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ファンタジなのかと思ってたら、ヒューマンミステリ。一日の終わりに訪れるささやかな事件の数々。なんだかホッとする。
あらすじ(背表紙より)
父危篤の報せに病院へ急ぐ会社員、納期が迫ったITエンジニア、背後から痴漢の手が忍び寄る美人―それぞれの場所へ向かう人々を乗せた夜の満員電車が、事故で運転を見合わせる。この「運転停止」が彼らの人生にとって思いがけないターニングポイントになり、そして…あたたかな涙と希望が湧いてくる、感動のヒューマン・ミステリー。
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電車にまつわる短編7話。「終電の神様」というタイトルで、帯にも「真夜中の通勤電車は謎と奇跡を乗せてー」なんてあるので、「終電ちゃん」バリの終電にまつわるほっこりした話を期待したのですが、うしろの2話に至っては夜ですらなく、鉄道の情景を絡めましたというだけの印象でちょっと残念。
それぞれの話は文句無く良い話ではあるのですが、個性をつけようとしたのか登場人物の個別の職業に妙に特化してる感じで、ストーリーの本筋よりも競輪選手やら床屋やら舞台作家やらの細かい話に気をとられてしまいました。
疲れた時にちょっとひと息、という位置づけなら安心して読めて良いのかも。
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終電と言うと、仕事が忙しいひと、酔っぱらいとあまり良いイメージを持てません。
阪急電車の様なそれぞれの人生を展開していくイメージに近いですが、あっと驚くような派手な展開はありません。父の危篤に駆けつける会社員、納期が迫るエンジニア、電車を高架橋から見上げるスカートをはいた男。
普段、何気なく乗っている電車も、こうして考えてみると、様々な思いや背景があることに気が付く。終電という毎日の繰り返しにも、違ったドラマがあるのだろうな。
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電車それも何かトラブルで緊急停車した列車を背景にそこに乗り合わせた、またはその列車に関わり合う人びとを描いた短編集。
読者を騙しあっと驚かせる展開をみせる作品や事故で人生が変わる人、人のやさしさを体感する人等、どの作品も列車の事故、緊急停止という共通点を持ちながら、それぞれに異なる特徴をもたせ読者を飽きさせない。単なるエンターテイメントではなく人生を感じさせる作品集だ。
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電車が止まることで起こること。
感じること。
誰もがそれぞれの事情を抱えている。
私にはこういう事情があるんだ!
と言うことはないけれど、
理解されたい、とはみんな思っている。
それぞれのものがたり。
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止まった電車に乗り合わせた乗客たちの物語。
電車の中で起こるドラマのようなものを期待していたが、意外と「電車の中で時間を共有したストーリー」みたいなものはない。
むしろ「電車」に絡めた物語、といった印象が強く、そこまで「止まった電車」に重きは置かれていない。
ほっこりするような内容の物語が多く、つまらない訳ではないのだが、自分にとってはもう一度読みたくなるような本ではなかった。
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終電を題材にした7つの話。つながってるようでそうでもなくはっきりしないところが嫌だ。
2017.4.22
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それぞれの場所に向かう人々を乗せた夜の満員電車が、事故で運転を見合せる。この運転停止が彼らの人生のターニングポイントになるという人間ドラマ。
面白い題材だなあと思い手に取ったが、ドラマ性が浅くて期待外れ。キレはあるけど苦味というコクがないビールのようだ。
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人身事故等の運転見合わせにより紡ぎ出される人々の物語を描いた小説。人身事故を結節点にしている設定が面白いのですよね。電車の中では、人と人との距離が近いのに、互いに知り合うことがない。でもこうして短編小説にしてみると、人と人とを繋げることができる。人と人って、こんなに近くにいるのに、実は離れている。離れているのに、実は繋がっている。この小説は、そんな人と人との温かい繋がりを感じられる良作だと思いました。
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短編集7編
電車に絡む事故の波紋,乗客のそれぞれの事情がアクシデントによって何らかの転機ををもたらし,サイコロは幸せの目に転がる.どの短編もほっこりしたい気持ちになる.
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満員電車が事故で止まって遅れてしまうことから、それぞれの何かが変わる、というのを共通項にした短編集。それぞれの編に関連はないが、別の編の登場人物が背景としてチラッと出たりする。
表紙の絵のようなシーンはあったかな?
まさか、これは…あのスカートを履いた人?
以下は読書メモ:
化粧ポーチ
まさか、そういう趣味だったとは騙された。
プレークポイント
納期に間に合わないソフト開発。
終電が遅れてタクシーに乗れず、歩いて帰る途中にボクシングジムがあった。
「倒れずに立っていれば必ずゴングが鳴る。」
スポーツばか
キャリアウーマンと競輪選手。
なんでそうなるのか? 女はよくわからんな。
閉じない鋏
サラリーマンになった床屋の息子。父親が癌で危篤の連絡を受けて病院に向かう。乗った電車が人身事故で遅れてしまうが、なんとか間に合った。そして、最期の言葉も間に合った。
高架下のタツ子
女装のタツ子の子供時代からストリップでコントを書くに至る話を聞く。
赤い絵の具
友達を持たない女子高生。公園で緑の森を描いていたら、赤い色を付け足したくなった…
特に、あのシーンを読んだところでは電車の中だったが、立ちくらみがしたほどの強烈な印象。
ホームドア
昔、ホームから線路に落ちたとき助けてくれた男性を探すためにキオスクの販売員になった。そのときお腹にいた子も社会人になった。ホームドア設置で狭くなるため、このキオスクもあと少しで閉鎖。
そのとき、運命の出会いが…
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終電でのなんらかの事故
そん中、車内での状況
そして、そのひとの人生背景
うっすらとそれぞれの短編が繋がっているのかなと
思うけど、はっきりしていない
その辺がちょっとモヤモヤ
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短編集なのかと思いました。
でも短編集てはなく、何となく話が繋がっている。
繋がっていても、繋がってなくても、どうでもいい感じの繋がり方。
ストーリー的にもいまいち盛り上がりにかける感じでした。
終電と神様のインパクトもなかった。
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神様は出てこない。緊急停車する終電、もしくは電車が出てくる短編集。どの短編も読みやすかった。別れよう、という手紙を彼女から送られた男性が、「うちの近くの郵便局が火事になって、郵便物がみんな燃えちゃったらしいんだ」と言って手紙をなかったことにして関係を続けようとしたのが、良かった。こんなやり方があるのか!笑
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父危篤の報せに病院へ急ぐ会社員、納期が迫ったITエンジニア、背後から痴漢の手が忍び寄る美人―それぞれの場所へ向かう人々を乗せた夜の満員電車が、事故で運転を見合わせる。この「運転停止」が彼らの人生にとって思いがけないターニングポイントになり、そして…あたたかな涙と希望が湧いてくる、感動のヒューマン・ミステリー。