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【きっかけ・目的】
いわゆる、生産管理における進行管理について勉強をしているところで追加でこれをセレクトした。大学の授業で使うようなオーソドックスな生産管理の要諦が書かれている。
どうも今更であるが、業務をこなしていて業務間の捌きなどをしているときに親会社からの指示には「進行管理」という単語が出てこない。代わりに生産計画、生産統制、標準作業時間などの言葉は頻繁に使われている。
【感想】
現状の問題点を把握するために生産管理の業務について網羅的に読んでいるが、そもそも基本そのものができていない、ということに気づく。
生産管理の教本として基本を全て網羅している。日本における生産管理の基礎は戦前に遡るが、戦後からの流れを主なものとして大量消費、大量生産を支えた管理の歴史と基本的要素を端的にまとめて書いてある。まさしく授業だ。学生の時を思い出した。そして「本のエンドロール」も何故か思い出す。
生産管理は各項目が全て管理するためのスキルだ。自分が知りたい進行も進行役とか進行管理者という言葉で一般的に通用するので気にも留めなかったが、計画があり予定どおり実績をあげているかを確認、調整し管理するのが概念だ。どこを見て管理するのか肝心なところがあるのだ。その肝心ってことが何なのか、、、。それは製造工程ごとに違うが考え方の根底は同じだから自分の勤める職場にあう解答があるはずなのだ。
自分の所属する部署の業務は長いこと、この肝心なところが適当にされてきた。だから今となっては何かできていないと感じても対処ができない。こうすべきという最適解を求めだすための理解がたりない。
【終わりに】
では、肝心なところとは何か。まず、本を読んですぐに分かったのは全体を統括する者がいない点だ。いわゆる工場長。各種管理や工程間を調整する者と言っていいと思うが、個別で色々動きすぎてまとまりがない。
工程別であってもいいが全員が同じ情報を共有して対応していく必要がある。そのためには管理をするための知識共有が必要である。生産管理は科学的に立証された科学の側面があるので知識の有無はとても大きい。また、以外にも記録だろうか。記録がないと手が打てない。それが当事者でなされていないのは大きな問題である。
教科書のような本でもこういうことが理解でき次の一手に欠かせないものになると思った。