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紙の本
素晴らしい百合作品でした。
2017/03/21 22:11
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投稿者:ガディアム - この投稿者のレビュー一覧を見る
ヒロインの乙女が25歳(もしくは26歳)となって、自宅兼建築士事務所(まだ独立開業ではないらしいですが)で湊先生と同居するまでが描かれています。
教師と生徒の刹那的な同性愛ではなく、職業と家を得て、(実質的な)結婚生活を送るまでの人生の経過を描いているという点で、通常の百合作品,恋愛作品とは異なる内容となっています。
乙女が湊先生の両親を「お父さん,お母さん」と呼んでいること、湊先生の両親や兄から湊先生のパートナーと公認されていること、2人が将来の夢について語っていた通りの自宅に住み始めるシーンなど、見事な最終話となっています。
作中の人物および風景の繊細な画風も素敵です。
また、カラー表紙,巻頭のカラー挿絵(これは旧版のカラー表紙のようですが)では、主人公以外の人物,風景も細かく描きこまれています。
特に、カラー挿絵の夜の坂の風景で、自転車を押す塾講師と、講師に対してストーカー行為を行っている少女がしっかり描きこまれている点は見事です。
ストーリー面では、本巻の後半の、乙女が実母の下に戻された中学3年生の時点からの各話ごとの舞台背景が分かりにくく、前後のストーリーを読み返しましたが、あえて細かい説明の文章をいれるのではなく、登場人物の発言などから状況を推測できる内容となっており、読み返すことで味のある仕上がりとなっています。
また、乙女に恋心を抱いて玉砕した矢作日名ですが、盗聴器の自作シーンは、日名の表情が秀逸過ぎて、良い意味で印象的です。
世間一般の評価は得られないかもしれませんが、百合物としては素晴らしい作品です。
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