り組んでいく姿勢の人たちが多いと思う。そのがむしゃら感が無い所が、こちらも肩ひじ張らず疲れず見守れるところのように思う。『ちょうちょうの朗読会』に出てきた物語は、すっかり忘れていた自分が小学生の頃の思い出を呼び覚ましてくれてとても懐かしく感慨深かった。
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川越の活版印刷所を舞台にした物語第2段。今回のお話4つはすべてとこかでつながっており、話だけでなく人のつながりを強く感じさせるものになっていた。
銅版画の話が個人的には好き。凸版と凹版の違いとか。豆本見てみたいなあ。
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活版印刷「三日月堂」どの話も少し、切なくうるうるきました。ちょうちょうの朗読会 あわゆきのあと 海からの手紙 我らの西部劇
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前作同様、活版印刷の良さが伝わるいい話でした、が、何だか物足りなく感じるのは、シリーズを通しての謎だったり、恋愛事情だったり、大きく話が進展するような事がないからかな。止まっている大型印刷機を動かすということがシリーズのテーマならば、個人的には弱いような気がします。ずっと、このテイストで続くなら、この辺でリタイアかな。
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連作短編4編
ちょっとした素敵なお店がゆっくり伝わっていくような感じで,三日月堂も少しずつお仕事が広がっていきます.バトンタッチするかのようにお話の主人公は変わっていくのですが,活版印刷はその核にあって物語を優しく支えています.親子2代に渡る確執と愛情を描いてホロリとした「我らの西部劇」が良かったです.