紙の本
魂の調整
2017/03/16 15:20
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投稿者:とめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
飯をやったらあとはほったらかしにして自分で自分の道を見出すようにさせろ。学校教育でよほど嫌な思いをした唯我独尊的吹聴法で人類と世界の歴史を愛する哲学者又は知的意識によって衰弱している現代社会からの脱却を目指す哲学者というより一人上手な妄想者。
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観念に囚われた現代人は、人間関係を致命的に損なっている。フロイトの無意識理解を斥け、子供の教育や男女の関係について根源的な省察を加えた超問題作。
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『精神分析と無意識』に続く社会評論。しかし何故か『精神分析と無意識』の方は文庫化されていない不思議。
中央公論新社のHP( http://www.chuko.co.jp/bunko/2017/02/206370.html )には『超問題作』とある。確かに問題作は問題作で、現代にも通じるところが……という真面目な話は何処かで誰かがやるだろうから置いておいて、本書は途中から『トンデモ育児論』みたいになっていく。これが堪らなく面白いw 笑っちゃいけないんだろうけど……でもなぁw
『チャタレイ夫人の恋人』『息子と恋人』の著者がこんなぶっ飛んだ評論を書いていたとは思わなかった。それだけでも読む価値はある。
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人間いかに生くべきか、といふ問ひにたいするロレンスなりの考察が纏められてゐる本。身体の構造から人間の「二面性」を考へ、世にあふれる一元論的な人間観を拒否するロレンスの態度は至極まつとうなものだと思ふ。懊悩の末にロレンスは「愛といふ観念をきつぱり捨て去つてしまへ」だとか「妻がなにかしでかしたらあざができるまでぶて」だとか、全く現代の常識からは考へられぬやうな結論に辿り着いてゐるが、さういふ極論がこの真面目な男の口から発せられるのは面白い事である。